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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ドント・ルックバック」ジョシュ・ラニヨン(モノクローム・ロマンス文庫)



不毛だとわかっていていも断ち切れない想いがあり、
それじゃだめだとわかっていても、どうしても抗えない柵がある。
ピーターの経験したことはとても辛いことだったけれども、
後に、そんな呪縛から逃れるために、一時的な記憶障害になったんだと、
グリフィンと語り合える未来であることを願います。

自分のことを忘れてしまったピーターと対面した時のグリフィンの棘のある態度が、
時間の経過と共にほどけていく感じが好き。
ふてくされたり拗ねたりしながらも、結局はピーターを放っておけないグリフィンと、
記憶の欠片が戻ってくるたびに、自分の本当の気持ちに気付いていくピーター。

開いた扉の向こう側を覗いてみたい気持ちに駆られつつ、最後の頁を閉じました。
うん。
素敵なラブストーリーでした☆

内容(「BOOK」データベースより)

甘い夢からさめると病院のベッドの中だった。美術館に勤務するピーターは頭を殴られ意識を失い、そのショックで記憶障害を起こしていた。警察の取り調べが始まり、ピーターは自分に容疑がかかっていることに気付く。自分は犯罪者なのか―そして夢に出てくるあの魅力的な男の正体は―。記憶とともに甦る、甘く切ない思い出。極上のミステリ・ロマンス。

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「ナゲキのカナリヤ」崎谷はるひ(ルチル文庫)



パワハラ&セクハラという厄介ごとに巻き込まれた清也がどんどん孤立していくのではなく、
どん底から周囲の助けを得て、問題を解決していく様子に、
がんばってー!と思わず拳を握ってしまいました。
周囲に流されず、手を差し伸べてくれたつぐみちゃん。よくやったわ!
圧力にひたすら耐えていた清也の転機のきっかけとなったのは、利憲との出逢い。
彼のアドバイスで清也の状況がどんどん良くなっていく。
ネットゲームの世界では女性と性別を偽って知り合った清也をありのまま受け止め、
優しく包み込む利憲の懐の広さは素敵だなーと。
ベッドでの清也の可愛さは半端なかった。
お幸せに☆

つぐみちゃんに利憲が牽制するシーンがなんだかツボでした。

内容(「BOOK」データベースより)

職場でのセクハラに疲れきり、現実逃避で“女性として”ネットゲームに参加する佐光清也。「ダリ」と名乗るプレーヤーに癒され好意を抱くが、そのダリから告白され、実は男なのだと打ち明け謝罪することに。真実を知ってなお、やさしく接してくれるダリこと高知尾利憲に想いを募らせる清也だが、「ともだち」という言葉に自らの失恋を悟って…。

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「かわいくないひと」キャラ文庫(菅野彰)



透明で純度の高い切なさとやさしさ。そして痛みと愛しさ。
ちりばめられた繊細な感情が痛くて心地よくて。
読後に思わず吐息がこぼれました。もちろん満足の吐息☆
どこか浮世離れした雨宮の人生に深い影響を与える二人の男、深海と瀬尾。
全く違うアプローチで雨宮の人生に関わろうとして、結局は瀬尾が雨宮に寄り添うことになる。
閉じた世界での安寧ではなく、開かれた世界での幸い。
一方的だと思い込んでいた瀬尾の想いを雨宮がきちんと汲んでくれていて、
雨宮もまた瀬尾を思ってくれていたことがうれしかった。
瀬尾も懐の広い男だと思うけど、年齢も下の名前もわからなくとも、
瀬尾という存在を受け入れて愛した雨宮もまた、実はすごいと思ったわ(笑)

やっぱり私、菅野さんの描く世界が大好きです!


内容(「BOOK」データベースより)

口が悪くて暴君なのに、どうしてデザインは美しいんだろう―。建築デザイナーの友也が密かに想いを寄せるのは、3歳年上の先輩・雨宮・天才肌の才能と繊細な美貌を併せ持つ、友也の仕事上のパートナーだ。けれど雨宮は自分の才能に無関心で、信頼している同期の意見にしか耳を傾けない。雨宮の作品にも惚れている友也は、嫉妬と悔しさで毎日辞めてやると思いつつ、傍を離れられなくて!?

