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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「チョコストロベリーバニラ」彩景でりこ(バンブーコミックス)



拾の自覚のない残酷さによって形成される歪んだ関係。
ミネの戸惑いと反発。
タケの苛立ちと開き直り。
どれもこれも「好き」の気持ちが根底にあってのゆらぎ。
一人が二人に、二人が三人になれば、空気感は変わるし、関係性だって微妙に変化する。
好きな人を手に入れるために受け入れなければならない状況に
乱された感情を咀嚼して呑みこんで。
着地したところに作り上げられたのは、見事なトライアングル。
当事者全員が納得して受け入れた歪みは、歪みではなくなる。
そこに在るのはこれしかない、と、妙に納得させられた愛の形。
うまいなー、と思いました。

拾が何故三人だとダメなのか、ということを理解した上で三人での関係を肯定する流れと、
ミネとタケのそれぞれに対する感情が変化していく様が綺麗に描かれていたのがとてもよかった。

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