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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「光の雨 ―贖罪―」かわい有美子 (幻冬舎ルチル文庫)



猟犬とか尖ってるとか称される剛毅な男が見せる
きめ細やかなやさしさと包容力。
たまらなく素敵。
野々宮という支えを得て自分を取り戻し、
堅実に仕事と向き合う伊能もやっぱり素敵。
ラストの被疑者と向き合うシーンはとても良かった。
だけど、決して光の中を歩くことはできないと、
自らは深海魚なのだと諦念と共に達観している原口の気持ちを想って
なんか泣きそうになってしまった。
うわーん。
検事の仕事ぶり、ヤクザ世界の理不尽さ、人が人を想う気持ちの奥深さ。
どれも丁寧な描写で読ませてくれた地に足のついた物語。
ガッツリ楽しませてもらいました。

欲を言えば、原口視点の話が読みたいなぁ。
って、私、どんだけ原口好きなんだろう?
かわいさんも地道にコツコツ攻略していきたい作家さん。





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