きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2014.07.13 「インクルージョン」崎谷はるひ
- 2014.06.29 「ギャルソンの躾け方」榎田尤利(キャラ文庫)
- 2014.06.29 「歯科医の憂鬱」榎田尤利(キャラ文庫)
- 2014.06.27 「ゆっくり走ろう」榎田尤利(キャラ文庫)
- 2014.05.22 「優しいプライド」砂原糖子(幻冬ルチル文庫)
- 2014.03.16 「不埒なインセンティブ」崎谷はるひ(ダリア文庫)
- 2014.02.08 「キスができない、恋をしたい」 崎谷はるひ(ルチル文庫)
- 2014.02.08 「恋愛証明書」 崎谷はるひ(ルチル文庫)
- 2014.01.31 「天使のささやき 2」 かわい有美子(リンクスロマンス)
- 2014.01.28 「天使のささやき」 かわい有美子(リンクスロマンス)
「インクルージョン」崎谷はるひ
仕事に真剣に取り組む日常の中で芽生える恋愛……という話は大好きです!
懐が広くて包容力のある攻と、気が強くて自分で戦える受は大好きです!
そんな攻が、実はストレスで発熱する……という繊細さを持ち合わせているギャップもイイ。
大学に入って目的意識を失ってしまうっていう気持ちはものすごくよくわかる。
迷走して考え続けた存在意義の答えや、自分の理想がそこにあると思って大学にいったところで、
そんなものは都合よく転がっているわけじゃないんだよね。
自分で見つけないといけないもの。
自分を見失いかけていた時に、不幸な偶然とはいえ、照英に出会えた未鉱は幸せだと思う。
照英と未鉱、そして久遠をまじえた会話がすごく好き。
楽しく読ませていただきました!
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「歯科医の憂鬱」榎田尤利(キャラ文庫)
短気で面倒見がよくてまっすぐに他人と向き合う穂高と、
複雑な家庭環境から他人との接し方がひどく不器用な三和。
「他人に対して怒れない」と言った三和が穂高に対して無意識のうちに怒った瞬間から、
くっつくべくしてくっついた恋人なんだなぁ……と。
恋愛慣れしていなくて、穂高に対してどこまで自分を晒していいのかを掴みあぐねる三和と、
学歴差と収入の差を気にしてうっかり逆切れしてしまった穂高との気持ちの擦れ違いがちょっと切ない。
気持ちは言葉で伝えないと伝わらない。
たどたどしいながらもお互いの想いを懸命に言葉にのせて伝え合い、
より強く気持ちが結びつくシーンは微笑ましくてよかった。
穂高を陥れようとする元彼に対してきっちり灸を据えた三和センセはかっこよかったと思います!
内容(「BOOK」データベースより)
マスクの下の怜悧な美貌に、キツい口調。大の歯医者嫌いの新城穂高は、担当医師の三和が怖かった。でも、白衣を脱いだ三和は、穂高の知らない別人に!笑顔を絶やさず、何をされても怒らないなんて、二重人格ってやつ!?医院の内と外で激変する性格の、どっちが本当の顔なのか。次第に三和から目が離せなくなる穂高だけど!?アダルト・スイートLOVE。
「ゆっくり走ろう」榎田尤利(キャラ文庫)
読み心地は抜群の安心感☆
身近に感じられる日常生活と恋愛感情が程よく絡みあって進行していく物語。
構えることなくさらっと読めるわーと、楽しく物語を追っていったら
素敵な言葉に射抜かれました。
「何もかもを信じるのは無理で、ずっと信じ続けるのもやはり難しく、
時々疑ったり、怒ったり、すれ違ったり、そういったなにもかもすべて恋なのだ」
うん。そうだよねー、と、噛みしめることしきり。
相手の仕事のことを最優先で考えて、お互いに節度ある大人であろうとした立浪も里見も好印象。
良い子にならなくていい。不安はぶつけていい。
そういうのをお互いに受け止めあって育てていく恋。
なんだか癒されました。
内容(「BOOK」データベースより)
「経営改善に来たのに、車を売ってこい!?しかも期限はたった二週間!」自動車メーカーに勤める里見は営業指導のため、郊外の販売店に出向。けれど反発を買って、周囲から激しく浮いてしまう。無理難題を押しつけられた里見の唯一の味方は、関東圏でトップの販売成績を誇る営業マンの立浪。彼の笑顔に癒されて、惹かれ始めた里見だけれど…。アダルト・ワーキングLOVE。
「優しいプライド」砂原糖子(幻冬ルチル文庫)
【約束はいらない、明日もいらない。
嘘でもいいから、ただ傍にいてほしい】
事故の被害者と加害者という立場での偶然の再開、そして思いがけない同居。
距離感を図りつつ、揺れる自分の気持ちと向き合い、
互いの気持ちを恐る恐る確かめあいながら、想いを寄り添わせていく様子が微笑ましくてよかった。
この本のセックス描写(身も蓋もない言い方だけど>笑)がすごく好き。
慣れていない保高のぎこちないながらも丁寧で慈しみに溢れた愛撫。
保高を身体で繋ぎとめようとしたした志上の痛々しいまでの必死さ。
行為に慣れても自分本位に動かず、志上を思いやって快楽に導く保高のやさしさ。
いたるところから、お互いに向ける愛情がひしひしと伝わってくる。
「キスしてくれないなら会わない」
これはものすごーい口説き文句だと思いました!
