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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「マジシャン・マーダーズ」ジョシュ・ラニヨン (モノクローム・ロマンス文庫)



愛する人を守りたい。失いたくない。
痛切に思う気持ちはわかるけど、
ただ闇雲に危険から遠ざけるために現状把握のための情報をブラインドしてしまっては
互いに対する信頼を失い兼ねない事態になる。
ジェイソンにとってサムとこのまま付き合続けるかギリギリの状況だったけれども。
話し合いで歩み寄れたことにほっとする。
これはサムの方の変化が大きかったかな?
さんざんな目にあった後の、恋人として過ごした一週間。
そして、デジャヴってなんだ!?と思ったら……きゃー!怖っ!怖っ!!
と、甘い余韻なんかぶっとんでの読了。→

う……ストーカー怖い。超怖い。
こっちの意志なんてお構いなしなところがめっちゃ嫌。

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「悪魔の旅団~傭兵代理店」渡辺裕之 (祥伝社文庫)



面白さが加速度的にUPして一気読み。
藤堂の抱えた因縁はその真相が明らかにはなるものの、
厄介ごとは二重に三重に増していく。
必然的に周囲も巻き込まれていくことになり、
ハードなバトルが展開されていく。
傭兵たちも、少年たちも、彼女も、おじいちゃんも。
それぞれの事情で戦っている。
誰も彼もがパーフェクトマンじゃないところが、
逆に人間味があって良いんだろうなぁ。
特Aクラスの傭兵たちの中に紛れて奮闘しているBクラス傭兵「クレイジー京介」。
今後の彼の成長に何故か期待大。
ああ、そして軍艦島を破壊するってありえないよー!


シリーズ2作目を読んで、迷わず続編をある程度まとめ買い。
北方の『ブラディ・ドール』シリーズが
1巻は様子見的な感じで2巻以降でのめりこみだったことを思い出してみました。
今の時点で年始から抱えた積読を大分減らしたはずなんだけど、
一気に増やしてしまった(笑)



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「ウィンター・キル 」ジョシュ・ラニヨン(モノクローム・ロマンス文庫)



出会いのきっかけは殺人事件だったとしても。
そのおかげで命の危機に瀕するような事態に直面することにもなってしまったけれども。
人生においてこれほどまでに濃密な時間を誰かと共に過ごせることってなかなかないよね。
そんな二人が互いに好意を抱きあい、人生のパートナーとなっていく過程を、
事件の真相解明を絡めながら、じっくり堪能させてもらえる、読み応え抜群の一冊。
面白かった。
個人的にトップとボトムが固定化されない関係性がとても好きなので、輪をかけて大満足。
その後の二人も気になるので、続編があったら嬉しいな。


作中、見知った人たちが複数人。
作家読みをしている人へのご褒美的な横つながりが嬉しい。







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「デザインをするように料理を楽しむ BISTRO VEGEE'S」みらいパブリッシング



その美しさに、料理写真を眺めているだけでなんだかとっても幸せになれるレシピ本。
だけど、最重要なのはそこじゃなく。
日常的に使う食材で、無理なく作ることのできるレシピだということ。
最初から写真通りに綺麗には仕上がらないだろうけど、作ることはできる。
そして、味はそんなに失敗するようなものではなさそう。
作りたくなってしまう。
アボカドエッグ。
これは速攻で作ってみたい。
大量のきゅうりに困ってスムージーにしたけど、冷製スープも美味しそう。
フルーツの白ワインやラム酒漬けは贅沢な逸品。
パイシートはあるからポットパイも作れてしまう。
わくわくする一冊。

読友さんのレビューでポチってみたけど、大正解。
今年のクリスマスはお気に入りのお店でのクリスマスプレートを
テイクアウトしようと思っていたけど、
鶏もも肉のオーブン焼きを作ってみたい気分になってきて困る。←作れよ(笑)
ぶりとアサリのアクアパッツァも作ってみる。



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「もう恋なんてする気はなかった」月村奎 (ディアプラス文庫)



ほのぼのしくて微笑ましくて。
ひたすら癒しのお借り本。
可愛かった~。
当時、大人だと思っていた人が実はそこまでよく出来た大人じゃないことは、
自分が同じ年齢になって初めてわかるっての、めっちゃ共感。
かと言って、その時のわだかまりがなくなるわけじゃないけどね。
晴樹と鼓太郎のコミカルな言葉のキャッチボールがとても好き。
面識はなくとも、作家としてそして俳優として、
互いの存在を意識し続けた二人の時間の在り様がとても良い。
仕事を通じて出会い、そしてプライベートでの互いを知るにつれ、
育まれていく二人の想いが伝わってきて、
あたたかい気持ちを抱えての読了。

