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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「色悪作家と校正者の貞節」菅野彰 (ディアプラス文庫)



黙って手を引いて、道を指し示すことの方が楽な場合もある。
だけど、大吾はそれをしない。
正祐とまっすぐに向き合い、彼を一人の人間と尊重し、
その意思を持って選んでほしいと。
そう言える大人の男の余裕と懐のひろさがカッコいいわ。
生まれて初めての恋情に翻弄される正祐は、
理不尽を理不尽と知りつつ、ままならない感情に振り回される。
文学に関しては対等に語り合える二人でも、
恋愛に関してはまるで大人と子供。
そんな二人の距離感の詰め方と交わされる会話がとても心地よい。
私も時々言語機能が狂うので、ちょっと反省しました。
うん。気をつけよう。

言葉の通じない宇宙人かと思った宙人は、素直でまっすぐな子だった。
この子の一生懸命さって絆されるなぁ。
正祐のまわりをずっとぐるぐる空回っていてほしい。←(笑)
芥川の『奉教人の死』がとても気になったので、そのうちチャレンジしたい。

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