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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ブライト・プリズン~学園の美しき生贄~」犬飼のの(ホワイトハート)



初読みの作家さんですが、ものすごく好みのお話でした。
設定もキャラもしっかりと作り込まれていて、世界観にブレがない。
宗教団体の管理する世間から隔離された学園という
とても特殊な世界で生活する彼らの日常と葛藤と苦悩がいっそリアルなほどに伝わってきて、
酸欠になるかと思うくらい夢中になって頁を捲ってしまいました。←馬鹿?(笑)
独善的かと思った常盤が実はどこまでも相手を思いやれる懐広い男で、
その常盤と結ばれる薔もしっかりと自分の矜持を貫いて凛として生きている。
鷹揚な表情の下に隠した楓雅の苦悩や、運命を受け入れてしたたかに生きる杏樹。
そして最後の最後で目を剥きそうになった爆弾が投下され……続刊急いで買わなくちゃ!


内容(「BOOK」データベースより)

深い森に囲まれた全寮制の王鱗学園で暮らす十八歳の薔は、様々な特権が与えられるという神子候補の一人に選出されてしまう。神子を決める儀式とは男に身を任せることで、その相手は日頃から敵愾心を抱いている学園管理部隊の隊長・常盤だった。抵抗する薔に突如、意外な事実を明かす常盤。彼の秘密を知り、次第に惹かれるようになる薔。隔絶された世界で生きる無垢な少年たちは、過酷な愛に溺れてゆく―。学園ファンタジーBL。

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「吐息はやさしく支配する」崎谷はるひ(ルチル文庫)



素肌にファーの表紙と、ベッドシーンから始まる本文から
いったいどんな内容なのかと思いましたが……
うん。
健児のまっとうな仕事人っぷりと情の深さとやさしさにぐっときました。
ストーカーやら何やらずいぶんな思いをしてきただろうに、明るく突き抜けた感じの和似。
それでも、夢遊病になったり、不眠になったり。
気持ちが傷ついていないわけではないわけで……
見た目の華やかさに惑わされず、素の和衣をちゃんと見てくれて、
愛してくれる健児に出会ってよかったなぁ、と思いました。
あたりまえのことをあたりまえに。
全力で和衣を大事にする健児は、やっぱり相当カッコいいです☆←本編からの健児ビイキ(笑)

内容(「BOOK」データベースより)

“なんでも屋・アノニム”で働く笹塚健児は、四つ年上のカフェ&デリの雇われ店長・芳野和以とセフレの関係。元モデルで派手な美形の和以は“アノニム”所長の義弟だったが、それを知らず健児は誘われ関係を持った。ある日和以より護衛と調査の依頼が。彼の家から盗聴器を見つけたことで、健児は仕方なく和以を自宅へ匿い、同居生活を始めるが!?―。

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「爪先にあまく満ちている」崎谷はるひ(ルチル文庫)



ミスターパーフェクトと言われつつも、自分や周囲が思っているほど立ち回りがうまくなかった寛。
無意識ながらも來可を傷つけてしまったことに悩んでいる彼に対する父・寛二の言葉には、
ものすごい説得力がありました。
こうやって子供に手を差し伸べられる父親って本当に素敵だと思う。
勘違いや誤解。そこに差し挟まる他人の悪意。
傷つけた当人にとってはいずれ忘れていく出来事でも、
傷つけられた側にとってはいつまでたっても忘れることのできない痛みを伴うものだ。
その傷が完全に癒える日がいつ来るかはわからないけれども、
幸せな未来が疑いようのないラストで良かった。

健治のその後がとっても気になる!
ので、早速「吐息はやさしく支配する」をポチってしまったww


内容(「BOOK」データベースより)

入学以来連続でミスターキャンパスに選ばれている綾川寛は、眉目秀麗、成績優秀、性格も穏やかで人望も厚く、そのうえ社長令息とまさに「王子様」のような大学三年生。そんな寛に、岡崎來可はあからさまな敵意を向けてくる。しかし寛はなぜか來可が気にかかり、避けられながらも構い続けることに。実は來可には寛との忘れられない過去があり…。

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「静かに言葉は揺れている」崎谷はるひ(ルチル文庫)



綾川の見た目の派手さが際立っているからこそ。
人が人に惹かれるということは、
内面から溢れるその人の人となりに惹かれるんだよなーということを
改めて噛みしめたお話でした。
家族に疎まれることは本当に辛い。
家族関係でいままで苦しんできた乙耶だからこそ、
一本気で、情に篤くて、愛情深い綾川と、素直でなつっこい寛と一緒に人生を歩みながら
たくさんの愛情に満たされるといいなーと思います。
幸せ慣れしていない人だからこそ、たくさん幸せになってほしい。
それにしても……包容力のありすぎる綾川はかっこよすぎました!←褒めてます(笑)


