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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「セキュリティ・ブランケット 下」凪良ゆう (キャラ文庫)



あんなに腹立たしいと思った国生の成長に目を瞠ってしまった下巻。
腹立たしさが一転して、良い子だなーと。
国生に限らず、宮、鼎、高砂、ついでにジェシー。
恋に悩み、相手を思いやり、余計なおせっかいをして、
自分の気持ちに正直に突っ走っり……という色々な過程を経て、
それぞれに成長したり、学んだり。
人間として豊かに大きくなったなーと。
とても清々しく読了したお借り本。
ぶっちゃけ私が願っていたのは鼎の幸せなので、
国生も万ちゃんも鼎を支える気満々な姿に安堵。
この二人、切磋琢磨して男っぷりに磨きをかけていって欲しい。(鼎のために・笑)


ちょうど自分の成長してなさに反省していたところだったので、
これを読んでガツンときたというか、更に反省度が増したというか。
いや、猛反省しました。はい。
フランスの空港で私は気が付いたら荷物が一つ増えていて、
これ、ヤバいモノだったら速攻アウトだ!と、慌わてふためいた記憶があります。
「誰かの落し物か忘れ物です!」と騒いだ(?)結果、
インドに向かう予定の方の忘れ物だったことが判明。
とりあえず良いことをした気分になってみました(笑)

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「いじわるしないで手加減してよ 」リオナ



好きすぎて何度も読み返しては幸せになっている作品。
夏都が好きで大好きで。
だけど、その気持ちは決して報われることはないと思いつづけた仙波。
そんな仙波の想いを受け止めた夏都の柔軟性ってホント神。
性格が180℃真逆な二人だけど、
それで上手くいったのは、夏都鷹揚さによるところが大きいんだろうなぁ。
否定から入る仙波と夏都のかけあいがとても楽しい。
私にとっては意外性の塊だった仙波の「愛してる」のカッコ良さに
好みではない筈なのに毎回ときめいて、
夏都の「ただいま」の笑顔に癒されてる。
プロポーズの件は何度読んでも可愛い。


別アカでレビューあげたけど、好きすぎてこっちでも(笑)
基本的に読了したら本棚にしまって終了!の私が、
短期間でこれだけ読み返すこと自体が私にしては珍しい。
最近でこんなに再読したBL漫画はこの作品と秋雨さんの『不機嫌なディア』かな?
リオナさん、好きだわー。

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「ドリアン・グレイの激しすぎる憂鬱」菅野彰 (ディアプラス文庫)



ひっそりと閉ざされた世界で、寂しさで己の心を埋め尽すかのように
時を過ごしてきた白洲。
自分はそうして生きて、朽ちていくのだと本人ですら思っていたであろう白洲が、
実はきれいでやさしいことに憧れているということを見抜いた宙人は、
白洲の閉じこもった世界をぶち壊して外の世界へ引き出した。
このバランスが絶妙。
歳の差があって、全く相いれない世界の住人で。
だけど、強引に内側に踏み込んでくるほどぶしつけではなくて、
相手のことを慮る感性を持っている。
本音を晒して楽に息が出来る相手の前では無防備にもなるよね。
身も心も預けたと思わせつつ、主導権を握っている白洲を微笑ましく思いながらの読了。


真夜中にお風呂に入っていると、時として聞こえてきた踏切の音。
子どもの頃の私はそれが銀河鉄道が通過する音だと思ってとてもとても怖かった。
乗ってしまったらカンパネルラと同じ世界へ連れて行かれる気がして。
アニメのおかげで脳裏に浮かぶジョバンニもカンパネルラも
私の中では猫の姿をしています。
読み返したくなるなー。

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「アンナ・カレーニナ(上)」トルストイ (新潮文庫)