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「ヒマワリのコトバ」崎谷はるひ(ルチル文庫)



【ひとは、間違う。でも、反省してもう一度やっていくことは、
 やり直すことは、自分がそうと決めていればできるはずだから。
 あきらめさえしなければ】

こじれてしまった関係は切り捨ててしまうのが一番簡単で、
けれどもバッサリと切ってしまえないところに深い情が絡む。
だから苦しいし、傷つくし、やりきれない。
本当に壊れる寸前までこじれた伊勢と昭生の関係だったけど、
きちんと相思相愛になれてよかった。
諦めないでずっと昭生の傍に居続けた伊勢に、
何故か私もありがとうと言いたくなりました。(笑)
喜屋武はギリギリのところで道を踏み外さずにすんだけど、
周囲に恵まれずに転落していく人もいるんだろうなぁ、と思うと、ちょっと悲しい。
ああ、そして、滋さんもまた報われない人だった><

内容(「BOOK」データベースより)

カフェバー「コントラスト」のマスター・相馬昭生と弁護士の伊勢逸見。高校時代、恋人同士だった二人だが、伊勢が昭生にとって自分は“誰かの身代わり”なのではと疑ったことから徹底的に破局してしまう。以来十年、伊勢を許せずにいるのに体は繋げ、微妙な関係を続ける昭生。そしてそんな昭生のそばにいる伊勢。すれ違ったままの二人は…。

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「オレンジのココロ」崎谷はるひ(ルチル文庫)



致し方ない部分はあるよねぇ、と、前置きしたうえで。
相馬家の大人、子供ほったらかしてイロイロダメすぎでしょ!
伊勢弁護士。守秘義務どうした?
と、突っ込むところ、ざっくり二点。
とはいえ、お話は楽しく読めました。
ギリギリまでひとりで踏ん張っていた朗のことをちゃんと見ていてくれた栢野がいて。
全力で助けてくれる友達がまわりにいて。
ひとりじゃないんだよ?ひとりで頑張らなくていいんだよ、ということを
朗に気づいてもらうことができてよかった。
個人的に「先生も冲村と同じ人種ですか?」っていうシーンがすごく好き。
冲村が犬なら栢野は虎とか豹のイメージ。
カテゴリー違うけど、なんとなく(笑)


内容(「BOOK」データベースより)

総合美術専門学校に通う相馬朗は、デザイン科イラストレーション専攻の二年生。アイドルのような可愛い顔に小柄な体、しかし気は強い相馬はまだ恋を知らない。そんな相馬が気になるのは、爽やかで学生からも人気の高い担任講師・栢野志宏。相馬の就職のことで意見がぶつかりながらも、過去に何かを抱える栢野が気にかかり…。

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「アオゾラのキモチ」崎谷はるひ(ルチル文庫)



冲村の愛情表現がものすごく好きだった。
迷いなくまっすぐで、揺るぎなく、そして強い。
ぶつけるような感じじゃなくて、包み込むような感じ。
うん。好きだわ~。
そして独占欲の表し方がなんだかとっても可愛い。

人の価値観はそれぞれで、自分が是としたものを相手も是とするかはわからない。
でも、それはあたりまえのことなんだよね。
例え、否と言われても。
それを頭から否定するような人間にはなりたくないなぁ、と、改めて思いました。
相手の「好き」を否定しない。
自分の「好き」を主張する。
感想とはまったく関係ありませんが、私のモットーです(笑)


内容(「BOOK」データベースより)

同じ専門学校ながら、ファッション科とアニメ科はまるで異文化。アニメ科の北史鶴とファッション科の冲村功は、ある事件をきっかけに親しくなる。史鶴は、最初の恋が最悪の結果となり、次の恋も同棲までした恋人に裏切られ、恋愛に消極的になっていた。冲村に惹かれながらも三度目の恋に臆病になった史鶴は、あきらめようとするが…。

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「インクルージョン」崎谷はるひ



仕事に真剣に取り組む日常の中で芽生える恋愛……という話は大好きです!
懐が広くて包容力のある攻と、気が強くて自分で戦える受は大好きです!
そんな攻が、実はストレスで発熱する……という繊細さを持ち合わせているギャップもイイ。
大学に入って目的意識を失ってしまうっていう気持ちはものすごくよくわかる。
迷走して考え続けた存在意義の答えや、自分の理想がそこにあると思って大学にいったところで、
そんなものは都合よく転がっているわけじゃないんだよね。
自分で見つけないといけないもの。
自分を見失いかけていた時に、不幸な偶然とはいえ、照英に出会えた未鉱は幸せだと思う。
照英と未鉱、そして久遠をまじえた会話がすごく好き。
楽しく読ませていただきました!


