きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「いたいけな彼氏」菅野彰(キャラ文庫)
視点を変えれば、見方が変わる。
そして、時に知ることになる。
感じたことは思い込みに過ぎず、
自分が傷ついた分、相手もまた、傷ついていたのだと。
優人の初恋の顛末はいたたまれない。
そんな優人が所属するサークルに勧誘された郁。
親から名前を呼ばれたことのない郁の生い立ちが、とても哀しい。
過去に囚われて雁字搦めになっている二人の恋の物語。
郁が変わることを願いながら、実際は優人自身が変りきれていなかったことに
気付いた瞬間がやるせなかった。
ここからがスタート。
この先、二人がイラクサでその手を傷つけることがありませんように。
本好きさんにはあるあるな話題がちりばめられていて、
心の中でいちいち頷いてしまいました。
その本の話題に、菅野さんのルーツも投影されている気がします。
個人的には健が好き。
スマートに優人をあしらいながらも、
彼もまた、何かを抱えていそうな雰囲気にそそられます。
主観ですけど(笑)
スピンがあるなら是非健の物語を。
内容(「BOOK」データベースより)
ベンチで熱心に本を読んでいる男は、本好きそうだし、イケメンだ―。出版系サークルの後輩に、新入生の勧誘を頼まれ、構内を物色していた大学四年生の優人。貴重な人材確保だ!!と思ったら、口を開けば無愛想だし、コミュ障気味で空気も読まない。案の定、その一年生・郁は部内で浮いてしまう。俺が責任取って面倒見るか―溜息を隠して構ううち、人馴れしていない郁に全力で懐かれていき!?
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