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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「世界のまんなか」一穂ミチ(ディアプラス文庫)



【お前といると、時々甘えすぎて駄目になる
 でも、お前がいなきゃ駄目にもなれないんだ】

仕事上の悩みって、プライドや劣等感が邪魔をして、
なかなか口に出せないことってあるよね。
でも、そういうのをなんとなく察して、
吐き出したいときに受け止めてくれる人がいるってすごく心強い。
例えば旅館で待っていたり、旅館まで追いかけたり。
自分を顧みて謝ったり、溜め込んだ気持ちを吐き出したり。
綴られるエピソードや心情から、計の潮に対する、そして潮の計に対する
愛情がとても綺麗に伝わってきて、あったかくて泣きたくなった。
「世界の片隅のまんなかに、自分の全部を隠した場所がある」
個人的にはこの文章が、計の潮に対する真っ正直な想いを表した言葉だなぁ、と思いました。

皆川、いい仕事したなぁ。
そして、スピンが予測不可すぎて楽しみなんですけど!!!


内容(「BOOK」データベースより)

極端な二面性を持つ人気アナウンサーの計と、懐の深すぎる映像作家の潮。知り合って一年、些細な諍いは絶えないながら仲良くやっていたふたり。そんなとき計は「ザ・ニュース」の裏番組に出演するタレントの木崎が、自分のせいで旭テレビのアナウンサー試験に落ちていたことを知る。好きでなったわけじゃない自分に、ここにいる資格はあるのか。迷いから調子を崩す計は、心配してくれる潮にも素直になれず…?

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