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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「夢色十夜」かわいゆみこ (パレット文庫)

昭和初期。
海軍将校を父に持つ倉橋と、侯爵家の子息鷹司の織りなす幻想的な物語。
オカルティックな作品は積極的に読む方じゃないんだけど、
かわいさんの描く不可思議な世界を堪能した。
情景描写の緻密さは、そこに在る光景をリアルに想起させ、
二人の掛け合いからは、
親密な精神的な繋がりを持ちながらも、それ以上は踏み込まない絶妙な距離感を伺わせる。
今回は三篇収録。
『白鳴琴抄』決して人を恨まなかった智子の心の在り様が美しくも哀しい。
『薄氷』今の二人の関係の源流を知れるのが嬉しい。
『夢の迷い路』人を魅了し幻惑する桜。

京都の桜。
機会があれば一度眺めにいきたい。
時期が限られていることを考えると、仕事をリタイアした後のお楽しみかな?
うん。
それまでは東北の桜巡りを満喫☆彡

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「サイケデリック・マウンテン」榎本憲男(早川書房)

ここ数十年の間に世界を震撼させた、いくつもの出来事。
日本が抱える数々の問題。
そういったリアルの部分に
エンタメ・オカルティック更には恋愛要素も盛り込んでまとめあげられた一冊。
著者の知識量が相変わらず半端ないし、
専門的なことをわかりやすく伝える術に長けているから置いていかれずに読める。
むしろ加速がついて一気読み。
冒頭で刺殺された鷹栖の波乱万丈な人生。
彼が生きていたらこの国はどうなっていただろう?
気にはなるけど私は却下だ。
そんな事態に知らぬ間に誘導されていることが怖い。
サイエンス一辺倒だった井澗のプレゼン。
めっちゃぐっと来た。


今のところ外れ一切なしのコンプ作家さん。
文庫になるのを待たずに買って正解。
読み応え抜群の一冊でした。

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「ザ・ロード」コーマック・マッカーシー (ハヤカワepi文庫)

【再読】
荒廃し凍てついた世界で、身を寄せ合い支え合いながら南へと進み続ける父と息子。
人で在ることをやめた者たちが蠢く中、どこまでも人で在り続けた二人。
険しい修羅の道を行く彼等の生き様は、高潔で計り知れない情愛が滲んでいる。
出会った男に「子どもがいるの?」と尋ねた少年の真意に、
「神」ではなく「父親」に語り掛けるその姿に。
泣けて泣けて仕方なかった。
世界は無慈悲で容赦がないけれども。
善き者でありつづける彼等自身が火。
彼が命を懸けて守った少年こそが清浄な光。
故に、貴方こそが希望なのだと。迷わずに伝えたい。


【ガーディアン必読】
読み始めた瞬間、すでにわかっている結末を思って泣いてしまった。
情緒不安定……なのではなく。(自己分析)
昨今の世情があまりにも厳しくて、
彼等の歩み続ける世界が厳しくて。
なんかいろいろ重なってこみ上げてきたんだろうね。
今読むのはメンタル相当きつかったけど、
多分、今だから手にしたんだと思う。
そして、今読んでよかった。

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「隣の男」安西リカ (ディアプラス文庫)

『嫌いな男』スピン。
ずっと一緒にいるなら、自然体の自分でいられる人の隣がいい。
そして、それが恋人なら、時々感情に波風を立てられるのも案外良いと思う。
例えば嫉妬だったり心配だったり好きと言う思いだったり愛おしさだったり。
不毛な恋にずっと振り回されてきた伊崎だったけれども。
安原と出会って肩肘張らずに自然に彼に惹かれていく様がとても可愛らしいし、
安原の安定感と包容力が心地よい。
引っ越しの件は大納得。
それが一番効率良いよね。
記念日、というか誕生日は大事。
「おめでとう」と言う言葉だけでも毎年恒例で祝福しあってほしい。→



年末にペーパーをファイリングしようとして
ため込んだペーパー全部をひと箱に放り込んだ結果、
この作品のペーパーを見失ってしまった不覚。←まだファイリングまで行き着いていない。
その代わり、お友だちに貸した本に付随するペーパーを貸し忘れたことに気づいてみました。
むー。
ペーパーや小冊子を効率よく管理する方法を知りたい。(本に挟むのが一番だと思ってるけど、大きさ的にそうも言ってられないものが多くて……)

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「嫌いな男」安西リカ (ディアプラス文庫)

言うのも恥ずかしいけど、年甲斐もなくキュンキュンした。
今更こんなふうにときめくとは思わなかった。
いや、ホント、めっちゃ良かった。(←語彙)
一方的な競争意識と理不尽な憤り。
そして自分に恋心を抱く男を振り回す優越感。
向居に対してそんな思いを抱えていた千裕だけど、
自分のマイナス面を指摘された後の対応は見習いたい。
そこからの彼の成長は目覚ましかった。
思いが通じ合ってからは、良好な関係を続ける方向を模索する千裕と、
最初から終わるものと決めてかかったいた向居。
そりゃあ、千裕は怒るよね。
そんな向居を諫めた千裕はかっこよかった。
とっても楽しく読了♡


