きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「彼岸の赤」尾上与一 (ドルチェノベルズ)
絶望している、というよりも、未来に対する希望が見いだせなかったが故の恋慈の選択が辛い。
マイナスがマイナスしか呼ばなかった紘平との出会い。
その選択に恋慈が納得づくだったことが根が深い。
だけど。
マイナスをプラスに転じることを可能にした幸久との衝撃的な出会い。
内側に籠った心には周りが何を言ってもダメで、
自分で自分を解放してあげないと幸せになれない。
過去と言う深淵をのぞき込むばかりだった恋慈と
まっすぐに向き合ってその想いを伝え、本音を引っ張り出した幸久。
そして最初に取り付けた約束への見事な着地。
未来を考え始めた恋慈に安堵しての読了。
太郎丸……学校で飼っていたニワトリに冬休み中に餌をあげに出かけて行って、
威嚇どころじゃなくガチで攻撃され、校庭中走り回った思い出がフラッシュバック。
水道が凍っていて水が出なかったから、
プールの氷をたたき割って水を汲んだのがいけなかったのかしら?
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