きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「水滸伝1 曙光の章」北方謙三(集英社文庫)
不正の横行する政治。
暴利を貪る役人。
困窮を極める民。
そんな世の中を何とか作り変えようとする男たちがいた。
期待の持てぬ今の世の中のすべてを叩き壊して、新しい国を。
中心に立つのは、人を魅了して止まない二人の男、宋江と晁蓋。
彼らを軸に、志を同じくする男たちの輪が少しずつ広がっていく。
男達が顔を合わせるたびに心が躍り、
それぞれがとても魅力的でわくわくする。
決してぶれることのないしっかりとした芯を持つ男たちの生き様は、
たまらなく熱くて、目が離せなくなる。
彼らがどんな理想郷を作り上げていくのか。
壮大な物語の幕開け。
「別れるとき涙が出てしまう友を持てたのは、
あなたがきちんと生きたからですよ」
王進の母の言葉が胸に響きました。
獄中での凄惨な日々を生き延びた林冲。
故郷を追われた史進。
水場に強い阮三兄弟。
財源を一手に担う蘆俊儀。そんな彼に影のようにつきそう燕青。
あげていけばきりのない英雄たちの物語。
だけど、どこまでいってもベースに在るのは北方浪漫。
内容(「BOOK」データベースより)
十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた―。世直しへの強い志を胸に、漢たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。第九回司馬遼太郎賞を受賞した世紀の傑作、待望の文庫版刊行開始。
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