きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2014.11.04 「あめの帰るところ」朝丘戻。(ダリア文庫)
- 2014.10.31 「ロッセリーニ家の息子 捕獲者」岩本薫(ルビー文庫)
- 2014.10.30 「ロッセリーニ家の息子 守護者」岩本薫(角川ルビー文庫)
- 2014.10.27 「ロッセリーニ家の息子 略奪者」岩本薫(ルビー文庫)
- 2014.10.14 「リミット」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2014.10.06 「クラッシュ」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2014.10.05 「フィフス」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2014.09.30 「ミステイク」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2014.09.29 「ディール」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2014.09.28 「エスコート」水壬楓子(リンクスロマンス)
「あめの帰るところ」朝丘戻。(ダリア文庫)
【今日も好きだった。明日も大好きだよ】
やさしくて、透明で、繊細で。
どこまでもきれいであたたかな想い。
相手を思いやる気持ちが切なくて。
愛しさを伝えられないことが切なくて。
それでも、相手にとっての最良を願う気持ちが切なくて。
涙で文字が追えなくなって、つっかえつっかえ読んだのは本当に久々。
人として何かが欠けていた能登が、社会性を身に着けていったのは、千歳の存在あってこそだ。
在るがままの自分。
ただその存在を無条件で受け止めてくれる人と出逢えた奇跡。
記憶を失ってもなお、能登を求めた千歳。
反芻するだけで、しばらく涙腺決壊しそうです。
初読の作家さんだったけど、出会えてよかった!
内容(「BOOK」データベースより)
「離れたくないって想ったら、寂しくなったよ」そう告げたのは、飄々として不躾で、どこか寂しげな予備校講師の能登先生だった。高校生の千歳は、優しすぎる彼の恋心に翻弄されながらも、幸福な時間を積み重ねた。ふたりきりの教室、一緒に見た花火、朝焼け…。けれど、それは一瞬にして千歳の中から消失した―…。恋を初めて知った能登と、恋を忘れた千歳の抗えない想いは…。
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「ロッセリーニ家の息子 捕獲者」岩本薫(ルビー文庫)
仕事と恋愛の両立。
私の好みのシチュエーションな上に、エドゥアールがとっても素敵なので、
シリーズの中では一番好きな話です。
そして10年愛。
繰り返した擦れ違いの末に、偶然の再会で成就する想い。
ホテルにまつわるあれこれも興味深く読めたし、
エドゥアールと礼人が想いを通わせるまでのやりとりもよかった。
そして何より、書き下しが!!良い!!
好奇心旺盛なエドゥアールが可愛かったのとかっこよかったのと、
礼人との甘くて濃密な時間がご馳走様だったのと……はい。大満足でした。
蓮川さんのイラスト、本当に素敵です。
孔雀×オリエンタルビューティー……とは、言い得て妙な組み合わせです☆
内容(「BOOK」データベースより)
礼人が勤務する老舗ホテル『カーサホテル東京』がイタリアのロッセリーニ・グループに買収された。カーサの流儀を守り抜くことを心に誓う礼人だったが、新しくやってきたクールな美貌のボスはエドゥアール・ロッセリーニ―かつて礼人が一夜の過ちを犯した相手だった。予期せぬ再会に心を揺らす礼人とは裏腹に、エドゥアールは昔のことなどまるで記憶にないかのように礼人を改革の片腕にと望んできて―。人気シリーズ文庫化第3弾、書き下ろし2編同時収録!
「ロッセリーニ家の息子 守護者」岩本薫(角川ルビー文庫)
ロッセリーニ家の三男、箱入り息子のルカ。
そのお目付け役のマクシミリアン。
歳の差15歳。
ルカに恋情を抱きながらも、大人の理性で自らを律し続けたマクシミリアン。
とある出来事をきっかけに、その箍が外れてしまうことを恐れ、
想い人から離れようとした彼に向けて放たれた
「おまえ以外なにもいらない」というルカの言葉。
自分からはルカに手を伸ばすことができなかったマクシミリアンの、
その後の溺愛っぷりが良い(笑)
知的にみせて実は武闘派。
クールにみせて、実は愛したがり。
そういうギャップ、私は大好きです。
本編その後の蜜月っぷりは、微笑ましい限りで……うん。お幸せに☆
内容(「BOOK」データベースより)
厳格な家を出るため母の生まれ故郷である日本への留学を切望していたシチリアのマフィア・ロッセリーニ家の三男・ルカ。留学を許可する代わりに兄から出された条件は、長兄の補佐役で、幼い頃のルカの世話役だったマクシミリアンを同行させることだった。規律に忠実で融通のきかない彼との同居生活に鬱憤を募らせたルカは、ひそかに独立を計画するが、裏ではルカを狙った組織の手がその身に迫っていて―待望のシリーズ文庫化第2弾、書き下ろし2編同時収録!
