きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「しじまの夜に浮かぶ月」崎谷はるひ (角川ルビー文庫)
ネガティブ思考の人にプラスで考えてみよう、と言っても、
自分を卑下する人にもうちょっと自分を大事にしようよ、と言っても、
そもそもの考え方を根本的に変えることは難しい。
周りの環境や係った人との関係性から派生する出来事によってイロイロと感化され、
少しずつ前向きに変わっていく。
そういう変化を一冊かけて描いた作品。
うまいなー。
過去の傷口が疼いたままの朝倉のやけっぱちな言動がグサグサ刺さったけど、
大智の件では(再読なのに)メッチャびっくりしたよ。
深いわ。
嫉妬でほっといたのはちょっとひどいと思ったけど、
ケネスの厳しさを備えた甘さが好き。
外見は完璧な王子様なんだけど、口の悪いケネスが実は気に入っているので、
素の部分が朝倉に露呈する続編が楽しみ。
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