きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「他人の顔」安部公房 (新潮文庫)
違う。そうじゃない。
共感性の欠片も見つけられない男の内面を延々と読み続けるストレスたるや。
自己と長い付き合いのある他者との関係性は、
仮面をかぶった程度でリセットされるものなのか?
それで本当に別人格に成り得るとでも?
見破られないと思うのは他者に対する嘲りであり、
自分がその程度の深さでしか相手と向き合ってこなかった証でもある。
そもそも、長年一緒に暮らしてきた相手に失礼だよね?
と、積もりに積もった私のストレスは、妻の手紙によって盛大にまき散らされる。
だよねー。
そうだよね。
他者と向き合うために仮面を必要とした結果、自己の内面へ沈み込んだ男に対し、
まず話し合えば?と言うのは本末転倒か?
久々に最後まで読み切った自分を褒めたたえたい読書時間でした。
男の思考と全く相容れずにストレスフル。
うわーん、ホント頑張った。
【ガーディアン必読104/1000冊】
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