きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「相棒はJK」榎本憲男 (ハルキ文庫)
表紙とタイトルのイメージから軽い気持ちで読み始める。
特殊能力?なにそれ、胡散臭い。
と、ますます軽めのイメージになる。
ところが。
ところがですよ。
扱ってるテーマは軽々しくなく、むしろ重苦しいものだった。
「間に合わなかったらどうする?」
優先すべきものは明白だけれども。
それを守る手段の是非を即答できない俊輔。
学ぶべきものと学ぶべきではないもの。
それを突き詰めていくのは今後の彼の課題なのかな?
特命捜査係の面々も訳アリばかりで
彼らの過去語りも期待したい。
そして俊輔の恋の行方は?
と、続刊への興味深々。
私は榎本氏は作家買いだから表紙関係なく手を出すけど。
この内容にこの表紙はちょっともったいないなぁ、と思わなくもない。
読者層を狭めている気がして。
まぁ、余計なお世話かな。
続刊の表紙を見たら、ありかな?という気もしてきました。←どっち!?
……というわけで、今月続刊が出るので発売を楽しみに待ちます♪
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「ナイトガーデン 完全版」一穂ミチ (ディアプラス文庫)
読み返すたびにじわじわと多様な想いが胸に広がっていく気がする作品。
許せなくていい。
抜けない棘が刺さったままでいい。
在るがままのキミを、アナタを全力で受け止める。
そんなふたりの物語。
人生ってやさしいだけじゃなくて、いろんなことにぶつかりながら
時には大きな傷を抱えて生きていかないといけない。
その傷を癒すためにそっと寄り添いあえる誰かがいる。
そして気づけば、明日に向かって一歩を踏み出せる自分がいる。
彼らの想いにギシギシと胸が痛みながらも、
大丈夫、ひとりじゃない、と泣きたくなるような安堵に包まれながらの読了。
『ふったらどしゃぶり』のスピン。
和章のまっすぐな物言いは嫌いじゃない。
自分にとってきれいなもの、おいしいもの、おもしろいものは、
必ずしも他人にとってもそうとは限らないのだと。
強く言い聞かせる必要はないけど、
心の片隅にとどめておく必要はある。
「ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~完全版」一穂ミチ(ディアプラス文庫)
セックスの悩みを赤裸々に他人に打ち明けることは難しい。
その悩みが、一顕や整の抱えたような深刻なものであればあるほど、口は重くなる。
内に抱えたものに煩悶としながらずぶずぶと深い沼に沈みこんでいきかけた状況から
彼らを引き上げたのは、見ず知らずの他人とのメールでのやりとり。
思いを吐き出す場所がある。耳を傾けてくれる人がいる。
なにより。
同じものを見て、同じことを相手に伝えたいと思った共感性。
崩れそうな想いを支えるかのように腕を伸ばした結果、現状をぶち壊すことにはなったけれども。
前に進むために必要だった禊。
幸せになってほしい。
旧版の方では私がやらかした一顕と同じような間違いメールの話をしたので、
ここでは間違い電話の話を。
今ほど警戒心でガチガチではなかった時代。
気軽く出てしまった見知らぬ携番からの電話は間違い電話。
一度切ったんだけどね。
少したってその男性から折り返しかかってきて。
「周囲に相談できる人がいなくて、ちょっと聞いてもらいたいんですけど…」
と、何故か彼女に対する悩み相談。
気軽く拒否るのがためらわれる声音だったのもあるけど、よく付き合った、私(笑)
「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身VIII」
フェルディナンドを奪還するための怒涛の展開。
無茶を押し通していろいろ突破していく皆々の行動がとても好き。
久しぶりのフェルマイのシーンがホントしっくりきすぎて微笑ましい。
素直に感動の再開とならないところが、なんともこの二人らしいね。
そして、ああ、そうきましたか!という思わず膝を打ちたくなる展開。
1巻から目指してきた野望(?)の着地点はそうくるのね、と見えてきた終着点にわくわくする。
その前に。
片付けなければならない大問題が立ちはだかっているので、
もうひと頑張りだね。
エピローグとプロローグ、そして描き下ろしSSはありがたい本編補完。
とても楽しく一気読み。
続きがものすごーく気になってもWeb版は覗きにいかずに紙本待ち。
焦れ焦れ待つ楽しみは未読の間しか味わえないからね。
……と言いつつ、私結末ネタバレ食らっているので、ざっくりした着地点は知っているのでありました。
Web版既読の友だちのTwitter危険!
「砂嵐に星屑」幻冬舎 一穂ミチ
テレビ局で働く人たちを描いた4編のオムニバス。
一日の大半の時間を過ごす日常がそこにあり、
彼らの悩みや惑い、苛立ち、笑いや涙がちりばめられている。
煌めく恒星のような輝きではなくとも。
星屑が瞬くように彼らの人生が彩られるのは、そこで彼らが懸命に生きているから。
ままならない人生を誰かのせいにするのではなく、
たとえこんなはずではという思いを抱きながらでも
自らの足でふんばっているから。
だから共感できる部分があり、共に一喜一憂してしまう。
頑張っても頑張らなくてもいい。
ただ、後悔をしない人生を選択したい。
「グラフロ」
行ったことなーい!
どんなお店が入ってるのかしら?
