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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「密計 ドラッグ・チェイスシリーズ2 」(モノクローム・ロマンス文庫)



どうしたって情に左右されてしまう私は弁護士や検事にはなれない。
と思っていたけど。
潜入捜査も無理だな、と思ってみた。
良かれと思ってすることでも、法を順守していなければ裁かれる。
子どもたちが苦しんでるのはホント辛い。
どうにかしてあげたいと思ってしまう。
ラベルに貼られた品質と中身が違っていても、多分私たちは気づかない。
その中身が毒だったら目も当てられない。
そういうことを平気でする輩は地獄に落ちればいい。
お互いをかけがえのない存在として距離を縮めていくラッキーとボー。
素敵な言葉を聞かせてくれたところでこの巻は終了。

ボーのかつての小遣い稼ぎの手段が意外過ぎて!
そのイラストが素晴らしかった。
英語で小説を読むことは諦めたので、続刊の翻訳を心待ちにしています。
でも、ちょっと悪あがきしてみようかなー。
ほんやくこんにゃくが欲しい……




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「創竜伝(10) 大英帝国最後の日」田中芳樹 (講談社ノベルス)



日本・アメリカ・香港・イギリス。
場所は変われど、やることなすこと変わらず。
とはいえ、少しずつ核心には迫っているのかな?
そして、もはや面白キャラと化している小早川奈津子女史。
初読時はうんざりしていたあの高笑いが、
だんだん愉快に思えてきたのは何故だ?
時事ネタをぶっこんでくるならダラダラ引き延ばさないで一気に書き上げないと、
今更感満載になっちゃうんだよね。
そういう冷めた感じをなっちゃんの道化感が払拭してくれている気がする。
一角が崩れた四人姉妹。
次の手を投じる牛種。
再び合流した竜と人間の悪党たち。
そしてさっさと決着をつけてほしいと思っている私。


スコットランドの民族衣装にバグパイプとくれば、
私の中では丘の上の王子様一択です。
わ~、読みたくなってくる。
いつか再読してレビューをあげたいと思っている作品のひとつ。

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「ドラッグ・チェイス (1)」 還流 (モノクローム・ロマンス文庫)



【再読】
自分の抱えた傷も、過去の過ちも。
何もかもを知ったうえで、傍にいてくれる。
受け止めてくれる。
安らぎを与えてくれる。
更には、遠慮なく物が言い合えるとなれば、そりゃあ、恋に落ちるよね。
違法薬物の捜査でバディを組んだラッキーとボー。
主役はこの二人なんだけど。
再読の今回はラッキーとヴィクターの過去が何だか切なく刺さった。
犯罪組織のボスであるヴィクターを擁護することはできないんだけど、
ラッキーに誤解された愛情が切ない。
過去の延長上に現在がある。
その後の二人がとっても気になっていて、待ち続けていた続刊の翻訳がとても嬉しい。

ほぼ七年ぶりの続刊。
発刊してくれてありがとう!
価格が1.5倍でも気にしない。
レーベルで新刊を出し続けてくれることを期待しているので。

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「神の手」望月諒子 (集英社文庫)



なんで掘りに行っちゃったんだろう?と首を傾げる。 
余計なことさえしなければ発覚しない犯罪。
だけど、ドーンと構えてはいられない。
うん。後ろ暗いところがあれば落ち着かないよね。
あんな風に追い詰められると確認せざるを得ない心理になるのかな?
もしくは、諦念と覚悟。
一人の作家が生み出した作品からの抜粋を随所に散らしながら展開していく物語。
そこにあるのは狂気か、計算されつくした正気か。
地道に真実を追い求めた彼女の実直さと男の妄執とが暴きだした真実。
一緒に追い詰められていくかのような臨場感と迫力のある作品だった。

冒頭での「和歌山県 白浜の海を望む断崖」の描写に
あ、行ったばっかり!と情景がリアルに浮かびました。
絶妙なタイミングで読んだなぁ。

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「創竜伝(9) 妖世紀のドラゴン」田中芳樹 (講談社ノベルス)



あれ?この巻で月に行くんだ?と思ったということは、
ここから未読巻。
ワクワク感が増してきた。
現在の地球、仙界、そして四兄弟の転生前の過去、と、
時空を行きつ戻りつしつつの物語展開。
断片的に刺し挟まれる彼らの過去がとっても気になる。
仙人たちとの絡みもあるのかな?楽しみ。
ここまで規格外なことをやらかしてきた彼らが
わざわざパスポートを作る意味あるのか?と思ったら、案の定の展開。
四人姉妹に組する敵がグロテスクで気持ち悪いので、
何故か小早川奈津子がコミカルで愉快に見えてくる不思議。←気のせいです。


耶律休哥の名前にテンションが上がる。
北方~~←違。
私の日本の戦国時代は桑原さんの『炎の蜃気楼』で構築されていますが
私の中国史は北方の『大水滸伝』シリーズで構築されています。
そしてむき出しの腑と言われるとどうしてもRADWIMPSの『五月の蠅』が……
インパクト半端ない歌だよね。

