きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「誘眠ドロップ」崎谷はるひ(ガッシュ文庫)
【たぶん、どっちも過剰で、欠乏していて、
ただ、ふたりでいれば、きれいにまるく完結する】
鉄壁の自制心で恋情と劣情を隠す空慈に、体当たりの告白をした光樹。
お互いしか目に入っていない二人の
会話の噛み合わなさと、必死さと、気持ちのまっすぐさに、
可愛い~~!!と、ジタバタしながら読み進めていたのですが。
それだけで終わらないのが崎谷さん。
空慈の情の強さにゾクリとし、光樹の見た夢に胸が苦しくなりつつも、
何年たっても一緒にいられる二人の姿に安堵するのでした。
二人でいて完璧な一対。
それはたぶん、底の知れない共依存。
だけど、そこに陰はなく、どこまでも微笑ましい二人がいました。
流れた時間の分だけ、人として成長している姿も嬉しい。
お幸せに☆
内容(「BOOK」データベースより)
平凡な高校生・梶尾空滋の幼馴染み兼同居人は、人気アイドルの藤代光樹。“クールでミステリアスな美少年”と有名な光樹だが、その実態は生活能力皆無で、空滋がいないと寝食もままならない超あまったれ。危なげな光樹のため、空滋は恋心をひた隠し、世話を続けている。空滋のそばでしか安眠できない光樹とベッドを共にしながら情欲をこらえることにも慣れた。可愛い幼馴染みをずっと守っていく覚悟だったが、ある日、光樹に思いがけないスキャンダルが―。
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