忍者ブログ

きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「シグマフォース外伝 タッカー&ケイン シリーズ1 黙示録の種子 上」 (竹書房文庫)



元米軍兵士のタッカーと、元軍用犬のケイン。
互いを「相棒」と認識しあう一人と一匹の物語。
シェパードのケインの利口さとその活躍っぷりにひたすら目を瞠る。
そしてタッカーに対するケインの愛情深さに目尻が下がる。
時折混じるケイン視点の描写がリアルで、
頑張っているケインをとてもとてもモフりたい。
……と、緊迫感のないことを想いつつ。
渦中の人達は命からがらの危機を逃れつつ、
なんとか目的地へ辿りつこうと必死の大移動。
何がヤバくて追われているのかはタイトルの通り。
広げた大風呂敷を畳むのは下巻にて。


友だちのおうちの子が「カイン」という名前のシェパードなんだけど、
ものすごーーい甘えっこ(笑)
それはそれでその子の個性。
シグマフォースシリーズ外伝。
物語の構成は本編と同じだけど、本編より読みやすい気がする。






拍手

PR

「不愉快犯」木内一裕 (講談社文庫)



どんな役割を振るのであれ、他者を介在させた時点で「完全犯罪」が成立する確率って
格段に減ると思うんだよね。
自分で完全にコントロールできない不確定要素はあってはならない。
自己完結できなかった時点で、彼の目論見が成立する確率は100%を切った。
自己陶酔した彼のマスターべーションみたいな犯罪語りが、言ってみれば「不愉快」なので、
読み切れない事態にぶち当たった彼が混乱するに至って、
そううまくいくわけがない、とほくそ笑む。
個人的にはノボルが青臭く爆発したシーンが好き。
人情味あふれる良いデカになると思うよ。
でも一番はここでも佐藤推し。

『デッドボール』と同一キャラ。
ん? 何で? パロ?? 使いまわし?? と混乱。
気付いた瞬間から二次創作っぽく感じられたのが残念かな。
そして、「吉野家で食事をして」を「よしのけで食事をして」と読み、
「え? 吉野さんってどこで出てきた!?」と混乱。
読んでる途中で戻ることってほとんどないんだけど、
さすがにちょっと戻って「よしのや」と理解。
びっくりしたー。

拍手

「玉の輿新調しました: 玉の輿ご用意しました3」栗城偲 (キャラ文庫)



自分の将来の在り様について。
高校生も悩むし、大人だってもちろん悩む。
青依、印南、そして印南の甥の誉。
三者三様に葛藤しつつも、みんなそれぞれ自分なりの答えを見つけ出す。
誰に責任を押し付けることもできない、自分で努力して歩む道を。
巻数を重ねるごとに濃密になっていっている濡れ場から
二人の関係性の深まりが伺えてうまいなーと勝手に解釈。
物事の進行も各々の心理もとても丁寧にリアルに描写されているから
一緒に一喜一憂しながら納得してしまう。
満足したところで人の成長は止まる。
奮闘する彼らの今後に期待を寄せて、シリーズ楽しく読了。


個人的に諸星も気に入っているので再登場にホクホク。
それにしても諸星光って……ローラースケートはいたアイドルグループ
しか連想できない。←年代。
シリーズ番外編入手を試みつつ、栗城さんの他作品にも手を出してみようと思います♪
楽しみ。

拍手

「玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました2」栗城偲 (キャラ文庫)



人々のやさしさが心に沁みてあったかく泣けた。
こういう涙は嬉しいね。
好意的に接してくれる人がまわりに集まるのは、
青依自身が日々、皆と明るく接して一生懸命頑張っているから。
青依の過去をうっすらと悟っていることを悟らせない工場の人達、素敵。
職場では青依に対して公私混同しない印南と酒勾も大人でカッコイイ。
印南はプライベートではちょっと残念なところもチャームポイント。
でも、そういう所も青依との生活の中で
ちゃんと改善されてきてるところがすごいなーと。
自分の様式を押し付けない柔軟さが良い。
このカップルのスタンス、ホント好きだわ。

「放牧体質」から「束縛野郎」への転換に笑う。
過去の男遍歴がホント残念すぎる印南。
青依に出逢えて良かったね。
口絵の印南と酒勾のカッコ良さに悶絶。
真っ赤なスーツが似合ってるイケメン眼福。

拍手

「ブルー・ドレスの女」モズリイ (ハヤカワ・ミステリ文庫)




職を失くし、金のために引き受けた人探し。
だが、イージーは思いもよらない事件に巻き込まれていく。
イージーは女の居場所を、或は女と共にいた男の居場所を尋ね歩く。
問われた者たちは知ることを答える。
そんな彼らの様子から、当時のアメリカを伺い知ることができる。
地に足がついた堅実な展開の中、
枠に収まらないトリッキーな男の存在がキーポイント。
個人的には「タフでなければやってられない」床屋のオヤジに注目!
剃刀一本で店内の秩序を保つってすごいよ!
そしてイージーは職に就く。
次作に大いに興味をそそられる職に。


とはいえ、次作以降の本の入手はちょっと難しそうかな?
行方不明の女はダフネ・モネ。
この女、ちょっと……と思いながら読んでいたけど、原題に納得。
最初から最後まで面白く読了!
【ガーディアン必読 95/1000】

拍手

「玉の輿ご用意しました」栗城偲(キャラ文庫)



年の差12歳。
育ってきた生活環境も学歴も今在る状況も天と地ほど違う二人。
当たり屋稼業の蒼依が条件付きで印南に拾われるという
ある意味シンデレラストーリーだけど、
互いに感化されてどちらに対しても良い方向に影響を与え合っている様が伝わってきて
とても良かった。
何より、蒼依の素直さと柔軟さが良い。
ホントに良い子だなぁ。
そんな蒼依と共に暮らすうちに次第に彼に惹かれていく印南。
印南は欠落していた大切なものを蒼依によって補ってもらったんだと思う。
胸に刺さる言葉やシーンが随所にあって、彼らと一緒に一喜一憂。
好みドストライクの面白さでした!

