きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「オニじゃないよおにぎりだよ」シゲタサヤカ
おにぎりが大好きなオニたちが、興味津々で食べた人間のおにぎりは、
とある理由により激マズ。
そのまずさに涙し、
人間たちにとってもおいしいオニ特製のおにぎりを食べてもらうために
あの手この手で奮闘するお話です。
オニのおにぎりは種類が豊富で、本当に美味しそう!
そして、オニが天真爛漫すぎてなんとも微笑ましいのです。
オニの姿を見て人間たちがパニックを起こした理由も、なんとびっくりオバケのせい。
そして彼らが思いついた秘策とは!?
ふふ。
微笑ましい彼らの閃きに笑ってしまいます。
ラスト。
彼らのカートの中身にもしっかり着目です。
オニがしっかり虎柄パンツなのが妙にツボでした。
ご飯大好き姪っ子ちゃん&甥っ子ちゃんに読んでもらう気満々です。
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幽霊狩り~ヘル・オア・ハイウォーター1~ S.E.ジェク(モノクローム・ロマンス文庫)
過去に縛られ、過去の亡霊に悩まされ、過去の傷から今も血を流し続ける男が二人。
元FBIと元海軍特殊部隊。
最強のエージェントである彼らは戦う術を知っている。
負った傷の深さを誰よりも理解しているが故に、己の弱さを晒すことを嫌う。
意に反して仕事でのパートナーとなった鋭い牙を持つ手負いの獣。
殺人事件の調査から少しずつ知ることとなる互いの過去。
理解と、反発と。
威嚇しあいながらも互いの存在が気になり、
だからこそ、相手が闇に呑まれそうになれば引きずり上げる。
踏み込むことが怖くて、だけど、目が離せない。
甘さのカケラもない二人のヒリヒリした関係にドキドキします。
設定といい、彼らの性格といい、関係性といい。
私のツボドストライクなお話でした。
どっしりとした読み応えがあるのもたまりません。
続がものすごく気になるけど、6月かぁ……遠い。
あ、一応明記。これ、リバです。
内容(「BOOK」データベースより)
FBI、地元の保安官補を経て民間傭兵派遣会社EE社に入ったトム・ブードロウは一月前にある動画を受け取っていた。その中で尋問を受けていた男こそが、トムの新たなパートナー、プロフェットだった。もと海軍特殊部隊でCIAの工作員をしていたプロフェットは、研ぎすまされた武器のような最強のエージェント。だが性格に難あり。そんな彼らに殺人事件の調査が指示された。被害者はプロフェットの幼なじみの弟。情報を探るため地下ファイトに潜入したトムは自らの闇に引きずり込まれる。そしてプロフェットもまた過去の亡霊に掴まっていく―。注目の新シリーズ開始。
「やんごとなき読者」アラン・ベネット(白水社)
【本は暇つぶしなんかじゃないわ。
別人生、別の世界を知るためのものよ】
読書の魅力に引き込まれていく女王の様子に、
共感を覚える読書家さんたちは、たくさんいらっしゃると思います。
一冊の書物を手にすることで、ここに居ながら別の世界に飛び立つことができる。
決して自分では歩むことのないであろう人生を、知ることができる。
そこで揺さぶられる感情は本物。
そして、育まれる想像力。
人生を豊かにするツールの一つが読書なんだと思っています。
とはいえ、公務はある程度の手抜きは許されても、
疎かにしちゃいけません、女王様(笑)。
そんな彼女の姿すら、かわいらしく思えてしまう、魅力的な本。
読了後は、引用されているたくさんの本に興味津々。
まさに「一冊の本が別の本へとつながる」のである。
装丁がとてもかわいらしくて、手触りも素敵。
箔押し好きな私にとってはたまりません。
装丁と言えば、個人的に「はてしない物語」の装丁が今の所ベストかしら?
一般書外だと、紫宸殿の「EINSTEIN」を超える装丁はないかも。
和紙に紅葉。宝物。
内容(「BOOK」データベースより)
英国女王エリザベス二世、読書にハマる。おかげで公務はうわの空、側近たちは大あわて。「本は想像力の起爆装置です」イギリスで30万部のベストセラー小説。
「不思議な少年」マーク・トウェイン(岩波文庫)
読み進めるほどに毒々しさが増していく少年の存在。
際立つ美しさと人ならざる能力を持つが故に、
彼のその毒はより異彩を放ち、係わる人々を振り回す。
そして人は、決して相容れない存在であるが故に、
彼の異質さに気付きながらも魅せられ、或は畏れるのだ。
彼の人間観は確かに一理ある。
全てを否定することはできない。
「今の世界はすべて夢」
一度は浮遊したことがある思考世界。
だが、私は敢えて言いたい。
それでも人は頑張って生きている。
帰属する社会の中で。この現実の中で。
苦悩し、迷いながらも、幸せを願って、或は、幸せを分かち合って、生きているのだ。
うっかり熱く語ってしまったのは、感想を打っているうちに腹が立ってきたから。(笑)
考え方は人それぞれ。
その思考はそれぞれの経験に基づいて培われていくものだってのはわかってるけど。
なんか悔しかったんだよね、私。
人の人生は、そんな簡単に弄ばれていいものじゃない。
歩むべき未来を勝手に無意味だと決めつけないで。
……青臭いかしら?(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
16世紀のオーストリアの小村に、ある日忽然と美少年が現われた。名をサタンといった。村の3人の少年は、彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…。アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれる作者が、人間不信とペシミズムに陥りながらも、それをのりこえようと苦闘した晩年の傑作。
「GIANT KILLING 38」ツジトモ(モーニングコミックス)
ウルグアイとの親善試合。
その勝敗に関して「言い訳はなしだ」と言った城西の言葉に納得。
ブランの言う「死に物狂いで」という部分と相通じるものがある。
「勝ちたい」という気持ち。
「やれる」という自負。
それは、日本もウルグアイも同じ。
だからこその全力勝負。
それぞれの選手にスポットが当たる描き方は、
彼らの人となりを知ると同時に試合そのものに感情移入出来てうまいなーと思います。
花森の閃きはおそらくブランと同じ。
子供達は試合をよく見ている。
最後の頁を捲った瞬間、何故か私が武者震い。
次巻がとっても楽しみにです!