内容(「BOOK」データベースより)

リラクゼーション系サービスを扱う会社社長・綾川寛二は『子持ちの女装社長』で有名。音叉セラピストの白瀬乙耶に突然キスされた綾川は、妻亡き後、息子の寛のために女装していたが自分はゲイではないと伝える。以降、綾川親子と白瀬は友情関係を築くことになるが、白瀬がふと見せる色っぽい顔、そして純真な顔に綾川は次第に惹かれて…。

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「心臓がふかく爆ぜている」崎谷はるひ(ルチル文庫)



【違う育ちの人間同士、衝突は必然だ。
 そうならないように、お互いが譲歩したり変わったりするしかねぇんだ】

出会って、好きになって、付き合って。誤解して、悩んで、嫉妬して。
ケンカして、気持ちをぶつけあって、仲直りして、更に想いは寄り添いあっていく。
地に足のしっかりついた恋愛小説だった。
一緒にいることでどちらもが良い方向へと変わっていける関係は好ましい。
というか、羨ましい(笑)
歩んできた過去は、現在の自分を形成する重要なファクターで、そう簡単には拭えない。
その過去を受け止め、互いの性格を認めたうえで、お互いがお互いを変えていこう、と、
弘に伝える降矢の言葉が素敵だなぁと思った。

個人的には次作の綾川社長の話が大変気になります。


内容(「BOOK」データベースより)

リラクゼーションサロンなどを経営する会社の開発部員・齋藤弘は、地味でおとなしく、ふられてばかりのゲイ。大手企業から転職してきたイケメンで有能な降矢信仁を苦手に思う齋藤だったが、仕事で落ち込む降矢にアドバイスをしたことから親しくなる。降矢に惹かれていく齋藤は酔った勢いで思わずゲイと告白。そのうえ降矢からつきあおうと言われ…。

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「ドント・ルックバック」ジョシュ・ラニヨン(モノクローム・ロマンス文庫)



不毛だとわかっていていも断ち切れない想いがあり、
それじゃだめだとわかっていても、どうしても抗えない柵がある。
ピーターの経験したことはとても辛いことだったけれども、
後に、そんな呪縛から逃れるために、一時的な記憶障害になったんだと、
グリフィンと語り合える未来であることを願います。

自分のことを忘れてしまったピーターと対面した時のグリフィンの棘のある態度が、
時間の経過と共にほどけていく感じが好き。
ふてくされたり拗ねたりしながらも、結局はピーターを放っておけないグリフィンと、
記憶の欠片が戻ってくるたびに、自分の本当の気持ちに気付いていくピーター。

開いた扉の向こう側を覗いてみたい気持ちに駆られつつ、最後の頁を閉じました。
うん。
素敵なラブストーリーでした☆

内容(「BOOK」データベースより)

甘い夢からさめると病院のベッドの中だった。美術館に勤務するピーターは頭を殴られ意識を失い、そのショックで記憶障害を起こしていた。警察の取り調べが始まり、ピーターは自分に容疑がかかっていることに気付く。自分は犯罪者なのか―そして夢に出てくるあの魅力的な男の正体は―。記憶とともに甦る、甘く切ない思い出。極上のミステリ・ロマンス。

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「ナゲキのカナリヤ」崎谷はるひ(ルチル文庫)



パワハラ&セクハラという厄介ごとに巻き込まれた清也がどんどん孤立していくのではなく、
どん底から周囲の助けを得て、問題を解決していく様子に、
がんばってー!と思わず拳を握ってしまいました。
周囲に流されず、手を差し伸べてくれたつぐみちゃん。よくやったわ!
圧力にひたすら耐えていた清也の転機のきっかけとなったのは、利憲との出逢い。
彼のアドバイスで清也の状況がどんどん良くなっていく。
ネットゲームの世界では女性と性別を偽って知り合った清也をありのまま受け止め、
優しく包み込む利憲の懐の広さは素敵だなーと。
ベッドでの清也の可愛さは半端なかった。
お幸せに☆

つぐみちゃんに利憲が牽制するシーンがなんだかツボでした。

内容(「BOOK」データベースより)

