きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ロスト・コントロール -虚無仮説2- 」蒔舞(フロンティアワークス)
惹かれあっているのに。
距離が近づけば近づくほど傷つけあって疲弊していく二人が
たまらなくやるせなくて、途中から半泣きになりながら頁を捲りました。
胸をキリキリ絞られるような感覚は久々。
そして、そんなふうに感情を揺さぶられる物語が私は好き。
過去に囚われているのは藍だけではなく、
ハイエルもまた、過去の癒えない傷を抱えていた。
そんな二人が傷だらけになりながらも、
気持ちを確かめ合うシーンがとても好き。
藍のしなやかな強さに、未来の光を見た気がします。
そして、番外のハイエルの嫉妬深さは笑えるレベルを超えていて唖然(笑)。
お幸せに☆
さりげなく二人を気遣うダニーとアニタの存在が心強かった。
「俺に謝るな」
謝意を口にしたショーンに対して、それを拒絶するハイエルの台詞。
ものすごく厳しい言葉だと思うけど、それを言わせただけの理由がある。
人と人。
どう係っていくかって、本当に難しい。
でも、その関わり方の中で、素敵な出逢いもある。
全編通して楽しく読めました。
お友達に感謝☆ありがとうございます!
内容(「BOOK」データベースより)
FBI捜査官の藍沐恩は先の誘拐事件で深く傷つき、その心の傷を誤魔化すため上司で相棒のハイエルとのセックスに救いを求めてしまう。ハイエルが未だに亡き妻を愛していることを知りながら彼と夜を重ねる藍。だが、未来を描けない今の関係を、胸に秘めた恋情ゆえに思い悩み…。そんな時、捜査中の事件の犯人からハイエルの恋人として、事件の関係者でもあるジュリアと藍が狙われた。そして、ハイエルは藍に命じる。“ジュリアを守るため、恋人のフリをしろ”と―…。台湾で人気のBL小説、感動の完結!!
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