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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「VIP蠱惑」高岡ミズミ (講談社X文庫)

和孝に足りていないのは、意地の張り所を見極めること。
久遠に足りていないのは言葉。
不足が重なったおかげで招いた危険。
とはいえ、事の発端は逆恨み。
目先のごたごたは収まったけど、これは始まりにも過ぎない気配ムンムン。
自分を認めさせることと、相手を陥れることってイコールじゃないと思うんだよね。
自分を磨く努力よりも相手を蹴落とすことに件名になる輩は
自らの掘った穴に埋まってしまえば良い。
お互いに離れられないことはわかっているけれども、ある程度の距離感を必要とする久遠と和孝。
きな臭い事象と、二人の関係がこの先どうなるのか。続き気になる~。


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「ボーイフレンドをきわめてみれば」 (モノクローム・ロマンス文庫)

誰かと関わることでこんなふうに変わっていける。
こんなふうに愛を育んでいくことができる。
恋人として、親子として、兄弟として、親友として。
作中にはいろんな愛が溢れていて、皆をハグしたくなる読後。
とりわけ、マイロの自分との、そして周囲の人たちとの向き合い方には敬意しかない。
逃げずに自分と向き合って育ててきた芯の強さが伝わってくる。
自閉症で生活ペースを掴むのに人より少し時間のかかるマイロに対するギデオンの向き合い方も素敵。
二人の間の恋愛感情だけではなく、家族との関係もより強いものへと再構築させていく物語。
とても良かった。

家の中での過ごし方は人それぞれ。
マイロは真っ先にズボンを脱いでパンイチになるし、
私は部屋着に着替えます。
裸で寝るのが日常だった友人(男子)は
社会人合宿の雑魚寝状態で就寝後の布団の中で無意識に着衣を剝ぎ取って真っ裸になっていたらしく。
明け方みんなが目覚める前に目を覚まして肝が冷えたと言っていました。
ちなみに帰省した実家では寝落ちした居間で素っ裸になっていたそうな。
習慣って恐ろしい……(笑)

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「平原の町」マッカーシー (ハヤカワepi文庫)

『国境三部作』の完結巻。融合する二つの物語。
住まう場所があり、仕事があり、仲間がいる。
身一つで馬を駆り、命がけの流浪の旅をつづけた彼らを知っているからこそ、その姿に安堵する。
けれども。
その安寧を捨て、何故に彼は険しい道を選んだのか。
いや、諦めるという選択肢がなかった以上、彼にとってはその道しかなかった。
愛するものと共に生きるか、死ぬか。
殺すか、殺されるか。
神に向かって「これを見ろ」と叫んだビリーの姿は、何故かロドリゴ(『沈黙』遠藤周作)の姿と重なっていたたまれなかった。


「こいつをはめてた女は美人だった。でもそんな外見なんて人間の中身と比べたらなんでもなかった」
亡くなった妻のことをそう語るマックがとても素敵だ。
私のメキシコのイメージはマッカーシーとウィンズロウの色に染まっていることに気づいてみました。
多分偏っている。(笑)

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「越境 」コーマック・マッカーシー(ハヤカワepi文庫)



一連の出来事の発端をどこに見出せばよいのだろう?
だが、それを突き止めたところで、意味はない。
彼は既に、国境を越えてしまったのだから。
僅か10代の少年の3度の国境越え。
国境を越えるたびに彼は何かを失い、悲しみに見舞われ、そして何かを背負い、生者としての深みを増す。
理不尽に翻弄されながらも、損なわれることのなかった矜持。
それがひどく痛々しくも、眩しくもある。
個人的に一度目の越境の時の理不尽が一番許せなかった。
ああ、もう!と、胸をかきむしりたい読後。
だけど、それがマッカーシー。
中毒患者は次作に手を伸ばすのみ。

読んでる途中で注文していたBL本がドサドサッと届いた。
気になる。開封したい。
一般書の併読はできないけど、一般書とBLの併読はできる私。
楽しみにしていた新刊だから、
開封しちゃったらBLに手を出しちゃうのはわかってる。
だけど。
今回に限っては、本書を読み終わるまでこのストイックで野性味を帯びた世界に浸っていたい、いや、いなければ、という思いの方が勝って、読み終わるまでBLは封印。
その判断は間違っていなかった。

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「八十禍の王子と最後の魔女」沙野風結子 (一迅社ノベルス)



どうしよう……と思いつつ、正直に。
作りこまれた世界観は素晴らしいし、設定もすごく興味深い。
一人一人の人物描写も色々想像力が掻き立てられて素敵。
先が気になる展開に、ワクワクしながら読み始めたんだけど……途中でトーンダウンしてしまった。
理由は自分の中では明確なんだけど、それを書くと完全にネタバレになっちゃうので内緒で。
わーん。
沙野さん好きなのよー。
未読本まだいっぱい積んであるから、次の本に期待。

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「上海」かわい有美子 (幻冬舎ルチル文庫)