とても窮屈な世界で生きている人々の物語。
だけど、窮屈な中でも皆どこまでも自分勝手。
というか、自分の感情に素直。
だからとても生き生きとしている。
とはいえ、浮気が公認の……というか、筒抜けの社会ってすごいわー。
怖いわー。
アンナとヴロンスキー。
キチイとリョーヴィン。
彼らの恋がどんな形で進行して、どんなふうに帰結するのか。
とても気になる。
そして、アンナの夫、カレーニンの存在も気になる。
恋に溺れる前のアンナが私にとっては魅力的だったなぁ。
ドリィは身勝手な浮気夫を一度は踏んでもいいと思う(笑)→

ドストエフスキーを読んだ時に感じた、
ロシア文学の俺俺主義は健在。(笑)
でも、俺推しはドストエフスキーよりはよっぽどマイルドだった。
とはいえ、一冊に詰め込まれた内容の濃いことと言ったら。
この読み応えでまだ3分の1。
先の展開がまったくわからないからとても楽しみ。
ディーン(@ツーリング)がヴロンスキーの台詞を口にしたシーンを
脳裏に焼きつけた小学校時代。
だからヴロンスキーがとてもカッコイイ青年将校だと思い込んでいたんだけど。
描写的に想像するとそうでもないの?←

【ガーディアン必読100-1/1000冊】


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「セキュリティ・ブランケット(上)」凪良ゆう (キャラ文庫)



宮、鼎、高砂、国生。
この四人を主軸にその他の人々も絡み合った人間模様。
読んでる途中で作中の人物約一名の言動のおかげでイライラが募りすぎて
一度本を閉じてしまった。
他の三人の生き方、考え方は私は納得できるし応援する。
上巻は彼らの気持ちのベクトルがあっちこっちに向かって大混乱。
思いを遂げることのなかった高校時代の鼎と高砂の想い。
ヒリっとした感じが好き。
過酷な幼少期を過ごしながらも、ピュアさを失わなかった宮。
そんな宮に向ける鼎の愛情があたたかい。
友情。愛情。親子の情。
縺れに縺れあった彼らの想いはどう着地するのか?
気になるお借り本。


ちなみに。
イラッとしたのは国生。
鼎が好きで好きで大好きで。
抱きたくて、脅して抱いて。
心を預けてもらえないことが不満。
は?ばっかじゃないの。
「何で好きになってくれないの?」的な言動がホント無理。
更に「悪いのは俺」発言。
は?世間的に通用しないのわかってるよね?
下巻では何らかの成長を見せるんだろうなーという布石であろうと思えることもイラッとする。
……というわけで、早く下巻を読んですっきりしたいわ。(笑)

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「消えた自転車は知っている  探偵チームKZ事件ノート 1」



大人視点的には突っ込みどころ満載なんだけど。
子ども女子視点では絶対面白いだろうなぁ、と、納得の内容。
事件解決のプロセスと手段が彼らの年齢で現実的かどうかを突っ込むのはナンセンス。
単純にその過程を楽しんだ者勝ち。
同級生同士の関係性から生じる悩み。
家族間の係わり方の悩み。
進学に対する考え方。
そこに自転車盗難事件。
そして気になるメンバーたちのプライベート。
どれもが丁寧に盛り込まれていて楽しく読める。
個人的にはあとがきが一番興味津々。
「ナポレオン愛好会の初の日本人会員」って!
そこ、もっと掘り下げて知りたい。(笑)


私が読み始める前の妹との会話。
私「どんな話だった?」
妹「花男みたいな感じかなぁ?」
私「お姫様願望が満たされる的な?」
妹「なんかタイトルが変なんだよね。『卵ハンバーグは知っている』とかいうんだよ」
私「………」
????な状態で読み始めたけど、面白かった♪
まぁ、姪っ子ちゃんみたいにハマれる感じがしないのは年齢差だね。
彼女の好みがどの男の子なのか聞いてみるお楽しみが増えました。
とりあえずもう少し読み進めてみようと思います。