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創竜伝8仙境のドラゴン



仙界に辿り着いた四兄弟は、時空をも超える。
最終的には月を訪れることになる布石もここで垣間見られ、
物語は壮大さを増していく。
作中で描かれる歴史的事象のリアルとノンフィクション、そして作者の見解のバランスが絶妙。地震の描写は東日本大震災を体験しているだけに
リアルに想像できて痛ましい。
地球で暮らす身としては、得体のしれない者たちの意志によって滅ぼされるのは勘弁してほしいので、竜堂兄弟には存分に頑張っていただきたい。
小早川奈津子が強烈すぎて、他の印象が霞む悪影響。
やってることはいただけないけど、
自分が最前線に出て
戦いを他人任せにしないところだけは認めてあげる。←何目線。


「藍采和」
この仙人、他の作品で読んで知っているはずなんだけど、
その作品が何だったのかが思い出せない……わーー、なんだったかしら?

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「無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です(2)」夜光花 (キャラ文庫)



2巻も楽しく読了。
「でぶ製造機」に爆笑。
そうだよね。
入れ替わってすっきりした身体になっても、
今までと同じような自堕落な生活を送っていたら、
そりゃあ、体型も元の自分の体型に近づくわ。
食っちゃ寝の生活をしていた「無能な皇子」本人が今後どう変わるのか。
(変わらないのか!?)
楽しみ。
一方、入れ替わった先の国で着々と自分の足場を固めていくリドリー。
自分の身体に戻りたい一心からってのもあるけど、
何かしていないと気が済まないタイプなんだろうね。
結果的にはどちらの国にとってもプラスの影響を与えている気がする。
皇帝との対決は不可避かな。


『鷹』の変態っぷりがとっても愉快。
はぁはぁしてるだけで押し倒してこないからだろうけど。
皇帝の子どもが女子ばっかりだったのは、
実はベルナール皇子に原因があったりしないかしら?
前巻から引っ張ってる気になることもあるし、
この巻で新たに気になることもある。
……というわけで、3巻がとっても楽しみ。

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「嫌いでいさせて 5」ひじき



子どもたちが可愛くて可愛くて、幸せに読了。
弟たちの面倒を見るしずくちゃん、生まれたばかりの蒼大にやきもちをやきつつも、
守るべき存在として距離を縮めた湊。
これは葉月の立ち回りがうまかった。
そしてしずくたちの年代の子どもたちの間でのオメガに対する受け止め方。
偏見に対して朝永先生もうまく立ち回ったけど、
しずくがとてもかっこよかった。
葉月としずくが血が繋がっていないことをうっかり忘れてしまう。
そのくらい自然な親子。
子どもたちが健やかに育つのは、家族や周囲の大人の影響が大きいよね。
子どもに悪影響を与える大人にはなるまい、と、改めて思う。

本編の流れがとてもよかったので、
特典の小冊子がエロ特化してたらちょっとヤだなぁ……と、
思いながら開いたけど、甘々イチャラブながら
本編の流れと乖離していない展開で良かった♡
妹にそっけなさすぎて「もっとちゃんと遊んであげて」と言われた上の姪っ子ちゃんが
「だってどう接していいかわからないんだもん」と困ったように訴えていたことを思い出しました。
そうだよね。
彼女にしてみたら下の子と接するのは初体験。
今では姉妹で仲良くしています。




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「創竜伝(7) 黄土のドラゴン」田中芳樹 (講談社ノベルス)



出たよ、小早川奈津子。
と、フルネームで言えてしまう程、強烈な女怪の登場巻。
今まで数えきれないくらいの冊数の本を読んできたけど、
好きキャラでも推しキャラでもないのにこんなに鮮明に覚えている人も珍しい。
もちろん「をーっほほほほほ」の効果音付き。
食糧問題は政府に本当に真剣に考えてほしい。
外国人労働者の問題だって……と思い至って、
この本の発刊が1991年であることに慄く。
つまり、根本的な問題は変わってないってこと?
そして彼らは竜泉郷へ。
そこで何を見、何を知るのか。
そして私は一体何巻まで読了しているのか?
気になる!

初読の時の私がわからなくて、今の私がわかること。
そういうのがあると、自分もそれなりに知識を積み重ねてきたんだな、と思う。
明確な名前を出されなくても、それが杉原千畝のことを指すのだと、
学生の頃の私はわからなかったけど、今ならわかる。
「ナルサスの絵」は初読の私でもわかった。(笑)

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「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部 女神の化身Ⅺ」



国を根本から変える改革のための話し合い。
ここで王族の不甲斐なさというか身勝手さが噴出する。
やるべきことをやらずに白の塔に入るつもりになっている現王にびっくり。
自分一人ならそれでいい。
でも、家族のことを考えたらできない選択だよ?
フェルディナンドとの関係性について
「家族」というワードがローゼマインから出たけど、鈍いにもほどがあるよ。
フェルディナンドはお気の毒。
人知を超えた神の関与する領域で相当な苦労をするローゼマインたち。
次巻で最終巻。
下町のみんなに会えること、そして大団円であることを疑っていない。


これから作る図書館都市の名前はアレキサンドリア。
うん。
それしかないよね。
納得の命名。

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