「ロッセリーニ家の息子 略奪者」岩本薫(ルビー文庫)
「俺たち、お互いを誤解していたんだな」
いや、違う。
キミたち(主にレオ)に足りないのは言葉だよ!と、思わず突っ込み。
誤解以前の問題(笑)
自らの意志の介入しないところでシチリアまでつれてこられた瑛。
意に沿わない処遇を受けながらも、その状態に決して屈しなかった彼が
レオに啖呵切るシーンはすっとしました。(そのあとが散々だったけど)
孤独に身を置いてきたレオは、ずっと見守り続けてきた瑛を決定的に失うことが怖くて、
彼の気持ちを明確にすることが怖くて。
言葉が足りていなかったのかなぁ、と、勝手に解釈。
レオの真意がわからないからこそ、
流されまい、ほだされまい、として足掻く瑛は好感が持てました。
終身契約上等!お幸せに☆
内容(「BOOK」データベースより)
早瀬組組長の息子という出自を隠して暮らしていた瑛は、ある日突然現れたイタリアのマフィアの首領レオナルド・ロッセリーニによって、シチリアに連れ去られてしまう。理由も告げず、貴族の館に軟禁し、束縛しようとするレオナルドの身勝手で理解不能な行動に反発する瑛。しかし、ロッセリーニ家にはかつて自分を捨てた母との思わぬ繋がりがあると知り…!?岩本薫が贈る人気単行本、待望の文庫化!大ボリュームの文庫版限定書き下ろし2編を同時収録。
「リミット」水壬楓子(リンクスロマンス)
シリーズ最終作品。
現役のボディガードである良太郎と、
ケガによって一線を退き、サポート部門にまわった由惟の物語。
良太郎を繋ぎとめるために由惟がつき続けた嘘。
由惟の傍にいるためにその嘘に気付かないふりをし続けた良太郎。
……欲しくて、せめて身体だけでも。
セックスをし、お互いの好意をなんとなく感じつつも、
なかなか言葉にのせて「好き」という気持ちを伝えることのできなかった二人が、
想いを確かめ合うシーンがすごく甘くて好き。
危険を伴う任務に赴く良太郎と、彼が万難を排して任務を遂行できるように場を整える由惟。
立場は違えど、彼らは間違いなく最高のパートナーだと思います!
内容(「BOOK」データベースより)
人材派遣会社『エスコート』のボディガード部門に付随する調査部所属の柏木由惟は、二年前まで優秀なガードだった。だが、ある任務で相棒の名瀬良太郎を銃弾からかばい、足の自由を失ってしまう。以来、良太郎は献身的に由惟に尽くし、いつしか世話の一環とばかりに由惟を抱くようになる。ずっと良太郎に想いを寄せていた由惟は悦びを感じるほどに後ろめたさが募り、良太郎を自分から解放してやろうと別れを決意しているが…。
「クラッシュ」水壬楓子(リンクスロマンス)
高臣がいままでどの相手とも長続きしなかったのは、
本当に欲する関係を自分自身が知らなかったから……なんだろうな。
抱くつもりで誘った侑生に逆に抱かれることになった高臣。
強引な侑生に翻弄されているようで、実は侑生は高臣のことを自分勝手に振り回してはいない。
高校生らしくないほど落ち着いていて、達観した侑生だけれども、
それは、十三年間、高臣のために強くなろうと在り続けてきたからこその強さだ。
向けられる深い想いと自分の立ち位置に戸惑いながらも、
だんだんと侑生の存在を受け入れていく高臣の心理がきれいに伝わってきた。
そして榎本さん、ナイスフォローでしたわ。(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
悪夢は土曜の夜に始まった―。警視庁勤務の夏目高臣は、仕事も恋愛も思いのままのキャリア官僚。週末に出向いたクラブで出会った、気の強そうな好みの青年・侑生と一夜を共にする。―が、抱くつもりだった思惑とは逆に、武道に長けた侑生に力ずくで押さえこまれ、抱かれてしまう。強引に「初体験」をさせられ、屈辱と怒りに歯がみする思いの夏目。その上、侑生が実はまだ高校生と知らされた挙げ句、脅されてマンションに住み着かれ…。
「フィフス」水壬楓子(リンクスロマンス)
15歳の榎本に取引を持ちかける29歳の巽。
そのやりとりと、成立してしまった取引内容に、悪い大人がいる~~!と思ったんだけど。
榎本と巽の両方からの心理を読んで、ああ、と納得してしまった歳の差カップル。
「終わり」を頭の片隅に置きながら、17年かけて育みつづけた想い。
