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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「彩雲国秘抄 骸骨を乞う 下」雪乃紗衣

妟樹と旺季の絆。
妟樹の旺季への想い。
40年に渡る二人の物語。
泣ける……
個人的には旺季一派の結束が、その在り様がとても好き。
排除すべき敵を一瞬で絶命させる迷いのなさと腕がありつつも
危なっかしいところがあったからこそ、
皆は旺季のことがよりほっとけない感じだったんだろうなぁ。
そして。
劉輝と静蘭、愀瑛と絳攸の間にも、彼らに勝るとも劣らない絆があった。
正直、劉輝のことは好きにはなれなかったけれども、
結果的には周囲の人たちにあれだけ必要とされた彼にしか成し得なかったことが、
間違いなくあったんだな、と。
人生を全力で生ききった人たちの物語。
貸してくれたお友だちに大感謝。
ありがとう!

「踊る大捜査線」を観ていて。
室井さんと青島の体格差に、旺季と妟樹もこんな感じだったのかな?とふと思ってみました。
そして「遅いよ、皇毅」には当然ながら「遅いじゃないか、ミッターマイヤー」の台詞がこみ上げて、なんか色々入り混じりで私が大混乱。


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「彩雲国秘抄 骸骨を乞う 上」雪乃紗衣

番外編上巻は葬送の書。
悠舜と旺季。
寂寞感が胸いっぱいに広がりすぎて、やるせない。
やっぱり相当無理をしていた悠舜。
それでも、それは彼が選択して歩んできた道。
彼が唯一、「我が君」と呼ぶ者の傍らで。
そして旺季。
先王に対する執着が思っていた以上で、
だからこそ、先王の死の真相は胸に落ちた。
旺季に全く優しくない世の中だったけれども、
その世の中の為に駆け抜けた旺季。
傍らに彼を心から愛してくれた人たちがいてくれてよかった。
そして、本編最終巻で王としてきちんと立ったと思った劉輝だったのに!
何故またそんなんなってる??と、首を傾げる。
次巻、劉輝のターンで何を語る?



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「彩雲国物語 十七、紫闇の玉座 下」雪乃紗衣 (角川文庫)

最終的に玉座に在るのが劉輝であることはわかっていた。
わかっていなかったのは、どうやってそれを周囲に認めさせる?ということ。
劉輝が目指したのはとてもとてもきれいな理想の在り方。
誰の血も流さずに玉座につくこと。
その理想を実際に成し遂げたその経緯は見事としか言いようがない。
だけど、それは玉座を争った相手が旺季だったからこそ成し得たことだと思う。
そして、彼を支えてくれる人たちがいたからこそできたこと。
最後の采配は悠舜に持って行かれた感じだけど、まぁ、それはそれであり。
脳筋のオッサンたちの言い合いがとっても楽しかった。


番外編を残しつつ、本編はここで完結。
最初から最後までとてもとても楽しかったお借り本。
ありがとう。
一気に駆け抜けてきたので、いつかじっくり再読したい。
同じく再読したいのが『デルフィニア戦記』。
これは文庫で集めて姪っ子ちゃんに貸したいんだよね。
そのうち~☆彡

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「彩雲国物語 十七、紫闇の玉座 上」雪乃紗衣 (角川文庫)

最終巻の上巻。
下巻を読まないままどんな感想をあげればいいのかちょっと悩む。
色々盛りだくさんなんだけど、結局は最後に全部持って行かれた。
災害に対する備えと対策。
それがどれほど大切かを思い知る。
男性優位の社会の中で、
世界を一気に襲った災害や蝗害や人災に毅然として立ち向かった瑠花、英姫。
稀有の才を持つが故にその身を賭して災害に立ち向かった羽羽。
決意も覚悟も半端ない彼らの生き様がとてつもなくかっこよかった。
下巻は彼らから世界を託された者たちのターン。
彼らがどんな選択をしていくのか。
しっかりと見届けたい。


想起されるのはソクラテスの名言。
「一番大切なことは単に生きることではなく、善く生きることである」。
10代の頃に刺さって、それからずっと抱えてきている言葉。
でも私の座右の銘は「行き当たりバッチリ」(笑)

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「彩雲国物語 十六、蒼き迷宮の巫女」雪乃紗衣 (角川文庫)

楽な方に、簡単な方に、流れる人は誰もいなくて。
誰もが必死で踏ん張って頑張っている。
玉座を巡る劉輝と旺季の会話がとても興味深い。
王たる在り方は人それぞれで、どれが正解というものはなく、
それを決めるのは世情であり、その時代に生きた人であり、歴史であったりするんだろうなぁ。
とはいえ。
やるべきことをきっちりやらなければ話にならない。
この巻のアナザーストーリー、とてもよかった。
幼い燕青が「生きるしかない」と言って泣いた理由、
叔斉が生き延びた理由とその状況、
そして清苑の辿った運命に抉られる。
一気に読んできて……あれ?次で最終巻?
勝手にまだまだ続くと思っていたので、急に寂しくなってきた。



