忍者ブログ

きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「絆回廊 新宿鮫Ⅹ」大沢在昌

初読の時はこんな展開になるなんて、欠片も思っていなかったわ、
……と、愕然としすぎて声を荒げる気力すらなく、ただただ項垂れる。
今回は結末がわかっていながらの再読。
それでも拭えない計り知れない喪失感と共に、やっぱり垂れる。
なんでよー。
どこかで軌道修正できたのだろうか?
いや、そう考えること自体が無意味だ。
彼等らしくない決断などどこにもなく、
彼等らしくない行動もどもこにもなかったのだから。
新宿署の人たちの鮫島に対する評価が知れたことが、唯一の救い。
そんなふうに思ってくれていたんだね。



さー、この先は短編集→十一巻へと未読の領域に突入。
ドキドキとワクワクのダブルコンボ。
このシリーズとも付き合い長いなー。

拍手

PR

「狼花 新宿鮫Ⅸ」大沢在昌()

警察組織の中にあって、警察官で在ろうとすること。
これは当たり前のことで、真っ当なことだと思うんだけど。
そう在ろうとしている鮫島が組織の中で窮屈な思いをしつづけている理不尽。
そして香田。
どんな理由があったとしても、
警察官がそんなふうに法を逸脱してしまったら、どんな正義も通らない。
通らないんだよ。
鮫島、香田、仙田。
因縁浅からぬ男たちがそれぞれ迎えたターニングポイント。
鮫島はそのままであり続けることを選び、香田は真っ直ぐな故に道を過ち、仙田は疲れてしまった。
何だかやるせない

未読の11巻を読むために、久々に再読。
流石に1巻から読んでる時間はないので、ここから。
違和感なく彼らの世界に溶け込めました!



拍手

「メロウレイン完全版 上」一穂ミチ(ディアプラス文庫)

旧版既読。
完全版を読んで改めて、
一穂さん、日常の一部分を断片的に切り取った短編を書くの、ホントうまいなーと思う。
加えて、緻密に作りこまれたそれぞれの性格や考え方がぶれずに伝わってきて、
まるで彼らがどこかであんなふうに言葉を交わしながら日々を送っているような感覚がこみ上げてくる。
そして、彼等の抱えた心の機微に引きずられて、愛おしさや寂しさに翻弄される。
大満足な読後感。
旧版のレビューで買ってから読むまで三年半積んだ!って書いてあって。
え?完全版は?と思ったら、積んだのはまだ半年だった。優秀。←多分違う。

菅野さん、榎田さん、英田さん、崎谷さん、そして一穂さん。
コンプしてるBL作家さんたちは皆様一般書も書かれていて、
BLをきっちり書ける人(表現の仕方があってるかどうかはわからないけど)は
どんなジャンルでも書けるんだなぁ、とつくづく思う。
かわいさん、沙野さんの一般書も読んでみたいなぁ、と思うのは私のわがまま。
切実な今一番の願いはBL作家さんの新規開拓!

拍手

「黒いドレスの女」北方謙三(ハルキ文庫)

「黒いドレスの女」を軸にして、男たちが示した矜持。
彼等はそこに己自身の生き様を投影しようとした。
いや、賭けた、と言ってもいいのかな。
命を。
その先の人生を。
だけど、彼だけは「その先」を望まなかった。
そうなるだろうなぁ、とは思ったけど。
けどーー!
こういうとこ、北方イズム。
なんでよー!と、言いたくなる。
そして、まだ18歳の少女が抱えた決意。
甘えんなよ、と思う部分もあるけど、彼女なりに必死だった。
「偶然を信じるな」という沖津(@機龍警察)の名言はここでも健在。
ラスト、色々腑に落ちたよね。
一瞬のきらめき。
気付ける自分でありたい。


特に意図したわけじゃないんだけど。
読了日の私の服装は黒のワンピースでした。
気持ち、本のタイトルに被ってる。(笑)


拍手

「ふったらどしゃぶり」一穂ミチ(ディアプラス文庫)

【再読】
セックスは相手があってこそ。
自分の思いと相手の思い。
妥協点なくすれ違ってしまえば成立しない。
その相違に悩んでも、気軽く誰かに相談することは難しい。
とある偶然から自らの悩みを打ち明け合うことになった一顕と整。
素性の分からない見ず知らずの相手としてのメールのやり取りから
互いが会社の同僚だと知ったうえでの対面でのやり取り。
言葉にすることで保てた部分と、向き合わざるを得なくなった部分があると思う。
好きな相手の傍にいることで心と身体がどんどん寂しくなっていく二人の想いがやるせない。
修羅場を潜り抜けた後に二人が手にしたもの。
それが、青空のような幸いであることを信じて読了。

特典ペーパーを読みつつ、
ウチの会社の男性諸君も
夏場に外から帰ってくる時にはデオドラントの香りを纏っていることを思い出してみました。
そろそろそういう季節だなぁ。

