きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「未成年。」かわい有美子 (幻冬舎ルチル文庫)
青春って素晴らしい!と素直に頷ける作品。
透明で瑞々しく、そして甘酸っぱい。
かわいさん特有の感性が随所に詰まっていて、
それがたまらなく好きな私は、心地よい読後感に大満足。
家庭の事情を個々に抱えていても、
学校に来ればつるんでバカ騒ぎ出来る仲間がいる。
日々の営みの中で芽生えた淡い想いがある。
ぴたりと調和のとれたカルテット。
そして危ういバランスの上に成り立つトライアングル。
だけど、ヒリヒリした感じはなくて、このままの関係が続けばいいな~、と思ってしまうのは私のエゴかな?
その後の彼らを想像するのも楽しいよね。
【作家買い】
レゴでの築城と疑似戦闘。楽しそうだなー。
レゴランドで観た傑作の数々を思い出す。
また行きたいなーと思いつつ、次に愛知に行ったらジブリパークかな。
ジブリパークだね。
秋に神戸の友だちと遊んだ後に
名古屋の友だちや姪っ子ちゃんたちのところに向かおうと思ったら、
逆に妹から神戸に行ってみたいからそっちで会おう!と言われてしまった。(笑)
それはそれで楽しいから無問題。
スカイマークの予約開始をわくわくしながら待っているところです。
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「焦土の鷲 イエロー・イーグル 」五條瑛(徳間文庫)
第二次世界大戦敗戦後の日本。
GHQの占領統治。
日本古来からの文化・歌舞伎の継承。
天皇という存在。
原爆の悲劇。
水面下で進行する諜報活動。
役者として生きる男たちの絆。
一冊の本に様々な事象を凝縮して構築された物語。
世界史(日本史?)を学び直しているような気持になりつつ
作品世界に没入。
世界中を巻き込んだ戦争の最中にあって願うのは、
身近な者が生きて帰ってくること。自分が生き延びること。
辰三郎の無事をひたすら願った香也の想いが伝わってくるからこそ、
彼の辿った運命が辛い。
世界中を巻き込む戦争が二度と起こることがありませんように。
序章から一章半ばまで読み切るのに
想定外の時間がかかったけど、
五條さんだからおもしろくなるはず!と読み続けて正解。
読了後に改めて読み返すと、状況がわかるだけに読みづらさは皆無だった。
初読の作家さんだったら最初にもたついた時点で一度本を置いたかも。
読み手の興味を左右する書き出しって大事。
「警視庁アウトサイダー The second act 3」加藤実秋 (角川文庫)
暴力団の経営する老人ホーム。
或いは。
終活ビジネス。
いやいやいや。
色々搾り取られそうで怖いから。
日々の事件の捜査をしつつ、水面下で進行している謀の真相を追う。
その描写のバランスが絶妙。
ここにきて事態は一気に動き、とうとう明るみに出た真実。
その顛末にはのめり込んで一気読み。とてもおもしろかった。
この巻でシーズン2完結。
と同時に、間違いなくシーズン3あるね、という布石。
スルーするのかな?向き合うのかな?と思っていた問題と向き合うことになることが必須の展開。
次巻の発売いつだろう?早く読みたい!
積読消化!と言いつつ、シリーズ1冊目がおもしろくて、
結局既刊全部一気買いしてしまった(笑)
嬉しい出会い。
本は読むのはもちろん楽しいんだけど、
集めるのも楽しかったりします。
「警視庁アウトサイダー The second act 1」加藤実秋 (角川文庫)
自覚を持って秘密を抱える訳ありバディに、
本人の知らないところで大きな秘密を抱えた新人が加わり、
癖のありすぎるトリオが成立。
新人教育も兼ねながらの事件解決は
相変わらず型破りだけど、
お互いの手腕を知る光輔と架川の連携は見ていて安心する。
その二人の下に配属されたのが直央。
彼女の出自はなんとなく想像できて、
明かされた事実はまさにその通りなんだけど、
だからこそますますその先が気になって、前のめりで読了。
真央に対する光輔や架川の助言が刺さる。
デスヨネー。
でも私、仕事は必要以上に頑張りたくないんだよー。
以前に流行った厚底ブーツ。
それを履いてペデストリアンデッキを疾走していた時、
「すげぇな、あのヒールで走ってるよ」と囁かれたことがありました。
聞こえてるから―!(笑)
幹線に乗り遅れまいと必死に走っていた若かりし頃。
基本的に通勤時にもヒールでダッシュしている毎日だったりします。(笑)←変わってない。
「BOSSY」 (モノクローム・ロマンス文庫)
始まりは割り切ったセックスを楽しむだけの関係。
