きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ノーモアベット」一穂ミチ(ディアプラス文庫)
【俺だって、好きなのに。ずっと前から、好きだったのに。】
家族同然の従兄弟同士。
近くにいる分素直になれなくて、関係性を壊すのが怖くて踏み込めない。
父親に対する反発。つくつもりのなかった嘘と誤解と嫉妬。
捩れた感情の果ての「しんどい」という言葉。
15年越しの一哉の告白には涙が出ました。
泣いて泣いて、泣きつくして。
そこからの逸の巻き返しはお見事。
欲しかったら自分から全力で捕りにいく。
全てを賭けて臨んだ「絶対に負けたくない賭け」
そしてまさかの逃避行からの初エッチ。
一生一哉しか知らなくていい。
心の声だけど、至上の愛の告白だと思いました。
そして、イイ感じで絡んでくれた藤堂さんがタイヘンかっこよかったです。
モンスターペアレントを親バカと翻訳した香住さん。
彼女の母親っぷりと懐の広さって半端ないぁ、と思っていたけど。
ふと零した本音がなんだか切なくて、
でも平気な顔しなきゃってのはなんだかわかるわ~、と、妙な親近感。
内容(「BOOK」データベースより)
東京湾に浮かぶ日本初の公営カジノNew Marina Bay。都の広報職員として出向している逸は、ディーラーの一哉とは家族同然の従兄弟同士。けれどここ数年、顔を合わせれば言い争いばかりで、どう接していいのかわからない。自分と母を置いて世界中のカジノを飛び回っている父への反発もあり、父と同じ道を選んだ一哉に対してどうしても素顔になれない逸だけど…?全てを賭けた、一世一代の恋の大勝負開幕。
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