きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「夜を走り抜ける 2」湖水きよ&菅野彰 (enigmaコミックス)
晴生を主軸に巡る愛憎。
いや、憎しみはないか。
みんな、晴生を心配したり愛したりの一方なんだけど、問題は愛情の示し方。
考えることもやることも、お金持ちのスケール半端ない。
その一方で、取引材料は自分の才能。
そんな立場で、虎一はできることを頑張った。
やっぱり彼の立ち回り方、好きだなぁ。
まっすぐで潔くて嫌みがない。
晴生の心の傷はそう簡単には癒えることはないだろう。
だけど、夜に眠ることのできなかった晴生が虎一の傍で眠れるようになったことに安堵する。
読み返すほどに私の中で上がる虎一の株。
結果的にみんな良い人だった。
本筋の感想からは外れるけど、
「芸術家は死ぬが、芸術はいつまでも生き残る」
この言葉、胸に刻んでほしい。
破壊行為で壊された美術品は元に戻すことができないんだよ。
どっちが真作でどっちが贋作なのか。
唸る彼らの姿に笑う。
一枚の写真を見て自分の写真なのか双子の兄の写真なのか。
本気で苦悩して結局結論の出なかった友だちの姿をなんとなく思い出してみました。
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