きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員Ⅸ」香月美夜
わかってはいたけど、何この喪失感!
と、ずどーんと落ちる本編読了後。
貴方の存在はとてつもなく大きかった。
そして、その後の短編を読んで速攻で第五部に飛びつきたい気持ちが沸々と。
第四部完!で一区切りつけるつもりだったのに、
気持ち的にまったく区切れてないって、どういうことよ!?
……と、振り回されております。
カミルの頼もしい成長が嬉しいね。
親と道を違えるという道を選択した子供たちの未来に幸あれ。
距離感が縮まったフェルディナンドとローゼマインの雰囲気が良い。
そんな二人が再び向き合える日が早く訪れますように。
これで手元の残りの本は『短編集』のみ。
第五部がそろっていれば一気に手を付けたいところだけど、
第五部完結までにはまだしばらくかかるのね~。
気になるから出てるとこまで読んじゃおうかなぁ。
続きはWEBで一気に読めることはわかっていても、紙で読みたい派なのでそこは我慢。
このシリーズを読んでるリア友を続々発見(?)してとても嬉しい。
リアルに会って語れる日を心待ちにしてるわ。
PR
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員Ⅷ」香月美夜
様々な思惑の透けて見える政略結婚を祝えと言われても、
その結婚相手に好意を持てと言われても
とてもとても難しい。
むしろエックハルトのようにそんな輩は抹殺してしまえ!という思考の方が理解できる。
そしてその思惑にややこしさを醸し出したダンケルフェルガーの脳筋集団!
勘違い甚だしい思い込みを、鬼軍曹並みの特訓で粉砕してあげたくなりました。
関連性は全くないけどBGMはユニコーンの「大迷惑」で。
皆の心配と労りがフェルディナンドに届くといい。
だから一人で頑張らないで。
魔法のインクがここでお役立ち!
おお!となりました。
お魚の思いっきり特殊な解体方法がとてもとても楽しかった。
鱗を毟るって!毟るって!
個人的に魚の鱗取りは好きな作業です♪
感触的に伝わってくるガリガリ削れてくる感じが良い。
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員Ⅶ」香月美夜
不穏な気配はローゼマインの周囲だけに留まらず、
フェルディナンドにまで類が及びそう。
うーん。
これまで苦労してきた彼には平穏でいてもらいたいけど一波乱あるのは必須っぽい。
勝負事で評判通りの「魔王」っぷりを発揮した彼の戦い方には握手喝采。
腹黒万歳!
そう。
ガチンコ勝負は手段はどうであれ、勝てばいいのです。
脳筋集団みたいなダンケルフェルガーの面々の挙動はなんだか可愛かった。
体育会系ノリ、楽しそうだなぁ。
そして、コルネリウスがびっくりするほどカッコいいんですけどー!
スパダリ、ここにいたわ。
色々気になるのでさっさと次巻へ。
他領の子たちがエーレンフェストの主要人物たちに傾倒しつつあるのは
今後プラスに働くのかな?
陰でこそこそ暗躍している輩はとっとと痛い目みるといいと思う。
個人的にどんなお魚料理ができあがるのか、とてもとても気になる。
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員Ⅵ」香月美夜
興奮して倒れるローゼマインと、後始末に奔走する面々はもはやデフォ。
ヴィルフリートなんて、そのたびに自分の黒歴史を語らなければいけないとは……不憫。
そして、誰視点かによってバラバラな報告書が秀逸。
こうなると、物事をより正確伝達するためには、報告者が複数人必要だよね。
終盤は爆笑しながら読了。
魔獣退治のシーンも臨場感があって読み応えあり!
とてもとても楽しかった。
とはいえ、不穏な気配がムンムン。
それは次巻以降で噴出するのかな?
大人の都合や政治的な事情で
頑張って日々を送っている子どもたちに変な負荷かけないでほしいなー。
この巻では間違えようがないけど、
前巻を読むまでローデリヒがずっと女子だと思っていたことは内緒です。
びっくりしたよ。
異国の名前、わかりづらい。←多分そういう問題ではない。
清少納言が女子だと気づくまでに時間が必要だった人、
私以外にも絶対にいるはずだと思っています!←断言(笑)
「鏡の国のアリス」ルイス・キャロル (新潮文庫)
鏡の国は夢の国。
不思議な出来事が次から次へと目まぐるしく展開される
心躍るようなワンダーランド。
本書の面白さは著者の自由に浮遊する想像力の素晴らしさ。
この一言に尽きると思う。
彼の描き出す世界に引き込まれていろいろと思い描きながら読み進める。
その世界を楽しく想起させる金子氏の挿絵が秀逸。
そして、アリスの足取りが「チェスの規則に則って構成されている」の描写に、
何故か天童市の「人間将棋」を想起した私は生粋の東北人です。
「きみたちはどっちだと思う?」
最後の問いかけに対する私の答えは一択です(笑)
ミンスパイ!
