きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「薔薇の守護」夜光花(SHY NOVELS)
日々の生活の中で、常に死を覚悟しているラウル。
己が「不死者」であることを負いつづけるレヴィン。
総帥であることの自覚も風格も備えた啓。
それぞれの立場での苦悩を抱えながらも、
三人ともが三人で在ることの関係を認めている感じが伝わってくるのが嬉しい。
特にレヴィンとラウルが互いを認め合っている光景がいい。
戦いの中でも安息の日はある。
年相応に楽しめた、近しい面子での飲み会。
その光景が微笑ましいだけに、後に訪れる悲劇がいたたまれない。
強いられる過酷な戦いの中で、啓の下した決断と、ラウルに囁いた言葉。
レヴィンはどんな想いでその光景を目にし、その言葉を聞いたのか。
そして彼らは幽玄の間へ。
結末を見届けたいような、このまま曖昧にしておきたいような……
いや、読みますけど!
内容(「BOOK」データベースより)
金髪の守護者レヴィンと赤髪の守護者ラウル。ふたりの大切な守護者を取り戻し、啓は薔薇騎士団の総帥となった。そんな束の間の平穏のなか、三人目の守護者であるマリオが騎士団に戻ってきた。ライバル心を隠さず、堂々と啓に好意を示すマリオに、ラウルは苛立ちを増していき、レヴィンは啓に触れなくなり、避けるように距離を置き始めた。一体どうして?レヴィンのことがわからなくなり、啓は焦燥する。どこか歯車が狂ったまま、アダムたちとの闘いに備えるが…愛情と憎悪、少しずつ見え始めた過去、いくつもの想いが複雑に絡み合うなか、啓が薔薇騎士団の誰かを殺すという予知がされて。
PR
COMMENT