きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「あめの帰るところ」朝丘戻。(ダリア文庫)
【今日も好きだった。明日も大好きだよ】
やさしくて、透明で、繊細で。
どこまでもきれいであたたかな想い。
相手を思いやる気持ちが切なくて。
愛しさを伝えられないことが切なくて。
それでも、相手にとっての最良を願う気持ちが切なくて。
涙で文字が追えなくなって、つっかえつっかえ読んだのは本当に久々。
人として何かが欠けていた能登が、社会性を身に着けていったのは、千歳の存在あってこそだ。
在るがままの自分。
ただその存在を無条件で受け止めてくれる人と出逢えた奇跡。
記憶を失ってもなお、能登を求めた千歳。
反芻するだけで、しばらく涙腺決壊しそうです。
初読の作家さんだったけど、出会えてよかった!
内容(「BOOK」データベースより)
「離れたくないって想ったら、寂しくなったよ」そう告げたのは、飄々として不躾で、どこか寂しげな予備校講師の能登先生だった。高校生の千歳は、優しすぎる彼の恋心に翻弄されながらも、幸福な時間を積み重ねた。ふたりきりの教室、一緒に見た花火、朝焼け…。けれど、それは一瞬にして千歳の中から消失した―…。恋を初めて知った能登と、恋を忘れた千歳の抗えない想いは…。
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