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「進撃の巨人 32」諫山創 (週刊少年マガジンコミックス)




車力の巨人のフォルムが愛らしくて、うっかり和みそうになるんだけど。
そんな穏やかな話じゃない。
大切なのは過去ではなく現在。
今を未来に繋ぐために、この瞬間に何ができるのか。
共闘を誓っても、最善がわかっていても、残る過去の蟠り。
失くした命は戻らない。
ここで互いに抱えた想いを吐き出せたのは大きいと思う。
願うのは幸い。
だけど、平和のために犠牲にしていい命はない。
彼らの選択とエレンの選択。
交わるときはくるのかな?
交わってほしいという願望を抱えつつ、
予想できない展開を期待しつつ。
次巻を待つ。
この表紙、とても好き。

なんか見たことあるヤツ!と思った瞬間浮かんだのは巨神兵。
姪っ子ちゃんが「シータと同じ髪型にしてもらったの!」と
嬉しそうな写真を送ってくれたのはつい最近の出来事。



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「コゴロシムラ」木原音瀬(講談社)




揺るぎない自己肯定。
作中から受け取ったものは、この一言に尽きる。
どんな姿であっても、どんな環境で生きてきても、自分は自分。
胸を張って言い切るその姿から伝わるのは、
圧倒的な美しさと力強さ。
そりゃあ、仁科も呑みこまれるだろうよ。
兄と二人、濁りのないとても綺麗な世界で生きてきたことが伺える世界観。
現実と折りあいながらも、
新には彼自身の住まう世界に君臨する唯一の神であり続けてほしい。
ある時点を境に起こった現象には、何らかの原因がある。
突き詰めるのではなく、考えることを放棄し、封じてしまった事こそが悲劇。


帯の「ホラーミステリー」はいらないかな?
ホラーじゃないから。
そもそもホラーに全く食指が動かないので、
自分では絶対に買わないであろうお借り本。
楽しく一気読み。

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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女I」



下町の家族に別れを告げたローゼマインは
上級貴族の世界で生きていくための努力の日々。
目的達成の為、我武者羅に突っ走ってきた彼女を知っているだけに、
お嬢様然とした姿に若干の物足りなさを感じる一方で
ルッツに遠慮なく抱きついて、
ベンノに「本質は変わっていない」と言われる姿に安堵したわけだけど。
そうじゃないんだと、ルッツと一緒に気付かされた読了間際。
やるべきことを懸命に努力してきた結果としてみせた
領主の養女としての立ち居振る舞いは不覚にも(何故?)カッコイイと思った。
でもやっぱり、神官長をぎゃふんと言わせるために暴走している姿が彼女らしいよね。



ローゼマインの推し進めたコンサートのプログラムやイラストの物販事情にはわかりみしかない。
そりゃあ、買うよね。
うちわもクリアファイルも何もかもが買ったきり使い道がなかったけど。
最後まで読み切ったパンフは数えるほどしかないけど。
そう。あれは確かに寄付だった(笑)



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「高速ジャンクション&橋梁の鑑賞法」



その圧倒的なスケール。
機能的で無機的であり、美しくもある外観。
何より、それは人が設計して作り上げたもの。
眺めているでワクワク感が募る。
一言で言えば「超カッコイイ!」。←語彙……(笑)
写真の素晴らしさとかつての思い出が直結して二倍楽しい。
初めてレインボーブリッジを走った時の夜景の美しさに感動こと。
初めてアクアラインを走った時の爽快感。
そして、初めて首都高を走った時にそのルートの複雑さに半泣きになったこと。
(当時カーナビなんて搭載してなかった)
今度は走るんじゃなくて外側からゆっくり眺めてみたい。

首都圏の道路を走ってみると、車線の多さと車の多さに
東北との人口の違いをまざまざと思い知らされる。
目次で東北のジャンクション名を探したけど
規模の大きさの違いから、載ってなくても仕方ないよね、
と思ってみました。



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