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「ギャルソンの躾け方」榎田尤利(キャラ文庫)



Sっ気のある紳士然とした財閥御曹司の篠宮と抱えた寂しさを隠して虚勢を張る意地っ張りの水樹。
すったもんだの末カフェの共同経営を営む二人の、甘くてソフトな調教もの。
篠宮の水樹に対する溺愛っぷりが半端ない。
榎田さんのこのパターン、好きだわー。
仕事の上では篠宮と対等でありたいとがんばる水樹は好印象。
一足飛びで完全に許すことはできなくても、
確執のあった父親と歩み寄ることができてよかった……と思えたのは、
母親の残した手紙があったからだろうなぁ。

珈琲が大好きな私としては是非!
彼らの営むカフェで香りと味わいの深い珈琲を楽しみたいと思いました。

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「歯科医の憂鬱」榎田尤利(キャラ文庫)



短気で面倒見がよくてまっすぐに他人と向き合う穂高と、
複雑な家庭環境から他人との接し方がひどく不器用な三和。
「他人に対して怒れない」と言った三和が穂高に対して無意識のうちに怒った瞬間から、
くっつくべくしてくっついた恋人なんだなぁ……と。
恋愛慣れしていなくて、穂高に対してどこまで自分を晒していいのかを掴みあぐねる三和と、
学歴差と収入の差を気にしてうっかり逆切れしてしまった穂高との気持ちの擦れ違いがちょっと切ない。
気持ちは言葉で伝えないと伝わらない。
たどたどしいながらもお互いの想いを懸命に言葉にのせて伝え合い、
より強く気持ちが結びつくシーンは微笑ましくてよかった。
穂高を陥れようとする元彼に対してきっちり灸を据えた三和センセはかっこよかったと思います!


内容(「BOOK」データベースより)

マスクの下の怜悧な美貌に、キツい口調。大の歯医者嫌いの新城穂高は、担当医師の三和が怖かった。でも、白衣を脱いだ三和は、穂高の知らない別人に!笑顔を絶やさず、何をされても怒らないなんて、二重人格ってやつ!?医院の内と外で激変する性格の、どっちが本当の顔なのか。次第に三和から目が離せなくなる穂高だけど!?アダルト・スイートLOVE。

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「ゆっくり走ろう」榎田尤利(キャラ文庫)



読み心地は抜群の安心感☆
身近に感じられる日常生活と恋愛感情が程よく絡みあって進行していく物語。
構えることなくさらっと読めるわーと、楽しく物語を追っていったら
素敵な言葉に射抜かれました。

「何もかもを信じるのは無理で、ずっと信じ続けるのもやはり難しく、
時々疑ったり、怒ったり、すれ違ったり、そういったなにもかもすべて恋なのだ」

うん。そうだよねー、と、噛みしめることしきり。
相手の仕事のことを最優先で考えて、お互いに節度ある大人であろうとした立浪も里見も好印象。
良い子にならなくていい。不安はぶつけていい。
そういうのをお互いに受け止めあって育てていく恋。
なんだか癒されました。


内容(「BOOK」データベースより)

「経営改善に来たのに、車を売ってこい!?しかも期限はたった二週間!」自動車メーカーに勤める里見は営業指導のため、郊外の販売店に出向。けれど反発を買って、周囲から激しく浮いてしまう。無理難題を押しつけられた里見の唯一の味方は、関東圏でトップの販売成績を誇る営業マンの立浪。彼の笑顔に癒されて、惹かれ始めた里見だけれど…。アダルト・ワーキングLOVE。

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