きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「僕らがもう大人だとしても 毎日晴天!7」菅野彰 (キャラ文庫)
大人だって惑う生き物だ。
安易に吐き出せない分、子どもの惑いより深いかもしれない。
前巻では勇太が惑い、その惑いが秀の惑いを誘ってしまう。
発せられる言葉は、時に人を傷つける鋭利な刃となる。
相手を思いやって呑み込んだ言葉も、
発せられないことによって思いやったはずの相手を傷つけることもある。
言ってもらえないことが自分に足りないものがあるからだと、
思い悩む秀の苦悩がとても辛い。
だからこそ、勇太が秀にその胸の内をぶつけた瞬間の歓喜と安堵は計り知れない。
秀の子育ては間違っていなかったと。
自信に思っていいんだよ。
おかえり、秀。→
秀の抱えた孤独に胸が軋んで軋んで……辛かったわ。
必死に事実を隠そうとしてきた勇太が、すべてを大河に話した瞬間がとてつもなく嬉しかった。
なんかもう、色々感情揺さぶられて大変だった何度目かの再読。
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