いざ、終わりを迎えようとしたその瞬間に垣間見た二人の本気に、
読んでいて胸がギュッと締め付けられました。
悪魔の尻尾付の榎本が、巽の前でだけ可愛くなるのがイイ。
17年という歳月のなせる業かな。
巽の「あの子」呼びがなんだかとんでもなくツボでした。榎本32歳だよ!(笑)
延清が律の影響でちょっとずつ良い方向に変わってきているのが垣間見れたのも良かった。
内容(「BOOK」データベースより)
ある日、人材派遣会社『エスコート』のオーナーである榎本のもとに、新しい依頼人から電話が入る。相手は衆議院議員の門真巽。彼はボディガートを依頼し、さらにそのガードを同行させるプライベートな旅行に榎本を誘う。実は榎本と門真は、17年前、榎本が中学生の時にある取引をし、月に一度、身体を重ねる関係だった。旅行に誘われたのは初めてで、二人の関係の微妙な変化にとまどいを覚えながらも、榎本は門真の誘いを受けるが…。
「ミステイク」水壬楓子(リンクスロマンス)
個人的に清家は私のタイプではないわけですが。
そんな私でも、清家のまっすぐな想いに、
これはもうほだされるしかないよねぇ、と頷いてしまった。
想いがかなってよかったね、というより、
ああ、これだったらもう、気持ちが持っていかれるよね、という納得感。
あんな気持ちをぶつけられたら……うん。幸せだと思う(笑)
真城の女王様っぷりもいっそ小気味よくていい。
この先、清家は真城との恋愛でどんどんいい男に育っていきそうな予感☆
内容(「BOOK」データベースより)
人材派遣会社『エスコート』のボディガード部門に所属する真城は、派遣先でかつての後輩・清家と再会し、その美貌を歪ませる。5年前―SPだった真城は、恋人だった上司の男から突然「結婚」という裏切りを受け、当てつけに清家を誘った。しかし、ひたむきな清家の想いを利用したことが苦しく、清家の前から姿を消したのだ。再会の夜、清家の冷たい眼差しに胸を痛める真城に、清家はむさぼるようなキスを仕掛けてきて…。
「ディール」水壬楓子(リンクスロマンス)
とても好きな話だった。
一見共依存のような関係でも、実は依存しているのは延清の方。
束縛されることに甘んじているように見える律の方が自立している。
でも、律は籠の中から飛び出すことを、自らの意志で選ばない。
それは、飼われることに甘んじたわけではなく、延清に寄り添うことを選んだから。
辛い過去を持つ、不器用な二人の、距離感の探り合いがとてもいい。
特に延清。
愛情を知らずに育った彼が、律への想いに戸惑い、混乱し、自覚していく様子が
すごくよかった。
この先の彼らの話も読んでみたいなぁ……
内容(「BOOK」データベースより)
人材派遣会社『エスコート』で秘書を務める19歳の律は、ボディガード部門のトップ・ガードである延清と暮らしている。しかし、数えきれないほど抱かれていても、延清は「恋人」ではなく、「飼い主」だった。出会いは九ヵ月前。公園の片隅、見知らぬ男たちに襲われていた律を、身体を取引材料として延清が気まぐれに助けた日から、二人の関係は始まり―。
「エスコート」水壬楓子(リンクスロマンス)
クライアントに対する態度も、仕事に対する姿勢も
なんて生意気な子共だろうと思っていたユカリだけれども。
何故か最後には志岐や真城と一緒に完全な保護者目線になってしまっていました(笑)
仕事に対して甘いこと言っている子はリアルに働いている身としては説教したくもなるわけだけど、
ああいうカラクリがあったのなら納得。
見習える先輩たちがたくさんいるわけだから、
ユカリには社会人としてちゃんと成長していってもらいたいなーと。
個人的には志岐さんの大人の男の色気がとっても素敵。
他の同級生たちの話が気になるのでシリーズ揃えちゃいます!
内容(「BOOK」データベースより)
「こんな男のガードにつくのか?」―時間に遅れて現れた依頼人に、ユカリは息を飲んだ。人材派遣会社『エスコート』のボディガードセクションに所属するユカリは、クリスマス・イブに莫大な遺産を継ぐ志岐由柾という男の護衛に任命された。初めての大きな仕事に気合十分なユカリだったが、ユカリを子供扱いする、ぞんざいで非協力的な態度の志岐に不安と反感を抱く。遺産相続日までの二週間、二人は生活をともにするのだが―。