アナザーストーリー。
すごく良かった。
良かったんだけど。
燕青だけならまだしも、
梁山とか晁蓋とか阮小五とか言われると、意識が別な方に飛ぶんで
ちょっと勘弁してほしかった。(個人的都合)
『北方水滸伝』再読したくなる~~~。

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「彩雲国物語 十五、暗き黄昏の宮」雪乃紗衣 (角川文庫)

やるべきこと、見るべきもの、学ぶべきもの。
劉輝に教えてあげる人はいなかったんだなーと思うけど。
勉強にしたって読書にしたって
自分からやる気にならないと身につかないよね。
ましてや王様。
完全に責任放棄した人に誰がどれだけ手取り足取り教えてくれるんだろう?
そのツケがいま一気にまわってきた劉輝。
でも。
幼少期の彼を思うと、ちょっと可哀そうな気持ちになってしまう。
そしてアナザーストーリー。
先王に対するイメージが変わった。良い方に。
いや、この展開おもしろいわ。
あっちでもこっちでも身体限界な人たちがいるなかで、
この先どうなっていくのか?


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「セクシー田中さん 8巻」芦原妃名子

最新刊にして最後の巻。そして未完。
レビューは作品についてのみ。
読んで改めてこの作品好きだなーと、しみじみ思う。
雑誌掲載の一話分だけ収録ってあったけど、それが約100ページ。
それぞれが色々考えながら自分の人生を一歩だったり半歩だったり進めて、
新キャラも登場して、さぁ、これから!ってところでの幕引き。
未完なのはわかっていたから、すんなり受け入れられた。
そして、このボリュームで読ませてもらえて嬉しかった。
朱里ちゃんと小西がいないのがちょっと寂しいけど、楽しく読ませてもらいました。
出会えてよかった作品。


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「彩雲国物語 十四、黒蝶は檻にとらわれる」雪乃紗衣 (角川文庫)

にっこり笑って煙にまくこともできるけど。
基本的には直球勝負をしたい派なので、
裏を探ったり、様子を見たり、の面々に、
そして含みを持った言い方や表現に、
まだるっこしいんじゃーー!と言いたくなる。
ああ、でも政治の世界ってそういうものよね。
そして、真っ正直に向き合ったり、
間違いを正そうとする人たちが疲弊していく。
色々デジャヴ。
今まで昼行燈を装ってきた邵可が表にでてきて状況がどう動くのか。
興味深い。
同録のアナザーストーリーは黎深と百合と絳攸、その他面々の物語。
こうやって彼らの過去や背景が知れるのは良いね。


なんでか秀麗とローゼマインが時々被るんだよねー。
私の中でカテゴリーが一緒なんだね。
王様の黎深に対する「ケツに卵のカラをくっつけたガキ」の評価に爆笑と納得。

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「彩雲国物語 十三、黎明に琥珀はきらめく」雪乃紗衣 (角川文庫)

「自ら覚える」から自覚。
そんなんだったらもう、いっそ王様なんてやめちゃえばいいのに。
と、言いたいのはかつての劉輝に。
王たることを自覚した劉輝。
だけど、自覚なく過ごした数年間が彼の足元を揺るがせる。
そこは自業自得よね。
ここからが踏ん張り時。
ぬるーく見守っておくわ。(←劉輝にはあんまり興味がない・笑)
むしろ、今後黎深がどう動くかに興味がある。
彼もある意味自業自得の踏ん張りどころになるのかな?
私だったら耐えられない無為な時間の過ごし方をした気がする。
そして今回は絳攸のターン。
愀瑛の配属先がおもしろかったので、彼の配属先にも勝手に期待大。

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「彩雲国物語 十二、白虹は点をめざす」雪乃紗衣 (角川文庫)

とりあえず、ポンコツって言ってごめんなさい、と
愀瑛に謝ってみるお借り本。
劉輝の傍にいるために彼は彼なりにできることを頑張っていた。
そして今回は劉輝にとってある意味禊の回。
王である事の資質と覚悟を問われ、徹底的に己と向き合うことになる。
確かに今まで何やってきたんだ?って言われたらぐうの音も出でないだろうけど、
その分、これから必死で頑張るしかないよね。
固定されたイメージを払拭するのってとてもとても大変なこと。
それにしても。皆、自分に厳しく生きてるな~、と、つくづく思う。
その先にどんな未来が待ち受けているのか。気になる。

パンダが出てきたことになんか意味あるのかな?と思ってみたけど。
あれ?ただ可愛さを振りまいて(私主観)通りすがっただけ?
また行きたいなぁ。アドベンチャーワールド。






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