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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「セクシー田中さん 8巻」芦原妃名子

最新刊にして最後の巻。そして未完。
レビューは作品についてのみ。
読んで改めてこの作品好きだなーと、しみじみ思う。
雑誌掲載の一話分だけ収録ってあったけど、それが約100ページ。
それぞれが色々考えながら自分の人生を一歩だったり半歩だったり進めて、
新キャラも登場して、さぁ、これから!ってところでの幕引き。
未完なのはわかっていたから、すんなり受け入れられた。
そして、このボリュームで読ませてもらえて嬉しかった。
朱里ちゃんと小西がいないのがちょっと寂しいけど、楽しく読ませてもらいました。
出会えてよかった作品。


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「彩雲国物語 十四、黒蝶は檻にとらわれる」雪乃紗衣 (角川文庫)

にっこり笑って煙にまくこともできるけど。
基本的には直球勝負をしたい派なので、
裏を探ったり、様子を見たり、の面々に、
そして含みを持った言い方や表現に、
まだるっこしいんじゃーー!と言いたくなる。
ああ、でも政治の世界ってそういうものよね。
そして、真っ正直に向き合ったり、
間違いを正そうとする人たちが疲弊していく。
色々デジャヴ。
今まで昼行燈を装ってきた邵可が表にでてきて状況がどう動くのか。
興味深い。
同録のアナザーストーリーは黎深と百合と絳攸、その他面々の物語。
こうやって彼らの過去や背景が知れるのは良いね。


なんでか秀麗とローゼマインが時々被るんだよねー。
私の中でカテゴリーが一緒なんだね。
王様の黎深に対する「ケツに卵のカラをくっつけたガキ」の評価に爆笑と納得。

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「彩雲国物語 十三、黎明に琥珀はきらめく」雪乃紗衣 (角川文庫)

「自ら覚える」から自覚。
そんなんだったらもう、いっそ王様なんてやめちゃえばいいのに。
と、言いたいのはかつての劉輝に。
王たることを自覚した劉輝。
だけど、自覚なく過ごした数年間が彼の足元を揺るがせる。
そこは自業自得よね。
ここからが踏ん張り時。
ぬるーく見守っておくわ。(←劉輝にはあんまり興味がない・笑)
むしろ、今後黎深がどう動くかに興味がある。
彼もある意味自業自得の踏ん張りどころになるのかな?
私だったら耐えられない無為な時間の過ごし方をした気がする。
そして今回は絳攸のターン。
愀瑛の配属先がおもしろかったので、彼の配属先にも勝手に期待大。

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「彩雲国物語 十二、白虹は点をめざす」雪乃紗衣 (角川文庫)

とりあえず、ポンコツって言ってごめんなさい、と
愀瑛に謝ってみるお借り本。
劉輝の傍にいるために彼は彼なりにできることを頑張っていた。
そして今回は劉輝にとってある意味禊の回。
王である事の資質と覚悟を問われ、徹底的に己と向き合うことになる。
確かに今まで何やってきたんだ?って言われたらぐうの音も出でないだろうけど、
その分、これから必死で頑張るしかないよね。
固定されたイメージを払拭するのってとてもとても大変なこと。
それにしても。皆、自分に厳しく生きてるな~、と、つくづく思う。
その先にどんな未来が待ち受けているのか。気になる。

パンダが出てきたことになんか意味あるのかな?と思ってみたけど。
あれ?ただ可愛さを振りまいて(私主観)通りすがっただけ?
また行きたいなぁ。アドベンチャーワールド。






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「彩雲国物語 十一、青嵐にゆれる月草」雪乃紗衣 (角川文庫)

言葉と行動が伴っている人は強い。
そこに齟齬がないことが自信にもなるし、実績にもなる。
誰に対しても胸を張って対峙できる。
そして、もっと毅然としていると思った愀瑛が、想定外にポンコツだった……というより、四男坊だった。
揺らいで迷って、結局は雁字搦めになった家の柵から逃れることができない。
だから劉輝、頑張れ。
頑張って自分の想いを伝えればいい。
愀瑛が踏み出せないならこちらから手を差し伸べればいい。
劉輝に背中を押してくれる腹心がいてくれてよかったよ。
影月の笑顔が胸に刺さるアナザーエピソード。

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「彩雲国物語 十、緑風は刃のごとく」雪乃紗衣 (角川文庫)

