きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「花扇」剛しいら(白泉社)
初助師匠の純愛物語。
『座布団』でつかみどころのなかった初助の人となりが胸に迫ります。
生涯をかけて想いを貫くことの幸いと切なさがジワリと滲み、
人が人を想うときの情の深さを見事に感じさせてくれた話でした。
初助と寺田。そして要と寒也。
「一人で笑ろうて暮らすより、二人涙で暮らしたい」
その言葉通り、たとえ目の前にどんな辛い現実があろうとも、
生涯想いを寄せ続ける相手と出会えた彼らは幸せだと思います。
全編を通して漂う雰囲気が本当に粋で素敵。
初助師匠の一途さも良かったし、寺田さんがかっこよすぎました。
内容(「BOOK」データベースより)
何の未練もなく男を使い捨てた師匠・山九亭初助。落語の道一筋に孤独な生涯を送ったかに見えたその裏には、真を貫いた驚きの愛情物語が。
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