きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「夏の塩 魚住くんシリーズ1」 榎田尤利(クリスタル文庫)
自分が不幸だと自覚しなければ、それを不幸とは言わない。
どこか壊れた魚住を痛々しいと感じてしまう自分は
確実に引き寄せられる側の人間。
だから、読み進めるのがちょっと苦しい。
それを、痛々しいとは思わない久留米だからこそ、
魚住に変化を与えることができる。
そんな二人を取り巻くマリやサリームたちの助力も然り。
人は、一人では生きられないのだと、つくづく思い知らされる。
そして、彼らのやさしさがあたたかい。
自分の中でだけ完結していた世界に他者の存在が入り込むことで
世界は違った音を奏でて回り始める。
そこで生じた感情をなんと呼ぶのか?
自覚したところで、次巻へ。
雑誌掲載時から読んでいたから、とても付き合いの長い作品。
そして、とても好きな作品。
だけど、読み返していないんだよね。
なんとなく封印してここまできて、やっと再読。
メンタル弱ってるときはやめといた方がよかったかな?
と思わなくもないけど、だからこその今だったのかな?と。
ストレスなさそうってよく言われるけど。
うん。否定はあんまりしないけど。
若干の波はあります。(笑)
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