きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「疵 スキャンダル 1」かわい有美子 (B-PRINCE文庫)
出世と望んだ立場の確立のために、
どこまでのものを差し出すのが、対価として妥当なのか。
計算と打算の人生に齟齬が出始めたら、崩れるのは早い。
あまりも屈辱的な状況に追いやられ、
壊れる寸前の桐原にうっかり遭遇してしまった司馬にとっては
出会い頭の事故みたいな感じがしないでもないけど。
桐原を放っておけずに接点を持ってしまった時点で、
二人の間には新しい関係が構築される。
一度壊れかけ、だけど折れてしまわなかった桐原は、多分強い。
そして司馬の属性は捕食者だ。
めくるめくドッロドロの仄暗い展開にゾクゾクする。
ドキドキしながら次巻へ。
妻側に理由がないとは言わないけど、
それでもあの状態で家庭を維持して行けると思っていた男二人に、
頭にお花畑咲いてる?と問いたくなってみる。
深夜残業する身で子どもをひきとってどうするの?とも。
自分の手が空いたときに「甘やかす」だけじゃ子どもは育たない。
司馬の考えは甘い。と、説教。
まぁ、私も甥っ子姪っ子を無責任に甘やかすだけの立場だから
あんまり偉そうなこと言えないけど(笑)
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