きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「水滸伝19 旌旗の章」北方謙三 (集英社文庫)
砕け散った夢。
失った多くの仲間たち。
戦って、戦って、戦って……そして訪れる、別れの時。
これは、最後の瞬間まで生ききった英雄たちの物語。
そこで眠りについた者がいる。未来を託された者もいる。
出自も立場も境遇も違った者達が、
同じ志を胸に抱き、一つ所に集い、時代を懸命に駆け抜けた物語。
多くの男達の生き様と、その生き様に相応しい死に様を鮮烈に胸に刻み、
「北方水滸伝」はここで終わりを告げる。
だが、託された旗がある。
それは、次代へ受け継がれていく物語の証。
この世に光があるのかどうか。
私も彼と一緒に見届けなければならない。
いまだに脳裏では彼らが生きている。
原野を駆け、互いを罵倒しあい、酒を酌み交わして酔っ払い、
湖の月を見上げている。
篤い友情で結ばれ、同じ志を抱き、絶対の信頼を持って戦いに臨む。
梁山泊は私にとって、いつまでも夢の拠り所。
再読だからこそ、より深く物語に寄り添えた気がする。
浪漫に満ち溢れた北方水滸伝、どっぷり浸って楽しませてもらいました!
ありがとう!←誰に?(笑)
少しでも興味を抱いている方には是非手に取ってもらいたい物語です。
内容(「BOOK」データベースより)
最終決戦の秋が訪れる。童貫はその存在の全てを懸けて総攻撃を仕掛けてきた。梁山泊は宋江自らが出陣して迎え撃つ。一方、流花寨にも趙安が進攻し、花栄が死力を尽くし防戦していた。壮絶な闘いによって同志が次々と戦死していく中、遂に童貫の首を取る好機が訪れる。史進と楊令は、童貫に向かって流星の如く駈けた。この国に光は射すのか。漢たちの志は民を救えるのか。北方水滸、永遠の最終巻。
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