高潔で慎ましやか。儚げでありながらも垣間見られるのはしなやかな強さ。
どこまでも清涼感の漂う作品の雰囲気はエドワードのイメージ。
もちろん、レイモンドの存在感も各所に漂っている。
時代の変遷と共に彼らの運命を翻弄した上海、香港、そして英国。
戦禍の中、貫き通した純愛。
しっとりとした余韻にしばらく浸ったまま、彼らに想いを巡らせる読後。
とても良かった。
別れ際のレイモンドの言葉は、結果的にはエドワードの命を繋いだワードだったと思う。
繋いでくれてありがとう。
探してくれてありがとう。
諦めないでいてくれてありがとう。
そんな思いでいっぱいになってしまった。





文庫で購入して良かったと、心から思う。
ノベルズには入っていない書下ろしが読めたから。
書下ろしがなかったら、その後の二人が気になって気になって
眠れなかったと思う。(多分寝られたとは思うけど、そのぐらい気になったってことで・笑)

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「毒を喰らわば皿まで ~竜の子は竜~」十河 (アンダルシュノベルズ)



シリーズ四作目。
プロローグの回収事案が素晴らしい。
これは「悪の宰相」の物語。
そうこなくっちゃね。
そして孵化した竜の子が可愛すぎて悶絶。
仔竜を描写するあの表現力、素晴らしい。
今回はヨルガの記憶が何者かに奪われたことに端を欲する冒険譚。
相手が人ならざるものであったとしても。
アンドリムの「目には目を」のハンムラビな考え方がとても好き。
新キャラの加入に加えて、これまで関わってきた人たちの成長が垣間見れるのも
シリーズ読みの醍醐味。
残された時間は10年を切ったけど。
もう少し、彼らの日常に触れていたい。

アンドリムの絵心が知れる特典SS。
まさかのウシノコクマイリに爆笑。
リア友ときゃーきゃー感想を言い合いたくて、とりあえず1冊目を貸してみました。
銀英にはじまって大水滸伝やシグマフォースと諸々共有してきた友だちなので。
ハマってくれるといいなー。






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「末っ子、就活はじめました 毎日晴天!19 」菅野彰(キャラ文庫)



エアコン取付騒動で大笑いしていたら。
その後超ヘビーな話が待ち受けて、笑いが引っ込む。
真弓の就職活動。
そこまでビジョンが見えないなら、
深く考えずに決めてしまうのも一つの手だとは思うけど。
悩んで悩みぬいて決めるのも、また道。
だけど、自分の苦悩に他の人の人生の一端まで担って悩んでしまうから、真弓は余計に苦しい。
滲む勇太への想いが胸に刺さる。
心がどんなに揺らいで迷走しても、受け止めてくれる人がいる。
帰る家がある。
それを忘れないで。
真弓の成長をしっかりと見届けられる選択で在ることを信じて次巻を待つ。
ドキドキする……

自分の就活どうだったかしら?
と思えば、真弓ほど真剣には向き合っていなかったな―。
二度就活したけど、二度とも結果オーライだったのは幸い。
ずっと続いている今の仕事が天職だと思っているかと言うとそうでもない。
仕事の内容以上に自分がこだわっている条件があって、
一社目はそこを逸脱したから辞めて、二社目はその範囲内に収まっているから続いている。

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「アキラとあきら 下」池井戸潤 (集英社文庫)



自らの招いたことの尻拭いを他人に押し付けようとする輩にイラっとしながら読み進める。
血縁だからこそのめんどくささってあるよね。
殿様な顧客対応をしていれば、取引先を失うのは自明。
身勝手な要求を突っぱねる選択肢もあっただろうけれども。
手を差し伸べることを選んだ彬。
傾きかけた会社をどう立て直すのか。
紆余曲折ありつつも、
彼等が考えに考えた対策と手腕、そしてその成果を追っていくのは興味深かった。
アキラとあきら。
どちらのあきらにとっても父親の存在は大きい。
テンポよく展開していく物語。一気に読了。

「引き際」を見極める事ってとっても大事。

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「アキラとあきら 上」池井戸潤 (集英社文庫)



経営者が無能なこともヘッポコなこともあるだろう。
先読みのできなさや無策が自身に跳ね返ってくるだけならいいけれども。
巻き添えになって苦しむ社員がいるとやりきれないよね。
二人のバカ叔父は自身の無能を認めらず、成功する兄への対抗心であんなことになったんだろうけど。
二人の会社の顛末を知ることがちょっと怖い。
自身の売上利益最優先の銀行員とは公私ともに付き合いたくない。
どこまで親身になって相談にのってくれているのか。
リスク回避のためにも極める目は持っていたい。
二人のあきらの人生を交互に描いてきた上巻。
下巻でどう交わるのかな?
色々楽しみ。

友だちの卒論テーマが「粉飾決算」だったなー。
経済学部の友だちと文学部(西洋史)の私。
畑違いの卒論を互いに読み合ってどこまで内容を理解できるのか。
提出前にそんなことを検証しあった思い出。

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