ここのところのBLは安定安心の作家さん買いだったので、新規開拓。
始めましての作家さんを試しに一冊……と思ったけど、
シリーズ一気買いしておけばよかった~~!わー、ぬかった!!
と、ジタバタするくらい良かった。
さて。続きを入手しなければ。

拍手

「BUDDY DEADLOCK season2」英田サキ (キャラ文庫)



事件については突っ込みどころがあるけれども、そこは許容範囲でご愛嬌。
シリーズオールキャラ総出演の本作。
各々のカップルの蜜月ぶりに拍車がかかっているにもかかわらず、
嫉妬したりノロケまくったり惚れ直したりと、当事者たちは忙しい。
微笑ましいなぁ。
ディックの「完治しなくていい病」はさもありなん。
ディックはユウトがいない世界で1秒だって生きていくつもりがないところが危うい。
ユウトは年を重ねるごとに懐の深さが増していっている。
ディックが抱えた闇が深いだけに、
この先はずっとユウトと一緒に光の中を歩いていってほしいな。

ペーパーは字がみっしりで嬉しい読み応え。
本編で刑務所時代のことを振り返っているおかげで
最初から読み返したい気分になってみるけど、
今は手いっぱいなので、そのうち。←こんなんばっか(笑)

拍手

「神様の贈り物」木内一裕 (講談社文庫)



神様がくれた贈り物によって、
男は「生きている」ことを実感できる人生を手に入れる。
感情とそして人の顔を伴った人生を。
偶然をきっかけに彼に係った人たちが、
彼に様々なものをもたらしていく。
すべてが、彼にとっての「贈り物」だ。
だけど、どこに行っても居場所を見つけられない彼の在り様が哀しい。
それは、これから手に入れることができるのかな?
お父さんが一生引きずるであろう後悔がいたたまれない。
嘘を重ねた男に天罰が下る様を見たかったけど、
だったら終わらない恐怖に打ち震えればいい。
あなたにとっての幸せとはなんですか?


「いつでも勝負してやる」とゴロ蒔いた
弟思いのお爺ちゃんがカッコイイ。
登場人物を魅力的に描くの、うまいなー。
もうちょっとグッとくるかと思ったけど、
意外とあっさり読み終わってしまった。
これは私の木内氏への期待値の高さってことで、次作へ。

拍手

「In These Words (4) 初回限定版」 (ビーボーイコミックスデラックス)



篠原の献身と浅野の強さに胸を打たれて、打たれて……
最後は切なさマックスでの読了。
つ、続きはいつ読めるのでしょうか?(涙目)
そしてあとがきの裏話は私的に聞きたくなかった(苦笑)
安全で居心地の良い場所から出なければ、
二人の穏やかな時間は続いたかもしれない。
けれども。
彼らの責務が、その思いが、安穏を許さない。
猟奇的な殺人犯を野放しにすることはできないのだ。
だから決意する。
自分に出来うる最善の策を決行することを。
遡って最初から読み返して合点のいくことがいくつもあって、
練り上げられた構成の緻密さに圧倒される。


以下、小冊子のネタバレ的なのアリです。
限定の小冊子は4巻読了後、すぐに読むモノではなかった……というのが私見。
世界観違いすぎて本編の余韻が吹っ飛んだのがもったいなーい。
笑っちゃったもん。
私はあの切なさにもっともっと浸っていたかった。

拍手

「水曜日の嘘つき」かわい有美子 (幻冬舎ルチル文庫)



あの賭けがなかったら、二人が接点を持つことはなかった。
だから、賭けはそのきっかけとして必要だったツール。
問題は、椎名がいつそのことを真尋に話すのか。
その一点に尽きたわけだけど、最悪の方法での露見。
二人が本当に気持ちを寄り添わせていったことがわかるだけに、
どっちサイドに立っても痛かった。
とはいえ、蟠りを解かすために動かなければいけないのは椎名の方。
その後の彼の誠意ある態度は素直に良かった。
真尋の本質をしっかりと言い当てた椎名と、
椎名によって色のある世界を知ることができた真尋。
ゆっくりと時間をかけて歩んでいってほしい。



外見のイメージで自分を測られた場合、
なんとなくそのイメージに添うような態度をとってしまうことはあるある。
意図して演出している場合は楽しめばいいけど、
違うのに……と思いながらだと辛いよね。
まぁ、素のままありのままでいられるのが一番楽で良い。






拍手

  

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 5 6 7 8
11 12 13 15 16
18 19 21 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

プロフィール

HN:
みやこ
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- きままに読書★ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / material by DragonArtz Desighns / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]