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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「紳士と野蛮」高遠琉加 (ガッシュ文庫)



おじい様も義己も誠吾も。
道に迷った人の為に、胸に響く言葉をあっちこっちで呟いてくれている。
背筋を伸ばして「きちんと」生きてきた義己。
その生き方に秘められた彼の想いが痛々しい。
そして、彼の孤独感がやるせない。
自分の才能と努力を拠り所に生きてきた誠吾。
挫折を知っていても損なわれない彼のまっすぐさがあたたかい。
育った環境も性格も全く違う二人が、
相手を知ることによって少しずつ変わっていく。
その相乗効果がどんなものなのかが知れるのはこれから。
ラストは義巳が雁字搦めに縛られたものからの解放への布石だと思いたい。


生まれとか育ちとか。
「自分」で勝負するんだからそんなの関係ないわーと言いたいけど、
それは私が「家柄」を背負っていないからかな?
そして、何度も何度も言ってきたけど、やっぱり言いたい。
続き物はちゃんと巻数表記をしてほしい。
完結!と思って読み進めて、以下、次巻!となったときの放り出され感半端ないわ。
でも大丈夫。
続もちゃんとそろえてくれていたお借り本。
張り切って次巻へ☆


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