期待以上に楽しかったので、このまま二周目いきたいけど、
スピンがあるのでまずそちらを。

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「ニュースにならない恋ですが」風緒(GUSH COMICS)

素直じゃないふたりの、とっても回りくどい恋愛成就物語。
概略はそれで間違っていないと思う。
とはいえ。
一宿一飯の宿ならともかく。
私だったらヒモ宣言している相手にスポーツクラブの会費は払わないかなぁ。
健康体なんだもの。働けって言う。
ヒモを養ったことがないのでわからないけど、
そもそもの精神は「働かざる者食うべからず」なのです。
アプローチの仕方がおかしいから、素直に背中に手をまわせない。
それでも。
言葉をぶつければ、見えてくる本音。
お互いに抱えてた想い。伝わって良かったね。

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「脱北航路」月村了衛(幻冬舎)

命がけの二日間。
辿り着いた日本海。
それなのに……「恥を知れ!」と政府の対応に吐き捨てたくなるけれども。
忘れなかった後悔。
諦めなかった思い。
やってくれると疑っていなかった、還暦を越えた男たちの雄姿に胸が熱くなる。
一人一人はやさしくても、
多分、この国はやさしくない。
これからが大変だとも思う。
それでも。
お帰りなさい、と。
よくここまでみんながんばったね、と。
全てを捨て、身一つで海を渡ってきた彼らに思う。
何のための国家か。
誰のための治世か。
あの国を統べる人には、届かない問いかけ。


『土獏の花(月村了衛)』の展開を思いだしてドキドキしたけど、
『土獏の花』よりは抉られなかった。(自分比)
そして、潜水艦つながりで『沈黙のローレライ(福井晴敏)』を手に取りたくなったけど、貸し出し中だった!
あ、残念。
貸した友だち曰く、朝ドラ「ブギウギ」に『ローレライ』と被るところがあったそうです。
私は「ブギウギ」を観ていないのでわからないのが残念。
「タイムリーだったわ~」と友だちが言うのを聞いていて、
本を読むタイミングってやっぱあるんだなーと思う瞬間。
そんな会話をしたあとに、私がこの本を読んだのもタイムリー。(笑)

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「の、ような。6巻」麻生海 (ラバココミックス)

子どもの可愛さに癒されて、大人の会話に気づきがある。
ソファで眠り込んだキナに布団をかけてあげるハルの優しさがホント嬉しくて可愛くてだし、
そんな彼にちゃんとお礼を伝えるキナが素敵だ。
愁人の会社トラブルではきっちり謝罪をするべき事象とタイミングがあることを教えてくれる。
感謝の謝意。
謝罪の謝意。
どちらもきちんと口にすることのできる大人でありたいね。
家族との向き合い方に対する愁人の考え方が変わり、冬真も思いを口にできるようになってきた
中、ハルが笑顔で幼稚園卒業。
「家族」と言う在り方にまだまだ向き合っていく彼らをこれからも見守っていきたい。

「やってもらってあたりまえ」と言う感覚は持っちゃいけない。
やってもらったらありがとう。
そして「ありがとう」の気持ちはきちんと言葉にして伝えること。
言えてる人が多いから、逆に言えない人が気になってしまう社内。



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「VIP 瑕」高岡ミズミ (講談社X文庫)

読んでる途中はイラっとしたりモヤっとしたり。
でも、結果的にはそういう選択もありなのか…と、なんか色々考えさせられてしまった。
でも、やっぱりそれでいいの?という思いは拭えない。
弁護士!
まず弁護士同席させよう。
胡散臭いと思うなら、相手のこともちゃんと調べよう!
ってか、私だったらそうするよ?
そもそも、お金ないのに興信所雇うって矛盾してない??
わー、この先嫌な展開になりませんように!
今回は甘え甘やかしな久遠と和孝の会話と行為の応酬がとても嬉しい。
漂う緊張感も含めて、この二人の距離感、好きだなぁ。


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「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身XII」」香月美夜 (TOブックスラノベ)

最終巻。
色々色々、本当に色々あったけど。
これ以上ない幸せなエンディング。
最後に一番見たかった光景を見せてくれてありがとう。
彼等が一つ所に集まって笑いあう姿を見せてくれてありがとう。
もうね、感想はこれに尽きるわ。
私本当に彼らのあの姿が見たかった。
言葉に裏表のない彼らが本当に好き。
とはいえ、エーレンフェストの皆との別れのシーンはとても寂しかった。
全部を同じように変わらないまま抱えつづけることはできないんだよね。
それでも、共に育んできた絆は変わらない。
「またね」の言葉に幸せに読了。



読み始めたのが2020年1月4日。
全巻読破したのが2024年1月1日。
きっちり4年で完走。
勧めてくれた友だちにめっちゃ感謝。
夢中で読んでいたら昔からの友だちが気づけば何人もこの作品を読んでいて、
色々話せたことも嬉しかった。
読友さんたちとも語れたことも嬉しかった。

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