きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「デルフィニア戦記9 動乱の序章」茅田砂胡(C・NOVELS)
静から動へ……というよりも、短慮で笑える色事話から緊迫感漂う戦場へ。
話の展開の仕方が本当に上手な作者です。
緩急のつけ方がまた絶妙で、先へ先へと進む手が止まりません。
本人そっちのけで懸念されるお世継ぎ問題。
一般男子であれば(女子でも)余計なお世話!と言い捨てたいところだけど、
立場ある人は大変ですねぇ。
リィの謀は爆笑とウォルの説教で終わったけど、大華三国の間では
笑い事では済まされない謀が水面下で繰り広げられていた。
まさに「動乱の序章」の巻。
単身、ウォルの元へ向かったリィ。
己自身の決断でリィの元へ向かったシェラ。
危険を承知で西にむかったイヴン。
急転する事態にどう対応していくのか。早々に次巻へ。
「虫になろうとはしてみたのか!?」
今回の名セリフは文句なしにこれ。
内容(「BOOK」データベースより)
大華三国を隔てて聳えるタウは銀山なり―タンガ王ゾラタスにもたらされたこの密告こそウォルたちが仕掛けたタンガの挙兵を誘う作戦であった。しかし鬨の声はデルフィニアの西方パラストから挙げられる。微妙な緊張を保たせてきた三国はついに動乱に突き進むのか。
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