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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ROMES 06 誘惑の女神 」五條瑛(徳間文庫)



何を根拠に「完璧な計画」と言い切れるのか。
それは多分、すべてが計画通りに遂行したときに言えるんだろうね。
施設警備システムROMES(&成嶋たち)VSテロリスト(強盗)集団。
奇しくも「問題があるのは人間の方」と言った成嶋の言葉を、
犯人側がその行動によって顕示することになってしまったお粗末さ。
こうなると、完璧を誇った本物のアウレリオの犯罪を垣間見たくなってしまう。
気持ちが「恋」に走ってしまったあとに知った相手の素性。
一方通行じゃなかったことが救い。
成嶋から「愛」と言う言葉を引き出した彼女に、ささやかな幸あらんことを。

空港を舞台にしたシリーズを読んでいる時に、
自分が空港を訪れることができたタイミングの良さ。
あちこち見て回りたい気持ちはあったものの、
行きも帰りもギリギリの時間の駆け込みあったおかげで、
ゆっくり空港散策する余裕がなかったのが残念!
またの機会に☆彡




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「ROMES06」五條瑛 (徳間文庫)



空港に設置された世界最先端の警備システム「ROMES」を主軸に展開する物語。
周到な下調べと準備を経て実行に移された陰謀と関わる人々の人間模様。
システムを駆使して空港を守ろうとする人たちと一匹の犬。
舞台は空港からほぼ動かないままながらも、緊迫感と臨場感が伝わってくる。
章ごとに明らかになっていく、ROMESの機能。
高性能なシステムをイメージしやすく描写してくれているのが嬉しい。
「システムに問題はなく、問題があるのは人間の方」とする成嶋。
確かにそれも一理ある。
でも私は「だとしても、人間を信じる」と言った砂村の言葉に寄りたい。

ドラマ放送当時は原作読んでないからパス!と思って観なかったんだけど。
改めてキャスティングをみてみると……成嶋が大倉で、砂村がヤスかぁ。
意図はわからなくもないけど、個人的なイメージは逆かな?
CMで流れていた断片的な映像からもっと密室に籠った話かと思ったけど、
全然そうじゃなかった。(笑)

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「君が死にたかった日に、僕は君を買うことにした」 成東志樹(メディアワークス文庫)



「僕」は何故「君」を買うことにしたのか。
読み進めるうちに見えてくるものにドキドキと緊張が増していって、
思い描いた通りの理由に、ああ、と声もなく唸る。
どう足掻いても絶望しかなかった人生。
その先の未来予想図は描けずにいた史宏に差し伸べられた光。
たとえそれがどんな理由に端を欲するものだったとしても。
彼等の間には流れる月日の間に交わした情があり、育まれた愛がある。
与えられたものはとてつもなく大きく暖かく、そして優しさに満ちたものだった。
読み進める文字が掠れるのが嫌で必死でこらえた涙。
悲しみを乗り越えた先の幸いを希う。






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「VIP 棘」高岡ミズミ (講談社X文庫)



聞きたいことがあったら、聞けばいい。
不安に思うことがあったら、それをぶつければいい。
と思うけど。
多分それは二人が対等な関係だからこそ、躊躇なくできること。
そのバランスが危うければ、思い切り本音をぶつけることにも
勇気がいることなんだろうな、と。
和孝をみていて思う。
でも結局、彼は久遠の懐に一歩踏み込むことを選択できた。
依存も馴れ合いもしない距離感で。
和孝が久遠の事務所に乗り込むシーン、とても好き。
この先が楽しみな二人。
谷崎の腹の括り方は見事だったけど、やるせないね。

前巻のレビューで続きは来年!って言ってたけど。
気になって読んでしまった。
今度こそ続きは来年に。←言い聞かせてる。(笑)


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「2.43 清陰高校男子バレー部 next 4years〈II〉」壁井ユカコ



ボールの音が、床をける音が、そして歓声が聞こえるかのような臨場感。
まるでその場にいるかのような緊張感を味わいながら、頁を捲り続ける。
統と弓掛に肩入れしすぎて、ドキドキしたり喜んだり思わず泣きそうになったり。
なんかもう、感情的には大忙しだったけど、その分読後の満足度が半端なかった。
怪我からの復帰を待ち続けてもらえた統。
挑める舞台へと送り出してもらえた弓掛。
二人とも、指導者に恵まれて本当に良かった。
そして、友情って本当に尊い。
統と越智。
浅野と弓掛。
本音で紡いだ彼らの言葉が胸に響く。
彼等のチャレンジはまだまだ続く。

