きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「交渉人は黙らない」榎田尤利(SHYノベルズ)
【あいつのことなんか、知りたくない。
知ってしまえば何かが変わるような気がして、正直怖い】
自分の力で不器用でもまっすぐ前向きに生きようとする人は好き。
それが挫折や苦難を乗り越えた強さなら、尚更応援したくなる。
危なっかしいようで、しっかり両足で自分の人生を支えている。
そんな芽吹きに対する兵頭の執着。
その気になれば何でも手に入りそうな兵頭の、余裕のない必死のアプローチ。
押し殺そうとしてきた想いだからこそ、熱く情熱的に溢れ出る様がいい。
二人の会話の軽妙さも楽しいし、距離感も絶妙。
周囲に知らしめるために想い人を連れ回す30男。
若頭の想い人ならば、と、理解のありすぎるヤクザ事務所の男衆がまたおかしい……
続がとっても楽しみな一冊。
「あんたを俺のものにする」これはOK。
「俺のオンナになればいい」これはNG。
私的なこだわり(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
元検事で元弁護士、そのうえ美貌と才能まで持ち合わせた男、芽吹章は、暴力・脅迫・強制、このみっつが反吐が出るほど大嫌いだ。弱き立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、『芽吹ネゴオフィス』を経営している。そんなある日、芽吹の前にひとりの男が現れた。しかもヤクザになって!!兵頭寿悦―できることなら、二度と会いたくない男だった…。
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