味方が少ない身であるほど。
的確な助言をして諸々を正してくれる人の存在は大きい。
まぁ、当人に聞く耳があれば、だけど。
そして自身の成長には、「こいつには負けたくない」と思える人の存在も大きい。
秀麗は本当に周囲に恵まれている。
他者の意見を聞き入れることは迎合することではない。
自身の持つ芯の部分はぶれないことも大事。
個人的には彼女の甘さにはイラっとすることもあったので、
魑魅魍魎と渡り合うためのスキルを身に着けるという意味では、
今回の配属は悪くないと思う。
忖度も容赦もなさそうな上司なので色々苦労しそうだけど。

本編読了後のアナザーエピソードを読んでしんみり切ない読後のお借り本。
やっぱり私、朔洵好きなのよ~。
「五割の力で物事をこなせると判断したら、余力を残して事後に備える」
私的に言い換えれば。
「五割の力で仕事をこなして、余力はアフターファイブに全振り!」
ままならない時もあるけど、これが理想。




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「彩雲国物語 九、紅梅は夜に香る」雪乃紗衣 (角川文庫)

理不尽な降格人事にもその気概をへし折られることなく、日々をすごす秀麗。
地位があってもなくても自分にできることを懸命に努め、
問題があったらそれをどうにかしようと動いてしまうから、
結果的に巻き込み巻き込まれて事が大きくなっていってる……気がする。
でも。
それが秀麗。
「何度だってそうするわ」
現状を人のせいにせず、先を見据えた意志をもってしっかりと歩む姿は清々しい。
同録のアナザーエピソード。
登場人物たちの内面や背景を知れたのは楽しかったけど、龍蓮の側に立ってみるとちょっとやるせない。
心の友に出会えて本当に良かったね。

前巻を読み終わってから半年ぶりの彼らとの再会。
漢字の読み方忘れてなかった~~、と、ちょっとほっとしたお借り本。(笑)

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「threesome」榎田尤利(角川文庫)

差し出すのが愛なら、受け取るのもまた愛。
でも。
辻はその愛を受け取らない。
ただ受け流す。
財津と菊池が献身的に与える愛を、笑いながら受け流すのだ。
けれども、その愛は彼の哀しみを癒し、背筋を伸ばし、明日に向けて一歩を踏み出すための糧になる。
つまり、今の辻にとってなくてはならないもの。
財津と菊池は同等の愛は求めず、ただ辻と共に在ることを願っている。
10年後に三人の関係がどうなっているのかはわからないけれども。
今はそれがベストバランス。
辻は傅かれる女王のようにあればいい。
そうして明日を自分らしく生きていく。
二人と共に。


旧版既読。好き作品
2500作品以上のレビューをあげてきて、唯一、
自分の書き出しと文末をなんとなく覚えているのが旧版の『threesdome』のレビュー。
なんでだろう?
旧版レビューでやたら触れていた櫛田については今回触れてないですねー。
それもなんでだろう?
櫛田の顛末についてはわかっていたからかな。

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「犬ほど素敵な商売はない」榎田尤利(角川文庫)

こんなにも寂しくなかったら。
こんなにも孤独ではなかったら。
たぶん、この二人はこんなにも惹かれることはなかっただろう。
たとえそれが歪な関係からはじまった共依存であったとしても。
そこに行き着いた彼らの間には確かな愛があり、幸いがある。
二人だけであれば多分、潰れてしまっていたと思う。
ナナが風穴を開けてくれて、高見の存在が背中を押してくれて。
岡がいる。
だから、二人は今、愛を囁きながら笑っていられる。
切なさに泣きながら見届けたエンディングは、何度読んでも良い。
今回は倖生は犬としての自分を受け入れていく過程にエロティックさを感じたのが新発見。

3作品が「白」「ピンク」「黒」でセレクトされての文庫化。
この作品は「ピンク」。
ピンクかー。
私のこの作品のイメージカラーはピンクじゃないんだけど、
まぁ、それは人それぞれ。
何色でもこの作品が大好きなことには変わりはないのです。



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「永遠の昨日」榎田尤利(角川文庫)

旧版既読。
削られた部分と、書き加えられた部分と。
わかる自分にほっとする。(笑)
冒頭は白泉社版が好き。だけど、ラストは角川版が断然いい。
誰もがいずれは必ず向き合わなければいけない大切な人との別れ。
命の火が消えたはずの当人を交えて、「死」と向き合う彼ら。
でも、思考はネガティブな方向には寄らず、
彼らの交わす言葉や仕草は、やさしさと幸いに満ちている。
別れは哀しいけれども。
受け取ったのは、そして与えたのはそれを上回るほどの愛。
だから、その愛と共に生きていく。
それもまた、人生だと思う。

発刊が令和4年3月。
読む気満々で買って、2年も積んでしまった……
せっかくの新刊は新刊の内によもう、私。

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