名前を明かさなかったことには実は大きな意味があった。
相性とマナーが良かったからこその次回の逢瀬。
対話を重ね、名前を知り、仕事を知り。
関係を深め、相手のことを知るほどに、より深い恋に落ちていく。
性格が擦れてないからか、自分の想いに正直なせいか、
互いを想い合う20代後半男子がものっすごく可愛い。
メッセの言葉選びも遊び心があって楽しい。
その反面、社会人としてそれぞれがやりがいを持って取り組んでいる仕事描写は読み応えがあった。
あまくてやさしい恋の物語。
とっても楽しく読了。
【レーベル買い】
このレーベルはホントどの作品も楽しく読めて安心して購入できる。
身内にファンがいるせいか、BTSTシャツがなんだかとっても気になってみた。
「水よ踊れ」岩井圭也( 新潮社)
戦争に、そして政治に翻弄された国、香港。
国案法が施行された時のニュースはいまだに記憶に新しい。
その国に暮らす人々の物語。
一人の少女の死の真相を知るために、交換留学生という立場で香港に渡った和志。
彼がこじ開けた物語は、圧倒的な熱量をもって、訴えかけてくるものがあった。
自分の意志だけではどうにもならない環境に翻弄される人たち。
抗い、阿り、諦め、憤り、誇り、後悔。
様々な想いを抱えながらも、逞しく明日へと命を繋ぐ人たち。
「自由」を奪われた彼等が見出した「自由」を手にするための方策。
彼等の描いた未来に幸あれ。
自分の国が自分が望まない変化を遂げた時、どうするのか?
いくつもの見解が作中で述べられている。
自分に近いもの、理想的なもの、納得できるもの。
それぞれを噛みしめる読後。
「警視庁アウトサイダー3」加藤実秋 (角川文庫)
相当な綱渡りだったけれども。
一人の男の冤罪を晴らすことを諦めなかった二人の男と、
彼らに助力した幾人もの人たちの手によって、
10年前の事件の真相がついに明らかになる。
架川と光輔のバディは年の差があったからこそうまく機能したんだと思う。
ってか。
光輔は架川の人脈に相当助けられたよね。
そこはちゃんと自覚していてほしい。
仕事をうまく進めていくうえで人脈ってとっても大事。
全て解決するかと思ったけど、ラストはまさかの怒涛の展開。
この巻は終わりであり、始まりでもあった。
『The Second』も読まねば。
『インディゴの夜』もそうだったけど、
私にとって加藤さんの作品はドはまりする感じではないけど、
気になってゆるっと読み続けたくなるんだよね。
仕事がパッツンパッツンに詰まっていてあんまり余裕のない現状の読書には丁度いい感じ。
架川さんは悪目立ちするスーツをどこで仕入れてくるんだろう?オーダーメイド?
気になる……
「無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 」夜光花(キャラ文庫)
タイトル通りの入れ替わり物語。
敵国宰相・リドリー、機転の良さも前向きなのも他人を思いやれるのも好感しかない。
異国で奮闘する彼視点で物語が進むわけだけど、
彼と入れ替わった無能な皇子が今後どうなるのかも気になるし、
今のところリドリーに引っ張られてるような感じのシュルツが今後どう主体的にかかわってくるのかも気になる。
そして何よりリドリーを追いかけてちゃっかり敵国に潜入してきたニックスが一番気になる。
リドリーの望みは本来の自分に戻り、国に帰ること。
だけど、これだけ敵国に貢献しまくって人脈を築いちゃってどんな結末を迎えるのか。
気になりどころ満載で次巻へ。
良いタイミングで読んだなー。
来月続刊出るのよね♡
楽しみ。
「警視庁アウトサイダー2」加藤実秋 (角川文庫)
逸る気持ちも焦る気持ちもわかるけれども。
前のめりに猛進し続ける光輔の姿に、いつ足元を掬われるかと、危なっかしくてハラハラする。
周囲を見て。
独りよがりにならないで。
と思っていたら、彼の敬愛する人からの、最も的確なアドバイス。
ちゃんと届いたかな?
架川は訳あり元マル暴デカ以外の意外な一面が娘さんの登場で垣間見れて、不器用な人なんだなぁ、と。
家庭人として愛情はちゃんとあるのに、うまく伝えられない。
ヤクザ者が大切に大切に持っていた一枚の名刺。
その理由が切ない。
光輔が追い求める真実は次巻で明らかになるのか!?
気になる~
張り切って続刊を入手してきたら、帯がドラマのキャスティング。
うん。
私のイメージと全然違った(笑)
お蕎麦を食べるときの薬味は基本的にはワサビとネギ。
ワサビはつゆの中に溶かないで蕎麦に乗せて箸でつまみます。
温蕎麦に七味は入れるけど、
冷たい蕎麦に七味をふりかけて食べたことはないので、今度やってみたい!