「不埒なインセンティブ」崎谷はるひ(ダリア文庫)
「不埒なモンタージュ」「不埒なスペクトル」「不埒なパラダイムシフト」
につづくシリーズ4作目。
このシリーズ、攻がものすごく癖があるというか、独特な感じなんだけど、
イケメンでオネエ言葉の日比谷サン、よかったわー。
(ちなみにスペクトルとパラダイムシフトの直隆も好き☆)
スマートで包容力があって物事を割り切れている大人の男と思いきや、
実はちょっとわがままであまえたがり。
和典に本気になるにつれ、物分かりの良すぎる彼の態度に不安になっていくわけだけど、
実は日比谷の自業自得。
苦悩するさまがなんだか可愛い(笑)
日比谷が好きという想いを抱きつづけ、彼のそばにずっといるために
終始一貫していた和典の態度はものすごく好ましいな。
この二人にはずっとお互いがお互いにあまえてあまやかしてあげてほしいと思います☆
「キスができない、恋をしたい」 崎谷はるひ(ルチル文庫)
【信じるってねぇ、根拠いらないんだよ。なんにもないから信じるんだよ。】
久々に思った!
ばかっ子超可愛い!!!!
常識が足りてなくて。
危機意識もなくて。
自己管理がなってなくて、刹那で生きているような脩のことをきちんと叱って、
頭ごなしに否定するんじゃなくて、何故ダメなのかを諭していく憲之の向き合い方が好き。
付き合うことによって良い方向にかわっていける関係性って、
逆もあるからこそ、良いなーって思う。
事後承諾で自分の人生設計に脩の人生をちゃっかり組み込んでいる憲之を、
不思議と強引と感じない。
脩には最高のパートナーなんだろうなー。
これからもずっと。
一番本気の恋をし続けてほしいとも思います☆
内容(「BOOK」データベースより)
ライブハウスで働く天野脩の六歳年上の恋人・岩佐憲之は、フリーのSEで超多忙。わかってはいるけれど最近話さえしていないのはさすがに切ない。駄目な恋ばかりしていた脩を叱ってくれ、ちゃんとセックスしてくれた憲之―それから付き合い始めた二人は、好きあって始まった関係ではない。でも今は憲之のことが大好きなのに…落ち込む脩に憲之は―。
「恋愛証明書」 崎谷はるひ(ルチル文庫)
【愛してるって意味がわからないなんて、ばかなことはもう、言わないから。
だからもう、泣かないでくれ。】
切なさと優しさとやらしさと。
崎谷さんの話は全部がギュッと詰まっていて好き。
日常の中で苦悩する姿があまりにもリアルで胸に迫るものがあるわ。
相手のことだけを考えて、思い詰めて。
一人想い悩んで身を引くことを決めた遼一。
寝耳に水な状況でそんな話を切り出された春海はたまったものじゃなかったと思うけど、
彼もまた、遼一を思いやるあまり、一歩踏み込めないでいたのよね。
言葉って大事。
想いはきちんと伝えないとすべてがまっすぐには伝わらない。
幸せ慣れしていなかった遼一のこの先の人生は、
春海と准に出会ったことによって幸せに彩られていくと、確信できる安心感。
素敵なお話でした☆
内容(「BOOK」データベースより)
はじまりは3年前。カフェレストランで働く安芸遼一は、美しい妻と愛くるしい男の子・准と訪れる常連の客・皆川春海に一目惚れした。しばらくして、離婚し落ち込んだ春海に夜の歓楽街で会った遼一は、身体だけの関係を持ちかける。それから1年。月に二度だけの逢瀬のたび、春海に惹かれていく遼一だったが、想いは告白できない。やがて別れを決意した遼一に春海は…。
「天使のささやき」 かわい有美子(リンクスロマンス)
名田の目線で語られる峰神のクールでストイックな最初の印象と
ズボラで情熱的な本質とのギャップが非常に好ましいというか、小気味よいというか……
はい。
大好きです!(笑)
峰神を慕う素直で気取っていない名田のまっすぐな気質も可愛い。
あんなふうに懐かれたら、年上は手玉に取られると思うの。
仕事ありきの働く男たちが想いを通わせていく過程がすごくいい。
壮年期にさしかかった働き盛りの男子……しかも屈強な男子!!
個人的に大好物なので、荒木・宮津・峰神同期三人組のやりとりは
最初から最後まで読んでて楽しかったです☆
そこに名田が子犬のように絡んでいく様が微笑ましい。
恋人となった名田を峰神が甘やかす様がなんとなく想像できる……
ので、次巻を読むのが楽しみ☆
内容(「BOOK」データベースより)
警視庁機動警護担当で涼しげな顔立ちの名田は、長年憧れを抱いていた同じSPの峯神と一緒の寮に移ることになる。接する機会が増え、峯神からSPとしての的確なアドバイスを受けるうち、憧れから恋心に徐々に気持ちが変化していく。そんな中、ある国の危険人物を警護することになり、いい勉強になると意気込んでいた名田だったが、実際に危険が身に迫る現実を目にし、峯神を失うかもしれないと恐怖を感じ始め…。