職場でのセクハラに疲れきり、現実逃避で“女性として”ネットゲームに参加する佐光清也。「ダリ」と名乗るプレーヤーに癒され好意を抱くが、そのダリから告白され、実は男なのだと打ち明け謝罪することに。真実を知ってなお、やさしく接してくれるダリこと高知尾利憲に想いを募らせる清也だが、「ともだち」という言葉に自らの失恋を悟って…。

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「かわいくないひと」キャラ文庫(菅野彰)



透明で純度の高い切なさとやさしさ。そして痛みと愛しさ。
ちりばめられた繊細な感情が痛くて心地よくて。
読後に思わず吐息がこぼれました。もちろん満足の吐息☆
どこか浮世離れした雨宮の人生に深い影響を与える二人の男、深海と瀬尾。
全く違うアプローチで雨宮の人生に関わろうとして、結局は瀬尾が雨宮に寄り添うことになる。
閉じた世界での安寧ではなく、開かれた世界での幸い。
一方的だと思い込んでいた瀬尾の想いを雨宮がきちんと汲んでくれていて、
雨宮もまた瀬尾を思ってくれていたことがうれしかった。
瀬尾も懐の広い男だと思うけど、年齢も下の名前もわからなくとも、
瀬尾という存在を受け入れて愛した雨宮もまた、実はすごいと思ったわ(笑)

やっぱり私、菅野さんの描く世界が大好きです!


内容(「BOOK」データベースより)

口が悪くて暴君なのに、どうしてデザインは美しいんだろう―。建築デザイナーの友也が密かに想いを寄せるのは、3歳年上の先輩・雨宮・天才肌の才能と繊細な美貌を併せ持つ、友也の仕事上のパートナーだ。けれど雨宮は自分の才能に無関心で、信頼している同期の意見にしか耳を傾けない。雨宮の作品にも惚れている友也は、嫉妬と悔しさで毎日辞めてやると思いつつ、傍を離れられなくて!?

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「ヒマワリのコトバ」崎谷はるひ(ルチル文庫)



【ひとは、間違う。でも、反省してもう一度やっていくことは、
 やり直すことは、自分がそうと決めていればできるはずだから。
 あきらめさえしなければ】

こじれてしまった関係は切り捨ててしまうのが一番簡単で、
けれどもバッサリと切ってしまえないところに深い情が絡む。
だから苦しいし、傷つくし、やりきれない。
本当に壊れる寸前までこじれた伊勢と昭生の関係だったけど、
きちんと相思相愛になれてよかった。
諦めないでずっと昭生の傍に居続けた伊勢に、
何故か私もありがとうと言いたくなりました。(笑)
喜屋武はギリギリのところで道を踏み外さずにすんだけど、
周囲に恵まれずに転落していく人もいるんだろうなぁ、と思うと、ちょっと悲しい。
ああ、そして、滋さんもまた報われない人だった><

内容(「BOOK」データベースより)

カフェバー「コントラスト」のマスター・相馬昭生と弁護士の伊勢逸見。高校時代、恋人同士だった二人だが、伊勢が昭生にとって自分は“誰かの身代わり”なのではと疑ったことから徹底的に破局してしまう。以来十年、伊勢を許せずにいるのに体は繋げ、微妙な関係を続ける昭生。そしてそんな昭生のそばにいる伊勢。すれ違ったままの二人は…。

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「オレンジのココロ」崎谷はるひ(ルチル文庫)



致し方ない部分はあるよねぇ、と、前置きしたうえで。
相馬家の大人、子供ほったらかしてイロイロダメすぎでしょ!
伊勢弁護士。守秘義務どうした?
と、突っ込むところ、ざっくり二点。
とはいえ、お話は楽しく読めました。
ギリギリまでひとりで踏ん張っていた朗のことをちゃんと見ていてくれた栢野がいて。
全力で助けてくれる友達がまわりにいて。
ひとりじゃないんだよ?ひとりで頑張らなくていいんだよ、ということを
朗に気づいてもらうことができてよかった。
個人的に「先生も冲村と同じ人種ですか?」っていうシーンがすごく好き。
冲村が犬なら栢野は虎とか豹のイメージ。
カテゴリー違うけど、なんとなく(笑)


内容(「BOOK」データベースより)

総合美術専門学校に通う相馬朗は、デザイン科イラストレーション専攻の二年生。アイドルのような可愛い顔に小柄な体、しかし気は強い相馬はまだ恋を知らない。そんな相馬が気になるのは、爽やかで学生からも人気の高い担任講師・栢野志宏。相馬の就職のことで意見がぶつかりながらも、過去に何かを抱える栢野が気にかかり…。

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