と、調べに行って一発目に引き当てたのは「味の牛タン 喜助」。
地元やーん(笑)
大阪……割と行った気がするけど、
観光らしい観光をした覚えがあんまりないのは
ドームとかホールとかばっかり行っていたせい。
それはそれで楽しかったけど、
今度はちゃんと観光しに行きたいなー。
「経理部員、恋の仕訳はできません」栗城偲 (ディアプラス文庫)
スピン元が好き作品なのに加えて、
読み応えのあるお仕事BL超ウェルカムなので、とても楽しく読了。
実際に倫理みたいなタイプの人と仕事でつきあうことになったら
私もめんどくさいなぁ、と思うかもしれないけど。
彼は一言だって間違ったこと言ってないんだよね。
なんか不憫。
それでも自分を変えることのなかった倫理を
好ましく受け止めてくれる染谷との噛み合っていない会話がとてもほのぼのしい。
そして甘い意地悪を口にする染谷がツボった。
声には出されなかった彼らの心の声がとても好き。
倫理の心の声がペーパーではダダ洩れていたのに笑った。
『社史編纂室で恋をする』のスピンオフ。
同じ事件を別視点から追っているので、スピン元とあわせて読むことをお勧めします。
私の平日のルーティーン……6時48分にダッシュでバス停に向かう。
走らないで行ける時間に出ればいいんじゃないの?と言われますが。
違うの。
主はバスに間に合うことではなく、走って坂を駆け上がることにあるのです。
唯一の運動(笑)
「岳飛伝 6 転遠の章」北方謙三 (集英社文庫)
西へ、南へ。
或いは、海を越えて東へ。
じわじわと広く根を張っていく漢たち。
静かにそして着実に、蓄えられて行く力。
活動域が広がれば、思わぬ人との邂逅も待っている。
別々のことに尽力していても、離れた場所にいても、
彼らの在り様は「梁山泊」なのである。
そしてここでまさかのゼロリセットとなり、
人生のリスタートをきることになった漢がひとり。
いや、びっくりしたわ。
え?そうくるの?という想定外の展開。
この先が楽しみで仕方がない。
岳飛と蕭炫材、燕青と李師師が向き合うシーンがとても好き。
そして私は秦容の今後がとてもとても気になります。→
『水滸伝』『楊令伝』を共に読み、同じく『岳飛伝』で足踏みしていた友だちに
「岳飛伝読み始めたよ~(だから一緒に読んで読んで)」と報告(&催促)をしたら
「いいよね。あんたのダーリンまだ生きてるから」
と言われてみました。
はい。
私のダーリン(笑)は、まだまだ現役で渋く活躍中です。
ちなみに彼女のダーリンは林冲。
そして彼女からは「アルスラーン戦記読み終わったけど?(そっちこそいつ読むの?)」
と返ってきたので「来年ね」と答えておきました。
時間が全然足りないww
「Story for you」講談社
コロナ禍の夏休みにWebで掲載されたSSを1冊にまとめたもの。
「読む」というより「捲る」という感覚。
と、気軽く読んでいたらまさきとしかさんの作品が刺さってしまい、
思わず涙ぐんでしまった。犬……。今読み返してやっぱり泣きそう。
ぎゅーって抱きしめたい。
今村翔吾さん、新たな鬼ヶ島伝説。『三匹のかわいいおおかみ』的な逆転劇。
青鬼いないなーと思ったら、そうきましたか。
一穂ミチさん。視点というか、比喩的な表現の仕方がホントにうまい。
しっかり野球を絡ませてきた須賀しのぶさん。
辻村深月さん。彼らの気持ちがあたたかくてやさしくて、思わず笑顔になる。
62人の作家さんのうち、実際に著作を読んだことがあるのは9人。
一つ一つの作品は短いながらも、それぞれのカラーがしっかり作中に表れていたと思います。
自分が読むために購入したけど、これ、姪っ子ちゃん(小6)も読めそうな気がするな。
夏に遊びにきたら渡してみよう。
「ぼくのスター」一穂ミチ (幻冬舎ルチル文庫)
つるむ仲間のグループ化が確立される高校生活。
その枠からすら外れ、自分の殻にこもって学校からも遠ざかりがちだった侑志。
そんな彼の世界に突如飛び込んできた航輝。
その介入の仕方がインパクトありすぎて圧倒される。
あのエネルギーはすごいわ。
全く嚙み合わないながらも二人の会話が成立するのは、
互いが互いを尊重しているから。
二人に限らず、羽山も久住も、
根本的なところで他人を否定しない彼らの在り様がやさしくて心地よい。
そしてキーマンとなる10代のアイドル、ほたるんの在り様がかっこいい。
新しい一歩を踏み出した彼らに幸あれ。
線香花火の件がとても好き。
そしてホテルで「完ぺきじゃん」と(多分)どや顔する航輝に笑う。
大学生になった彼らが、これからどんな人生を歩んでいくのか。
どこかでふと出会えたらうれしいなぁ、と思える二人だった。
「セクシー田中さん (5) 」芦原妃名子(フラワーコミックスα)
ちょっとどうなるの~!?というドキドキする引きから、待つこと8か月。
ごめん。
私も朱里と同じく悪い方に心配しすぎたわ。
ラスト、爆笑して読了。
すっごく楽しかった。
生きてきた年数分だけ、人生いろいろある。
それは進五も例外じゃなく、この人もいろいろ抱えてたんだなぁ、と。
だけどやっぱり朱里に対する態度は誠実じゃなかったと思うけどね。
女の子の友達が遊びに来る、と、そわそわする田中さんが可愛い。
彼女の変化は見ていてとても勇気づけられる。
笙野の失礼だけど一生懸命なフォローに笑う。
笙野も良い方に変わった。
生きるのに一生懸命な作中の彼らがとても好き。→
前巻の胃が痛くなりような続き待ちから、
今回は彼の叫びにわくわくしながらの続き待ち。
ああ、楽しい。
この後どうなるのかしら?
友だちとお楽しみを共有したいので、明日速攻で送ってしまおう。←タイミングよく荷物を送るついでがあった(笑)