完結巻が出るタイミングで一気に貸してもらえて、とっても感謝のお借り本。
楽しかった。
姪っ子ちゃんプレゼンツ本の候補にインプット。
ってか。
「誕生日orクリスマスのプレゼント何がいい?」
「本!」
のループからそろそろ脱却したい(笑)
可愛い服とか服とか服とか。
選びたいんだけどなー。(で、結局服も送っちゃうループ・笑)










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「2.43 清陰高校男子バレー部 next 4years〈I〉」壁井ユカコ



高校バレーを戦い抜いた彼らの次の舞台は大学リーグ。
「かつての敵が仲間になり、かつての仲間が敵になる」
やばい。めっちゃ面白いんですけどー!
思うように飛べない身体。
怪我からの復帰まで長い事苦しんだ統。
彼の隣に越智がいないことが違和感だったけど。
これでいいんだな、と思える関係性が腑に落ちる。
浅野と弓掛もそう。
敵であっても友情は築ける。
同じスポーツを介しているだけ、より密に。
もちろんチーム内の関係性も篤い。
破魔の涙は刺さったよ。
弓掛のターンになるとちょっと苦しくなる。
ドキドキしながら次巻へ。
読みながら時間を忘れるお借り本。

気付いたら日付変わってて、あれ?明日仕事なのにまだお風呂入ってなーい!ってなりました。(笑)
慌ててバタバタしてたらドアにぶつかってメガネのフレームが歪む事件が発生。
あらら。
直してもらいに行かないと。

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「毒を喰らわば皿まで ~箱詰めの人魚~」十河



【再読】
ああ、この状況から1巻のあのラストにつながるのね、と、感慨深い3巻。
前のレビューでも書いたけど、他者に選択を強いてきたアンドリムが、
逆に選択を迫られるシーンがとても好き。
その選択肢は自分が益する為ではなく、ヨルガを想うが故に手中に収めていたところも。
そんなものはいらないと、放ったヨルガの言葉たちが刺さる刺さる。
あの始まりから、ここまでの関係性を築くに至る過程を追ってこれた幸せ。
この二人、ホント好き。
3冊一気読みして復習バッチリ。
新刊届くの楽しみ~♪←15日発売なんだけどうちに届くのは来月頭……待ちきれないww


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「毒を喰らわば皿まで: その林檎は齧るな 」十河



【再々読】
守りたいものがはっきりしているから、立ち回り方に迷いがない。
既に選択するものが明白だから、障害となるものを容赦なく排除できる。
10歳の子どもに対して、アラフォー容赦ないなーと思ったけど。
それも独り立ちの手助けかと思ってたけど。
真の理由は違ってたんだね。
事情を知れば、めっちゃ納得。
ヨルガとアンドリム。
打算から始まった関係だけれども。
そこに芽生えた愛を自覚するシーンがとても好き。
溺愛と執着が垣間見れても、
甘い雰囲気に溺れないところがこの作品の良いところだと思う。←誉めてる(笑)

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「毒を喰らわば皿まで」十河



【再々読】
新刊が出る前にちょっとだけ復習……と思ったけど、結局最初からガッツリ再読。
だってこの作品(特にこの巻)ホント面白いんだもん。
悪役宰相超最高。
自らの陥った絶体絶命の危機を回避するため、放たれる数々の策略。
当人たちにはそうと気づかせず、
事象を狙った方向に誤解させるってすごいわ。
勝算ありとはいえ、代償を支払う覚悟を持って臨む、命がけの賭け。
「勝ち」が見えた時の爽快感。
なのに、あの誤算。
再読でもしんみり涙してしまう……。そして壮大なエンディング。
何度読んでも大満足で読了。

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「VIP」高岡ミズミ (講談社X文庫)



もっと積読が減ったら読もうと思っていたシリーズ。
なのに先日成り行きで1巻を購入してしまい、
読み終わったら速攻でシリーズをポチってしまった……
うん。
読んだらこうなることわかってたよ。
期待通り面白かった。
ってか、私の年代にはドンピシャな内容な気がする。
旧き良き時代、じゃないけど、あの頃こういうの王道だったよね?みたいな。
ヤクザとヤクザが拾った少年が長じてからの物語。
忘れられなかった……というよりも、執着し続けた過去との再会。
再び出会った二人がこの先どんな人生を歩んでいくのか。とても楽しみ。

オーダーした本が手元に届いても読めるのは来年になりそうだけど、
手元にある安心感は大きいよね。
読みたいときにいつでも読める♡
積読本はすべてお宝なのです。


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