私、ジーノが大好きです。
そして村越も大好きです。
それなのに「持田」の名前が出てくるだけでドキドキするのは何故かしら?
これ、本人復活したら、私倒れるかも。←倒れません!
試合観戦中の赤崎がミーハーすぎて笑える。
内容紹介
南米の強豪が日本にやってきた!監督・ペーニャが引き連れてきたのは世界に名だたるスター選手ばかり。彼らは、格下のはずの日本を相手に全力で牙を剥いてきた!ただの親善試合になぜ――!?そして、今度こそ椿の出番はあるのか!?日本vs.ウルグアイ、キックオフ!!
「チームⅡ」堂場瞬一(実業之日本社文庫)
自分の力ではどうしても成し遂げられないことがある。
夢は、所詮夢。
ならば、託そう。
かつての仲間に。
彼ならできる、と。
いや、成し遂げてほしいと。
願ったからこその「チーム山城」。
相変わらず自己中心的なマイペースさで日々を過ごす山城だけれども。
浦たちの想いは確実に届いている。
そう確信できる、山城の内面の変化が伝わってきたのが嬉しい。
孤高で在り続けようとした山城だけど、独りでは何も成し得なかった。
なんだかんだ恵まれた男だなぁ、と思います。
取り戻すことのできないかつての走り。
それでも、走る。
勝ちに行くために必要なものは、技術、駆け引き、そして、自分を支えてくれる仲間の存在。
山城から引き継がれた浦の言葉がとても素敵。
『チーム』で山城と青木の会話に大笑いした私ですが。
今回も彼ら二人の、それも同じ場所での会話に大爆笑でした。
何かが私のツボに、ガツッとはまるみたいです。
内容(「BOOK」データベースより)
マラソン日本記録を持ち「陸上界の至宝」といわれる山城悟は、怪我と所属チームの解散危機で、引退の瀬戸際にいた。傲慢な山城に、かつて箱根駅伝を学連選抜チームとして共に走った仲間がサポートを申し出るが、彼は再起できるのか?熱き男たちの友情、葛藤、そして手に汗握る駅伝レースの行方は?スポーツ小説の金字塔『チーム』7年後の物語。
「間の楔」吉原理恵子(光風社出版)
原点回帰。
イアソンは究極の執着愛。
リキは至高の存在。
『間の楔』は私のバイブル。
文庫版より単行本派。
荒削りだけど、一切の無駄のない文章と迸る熱に抉られる。
媚びることを由とせず、最後まで意地を張り通したリキ。
根底に滲む想いが垣間見れる瞬間がとても切ない。
何も望まず、何も期待せず。
ただ、リキに対する想いを貫き通したイアソン。
ヒリヒリとした緊張感が終始付きまとい、最後の結末に息を呑む。
これしかなかった。
これ以外なかった。
わかっているからこそ、胸が軋む。
わかっていても、涙が溢れる。
10代の私には衝撃的な出逢いでした。
カセットテープ→ドラマCD/サントラその他イロイロ→ビデオ→DVD。
ここまできっちり追いかけた作品はほかにないんじゃないかなぁ?
雑誌総集編→単行本→文庫。
こちらも正しく追いかけました。
でもやっぱりこの単行本がザ・ベスト。
何度読んでも震える名作。やっと感想かけて満足!
内容(「BOOK」データベースより)
何もかもが管理された未来都市・タナグラ。その片隅の、歓楽都市・ミダスの怠惰な息遣いの中でしか生きられない若者たちには、夢を語り合い愛を求めることすら許されないのか…。耽美SF大河ロマン。
「ヒート」堂場舜一(実業之日本社文庫)
完璧にお膳立てのなされた舞台での、望まれた通りのレース。
結果を出せるだけの実力がありながら、思惑に乗ることを由としなかった山城は、
職業人ではなく、やはり競技者だ。
(天邪鬼という言葉はこの際置いておく)
「自分のためだけに走ればいい」という
山城の言葉はある意味正論で、何かが欠けている。
その欠けている部分を埋めてくれるのが浦なのだと思う。
迷いながらも職業人として自分の役割を全うしようとした甲本。
「最後まで走ればいい」という吉池の言葉で、彼もまた、競技者となる。
最後の最後まで競い合った二人。
彼らと一緒に私も「東海道マラソン」を駆け抜けました。
最後の一行。
そこからさらに物語が続くことを期待して捲った頁には解説が綴られていて、
ちょっと待って!私、『チームⅡ』買ってない!と、本気で思った私は
続が気になって相当錯乱しいたようで、
『ヒート』と一緒に購入した『チームⅡ』は手の届くところにありました(笑)
コースを作り上げていく過程が垣間見れたのが良かった。
たくさんの人がいろいろな努力を積み重ねて、素晴らしいレースが展開されるんですね。
内容(「BOOK」データベースより)
日本男子マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるべく、神奈川県知事の号令のもと新設された「東海道マラソン」。県庁職員の音無は日本陸上界の至宝・山城悟のペースメーカー役に、孤独なランナー・甲本剛を起用する。果たして世界最高記録達成はなるか。数多の人間の欲望と情熱を乗せたレースは、まさかの展開に―。箱根駅伝を描いた『チーム』の続編。