この作品に限らず、ほかの作品でも作中に出てくるけど、
食べたことないので食べてみたい。
窓に雪が当たる描写を「窓いちめんにキスしてるみたい」とあったけど、
この描写、とても素敵!
【ガーディアン必読103/1000冊】
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員Ⅴ」香月美夜
そうそう。
お貴族様たちは、自分たちが素敵な服を着ていられるのも、
美味し食事ができるのも、本が読めるのも、
誰の頑張りによるものなのかよくよく知るといい。
職人さんたちがいないと、何も作れないんだよー。
ちょっと移動するのにもお供がついてぞろぞろ。
貴族社会は相変わらずめんどくさい。
と思ったけど。
現代ヤクザもお供がついて移動している話を読んだばっかりだった。
母親の意向よりも妻のこと思うランプレヒトは夫として花丸。
アウウレーリアはヴェールを脱いだ生活ができるようになるといいね。
新たな王族が関わって、物語はどう展開していくのかな?
旦那(彼氏)が母親を優先させたばっかりに破局したカップル見てるからなー。
妻の意向を優先させたランプレヒトには拍手喝采。
結婚まで決めたなら、最終局面ではやっぱりお嫁さんの味方であってほしい。
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません「貴族院外伝 一年生」香月美夜
ローゼマイン以外の者たちからみた一年間の振り返り。
贔屓キャラの視点で物事が語られるのは嬉しいし、
あまり興味のなかった子たちの思考が伺えて、親しみが湧く。
そして鬱陶しい子はやっぱり鬱陶しい。
作中での出来事の別角度からの捉え方や、
それぞれが胸の内に抱いた思考が垣間見れて、思った以上に面白かった。
ハンネローレ視点で判明したまさかの事実。
びっくりしたよ。
アンゲリカが神殿の面々に悩み相談している様子は微笑ましい。
SSで遊ぶのはネット発信の小説の利点だと思うけど、
それをまとめて一冊にして楽しめる仕様になっているのは嬉しいね。
さて。
この先は再び本編へ。
作品自体をとても楽しく読んでいるのですが、
自分のイチオシが誰なのか、いまだに把握できていない私です(笑)
「惑いの森」中村文則 (文春文庫)
短編はあまり好んでは読まない。
そして、最近の著者の作品とは相性が良くなかった。
そんなマイナス要素は一作目を読み始めた瞬間に霧散する。
50篇の短編で構築された一つの世界。
即ち、著者の紡ぎ出した森の中に惑うことなくスッと入り込んでいく。
森の中の木々が伝えてくれるのは、
包み込むようなやさしさと、やわらかさ。
尖った異物感。そして不快感。
一作一作を読みながら胸の内に浮かんでくる想いを抱いて
浮遊する空間は99%心地よい。
漂う世界のその心地よさに、安堵の息をつく。
また森の中へ足を踏み入れたくなる読後感。
蜘蛛の言葉がエロティック。こういうエロスは歓迎する。
緊急ボタンに体当たりするネコ、頑張った。
クマのぬいぐるみの想いが切ない。
そして「鐘」。そうだよね、と、全力で頷きたい。
「星空の16進数」逸木裕(角川書店)
主軸は親からネグレクトを受け、幼いころ誘拐事件に巻き込まれた
コミュ障気味の17歳の少女が、周囲とコミュニケーションを図ることを覚え、
自己の確立をしていく物語。
個人的には。
謎の解明をしていく一見常識人の探偵・みどりの
「自分を殺す人間の顔を見てみたかった」という闇の部分と
刑事から探偵に転身し、見方も肝を冷やすほどの凄みを聞かせる強面浅川。
そして、柔らかであたたかみのある司だけど、
みどりの夫をやってるくらいだから、過去に何か抱えていると面白い。
そんな彼らの存在に興味新進で読了したお借り本。
特に浅川氏、素敵っ。
CMYKがなんたるかもわからないまま、
フォトショと格闘した日々を懐かしく思い出しました。
感覚だけで表紙作ってたなぁ。
#FFFFFFは白。
#000000は黒。
これだけは覚えています(笑)