拍手

「トレインスポティング」I.ウェルシェ

繰り返し描写されるドラッグ・セックス・アルコール・バイオレンス。
時に汚物に塗れ、
清潔感皆無の淀み切った空気感に若干うんざりしつつも延々と繰り返されるのは、
起承転結のまるでない、未来を描く想像力の抜け落ちた若者たちの刹那の日常。
この子たち、将来どうするつもりなんだろう?
と、思いながら読んでいたら、
ラスト、彼の選び取った未来に衝撃。
え、その選択なんだ!?びっくりよ。
新しい人生……ちっともバラ色に思えないんだけどなぁ。
(彼がバラ色を望んでいるかどうかは定かではない)


【ガーディアン必読125/1000冊】
おもしろさがいまいちよくわからないにもかかわらず、
500頁近くを最後まで一気に読み切れてしまった不思議。
とはいえ、なんかもう、色々アウトだよね!?と言いたくなること多々あって、ぐったり。

拍手

「君と恋に落ちてなければ」筋()

自分の仕事をきっちりと全うしてめっちゃ文句を言われるのって辛い。
でも、監査ってある意味そういう一面はあるよね。
とはいえ、明らかにアウトなことをしておいて刺されたら
文句を言うのは間違ってると思うんですけどー。
かつての暴走族の総長が今では立派な料理人。
過去のエピソードの数々は、彼の面倒見の良さを物語っている。
そりゃあ、職場でも慕われるよ。
そんな野乃に対して美里が20年に渡って抱き続けた想い。
ちょっと重い……けど、それだけ彼にとっては大切な想いなんだろうね。
美味しく物を食べられる幸せをかみしめて欲しい。
大好きな人と一緒に。


カバー下のどこまでも自然体な野乃がとても好き。
社食のある会社っていいなーと、ほんのり憧れを抱く私。
今はほぼ毎日お弁当。
何故なら。
近くにお昼を食べに行けるようなお店がないから。
お仕事で外に出るときに張り切ってランチをしに行きます。
とはいえ、時間のロスは極力少なくしたいので
目的のお店を決めてそこに行くわけじゃなく、今いるところから近い場所で探すので、
飛び込んだお店が当たりだととても嬉しい♪

拍手

「俺、チート持ちじゃないんですけど!」久臥(リブレ)

チート持ちじゃないと言いつつ、HP弱々でありつつ、チート感ありありな10歳児。
だけど、それはアルヴィの努力の積み重ねがあってこそ。
納得の称号。
現状を誰かのせいにせず、自分にできることを懸命にこなしていく姿には好感しかない。
そして、彼の心の突っ込みが大好き。
彼の周りの訳ありな人たちが、前を向いて生きる勇気を彼に与えてもらっているのが伝わってくるのも良い。
ディートリヒがあの容姿で猛烈脳筋っていうギャップがツボ。
……と、最初から最後までとっても楽しかったお借り本。
未回収案件が多々あるので、続編是非!


もしもこの世界から天気予報がなくなったら?
わーー、めっちゃ不便。とても不便。
日々確認してるよ、天気予報。
雨雲レーダー携帯に入ってるよ。
今から雨降りそう、とか、あがりそう、とかはわかっても、
明日の予測はできないもんなぁ。

拍手

「NGだらけの恋なんて」英田サキ(プラチナ文庫)

いや、それセクハラよね?
パワハラも入ってるよね?
モラル的にアウトじゃん。
でもまぁ、木津が良いなら、良い……のかぁ!?
と、私が悶々。
良くないからとりあえず私の中ではその一連の出来事はなかったことにしよう。
と、とっかかりに目を瞑ってしまえば無問題。
お仕事小説としても恋愛小説としても楽しく読了。
矢部はアプローチの仕方を徹底的に間違ってると思う。
そして木津、いいのかそれで?
まぁ、木津が良いなら……←最初に戻る。(笑)
王道展開なのは最初から読み取れるので、安心して読めるんだけどね。



私が視聴するドラマを選ぶ基準は
推しグループの誰か、もしくは彼等と同じ事務所の誰かが出演しているかいないか。
ほぼその一択。
内容がおもしろそう!という理由で選ぶのはその次。
基準に当てはまるドラマの初回を全部録画して
あとはふるいにかけていきます。
ワンクールで最後まで観るのはだいたい3~4本。
……というわけで、キャスティング大事!(笑)

拍手

「不機嫌な青春」壁井ユカコ(集英社)

短編四編。
だけど、どの作品も一冊のボリュームの本を読み切ったかのような読み応えのお借り本。
チクリと胸に何かが刺さる、ほろ苦さを噛みしめての読了。
「零れたブルースプリング」
一番好き。
生きることが健常な人より大変な子どもたちが飛ばした風船が繋いだ、奇跡的な縁。
二人が交わした手紙が救ったひとりの少女。
そして、拗れまくった二人の恋心に思わず涙。
「ヒツギとイオリ」
出会うべくして出会った二人。
自分自身を大切にして生きて欲しい。
「flick out」
人を見下せば、その思いは相手に伝わるものだよ?
父が良き理解者で良かった。

最近会社で「この名前の方、性別どっちかわからないねー」「聞いてみるわ」
ということがあり。
私は女性だと思ったけど、実際は男性でした。
確認大事。
思い込みで性別は決められないなーと思った出来事。



拍手

  

カレンダー

06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4
7 8 9 10 12
14 15 17 18 19
20 22 24 25 26
27 28 29 30 31

フリーエリア

プロフィール

HN:
みやこ
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- きままに読書★ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / material by DragonArtz Desighns / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]