めっちゃ印象的なフレーズが二か所。
とても素敵な言葉だった。

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「科学でナゾとき!わらう人体模型事件」あさだりん (偕成社ノベルフリーク)




姪っ子ちゃんに!と思ったけど、大人が読んでも十分面白かった。
「学校で起こる事件のナゾを科学の力でときあかせ!」と帯にはあるものの、
その事件は突拍子もないものではなく、日常の学校生活の中で子どもたちが遭遇したもの。
友だちのために、自分のために。
その事件をどうにか解決しようとする子どもたちの姿が微笑ましい。
彼等の謎解きに力を貸すのが、一風変わった理科教師。
かみ砕いた説明の仕方も、子どもたちへの関わり方も、自然体で好感が持てる。
彼と児童会長が親子であることは秘密。
この秘密はいずれ周知になるのかしら?気になる~。


自分のための本を探していたら絶対に手に取らなかっただろうけど、
読んでみたら思いのほか楽しかったので、続きも買ってしまいそう(笑)

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「謹製ヘルブック」尾上与一 (Holly NOVELS)



彗星ペアの番外編集。
戦時下での伊魚の藤十郎への想いが切ない。
終戦後の二人の姿を追うことができるのが嬉しい一方で、
伊魚の自己否定が拭えないのがやっぱり切ない。
だけど。
藤十郎が伊魚を好きだと伝え続けてくれていることが嬉しい。
自分が身を引けば相手が幸せになれると思うのは壮大な勘違いで。
それを伊魚に知らしめる藤十郎の嘘はありだと思う。
誰かの幸せの在り様を他人が勝手に決めつけてはいけないんだよ。
好き合ってる者同士。
自分が身を引いたって、相手は幸せになれない。
だから、二人でまっすぐに幸せと向き合ってもらいたいと、切に願う。


同人誌で所持していたため、後から出た商業は積みっぱなしだったけど、ようやく読了。
個人的には同人や特典SSが一冊にまとまるのは大変ありがたい。
これで尾上さんの既刊は登録コンプ。
特典の小冊子がまさかの三上と塁で。
ローレライも再読したくなってみました。

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「傭兵代理店」渡辺裕之 (祥伝社文庫)



男を窮地に追い込んだ15年間に渡る因縁の決着の物語であり、
追いつづけた過去を清算した男の始まりの物語でもある。
一人では打開できない困難な局面も、
協力し合えば乗り切れる。
一匹狼的な傭兵たちが「傭兵代理店」を軸にして
チーム戦を展開していく、という発想がおもしろい。
警察と連携しながら犯人を追う前半は楽しく読んだものの、
アクション展開に突入した後半はなんだか失速。
とはいえ、キャラはそれぞれ魅力的で、今後の彼らの在り様がとても気になる。
シリーズを読み進めるかどうかは続刊次第かな?
本作がデビュー作。伸びしろはたくさんあるはず。
ハマれるといいなぁ。

はじめましての作家さん。
著者は俳優の渡辺裕之氏と同姓同名か……と、思ったら。
著者の渡辺裕之氏は、偶然同姓同名の俳優の渡辺裕之氏と知り合う機会があり、
彼を主人公にした作品はどうかと会話が盛り上がってのこの作品の誕生だとか。
アイディアってどこから降ってくるかわからないね。

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「コンビニたそがれ堂 」村山早紀(ポプラ文庫ピュアフル)



単純に相性の問題だと思うんだけど。
特に何かが琴線に触れることのないままサラリと読了。
姪っ子ちゃんにどうかな?と思って読んでみたけど、
こうなると書評がどれだけ良くても勧めにくくなってしまう。
誰かにお勧めする本は自分が読んで面白かった本、というのが大前提。
読後の感想を語り合うところまでがお楽しみだったりするからね。

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「彩雲の城」尾上与一 (Holly NOVELS)



【再読】
その先に可能性がほんの僅かでもあるならば。
生きることを諦めてはいけないのだと。
彼らはその身で語っている。
「生きるというのは、自分の思い通りにすることだ」
自分の自由意思で明日を決める事すらままならなかった戦時下での
藤十郎の言葉。
そこに暗に含まれた意味もふまえて、胸にストンと響いてくる。
赴任してきたころは生きることを諦めたかのようだった伊魚からの寄り道の提案が、
二人の未来を切り開いたことが、ただ嬉しい。
不遇な境遇も、二人が出会うための布石。
出会えたことは唯一無二の幸せ。
結末を知っているからこそ、
初読の時とは全く違った想いを抱きながらの読了。


「待ち合わせは靖国で」
胸が締め付けられるような彼らの約束。
近くを何度も何度も通りながらも一度も訪れた事がなかった靖国神社に、
この作品を共読しているお友達と行くことができたことに感謝。


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