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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「エイリアン通り 4」成田美名子 (花とゆめCOMICS)



シャールと翼の日本旅行。
というわけで、舞台は一転して日本へ。
シャールの中には翼の身元を確かめたいという思惑があって、
彼女のかつての思い出の場所を訪ねるうちに、過去の事件に遭遇する。
人の想いはままならない。
それでも。
「どうか、みんな、幸せに」
地球上の誰もがそんなふうに願ったら、
もう少し明るいニュースの行き交う地球になるんだろうか?
「幸せ」の定義が違う限り、そうはならないのかな?
個人的にセレムが訪問してくるシーンがとても好き。
ドアあけてあんなんだったら、確かに腰が抜けるわ(笑)

同録の番外編で、シャールが女装をするに至った経緯が明らかに。
誰かのために動くことのできる彼の根底にあるのはやさしさ。
うん。
みんな、ちゃんとわかってるよ。

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「エイリアン通り 3」成田美名子 (花とゆめCOMICS)



私の大好きな彼の登場する巻。
再読してもやっぱり大好きでした。
有事の際の腹の座りようが半端なくカッコいい。
自分の淋しさに他人を巻き込んではいけない。
だけど、シャールを連れ出したアリスと向き合うことによって、
シャールにとっての気づきがある。
彼に誰かを信じられる気持ちが芽生えたことが、ただ嬉しい。
偶発的にジェルがシャールの出自を知ることになるけれども、
その後の彼の態度が変わらないことが、わかっていてもやっぱり嬉しい。
だからこそ、素直に想いを吐露することができたシャール。
その涙、とても尊い。

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「エイリアン通り 2」成田美名子 (花とゆめCOMICS)



実際にはなにもないかもしれない。
でも、あるかもしれない。
そう思うだけで、わくわくするものだけれども。
のみならず、彼らは実際に出発する。
宝探しの冒険の旅へ。
いいなー。
舞台はアメリカ西海岸んなんだけど、アラビア世界に興味を持った一冊でもある。
人間不信の塊だったシャールの心がほどける一役を担ったであろうシーンがとても印象的。
その時の彼らのやりとりは、私の胸の内にも後々まで残った。
というか、いまだに残っている。
金を探しにって、とても大切なものを持ち帰った彼ら。
素敵なバケーション。


『はるか遠き国の物語』
『メイーミー・エンジェル』
関連するものから連想して読みたくなったのはこの二作品。
となると、『キャンディ・キャンディ』も読みたくなる連鎖。
イースターエッグは作るのがとてもとても楽しかった。
私、隠さずに食べてたなぁ。(笑)

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「エイリアン通り 1」成田美名子 (花とゆめCOMICS)



私の人生に欠かせない一冊。
今読んでも色褪せることのない作品世界にどっぷりハマりこんでの読了。
大好き。
三つ子の魂百まで。
……というわけで、私のL.A.のイメージはいまだにこの世界が基本にある気がします。
シャール、バトラー、翼が同居する家に、とある事情から加わることになったジェラール。
国籍も年齢も性別もバラバラな四人が繰り広げるハートフルコメディ。
コミカルな会話とテンポの良いストーリー展開がとても楽しい。
その一方でそれぞれが抱えた事情もチラリと垣間見え、
今後どうなるかがとっても気になる一巻目。

10歳そこそこの頃におこづかいで買った本を、今も大事に持っています。宝物♡


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「風よ僕らの前髪を」弥生小夜子(東京創元社)



子どもを守り、育てるべき立場の大人が、一体何をしているのか。
彼らの抱えた苦しみは、筆舌に尽くしがたい。
その事件の核心に近づくほどに、子どもたちに罪はなく、
糾弾されるべきは大人たちだと思えてならない。
それでも、諦めることなく、挫けることなく。
懸命に生きてきた彼らの繊細な想いのベクトルは、想い描いた通りの方向へは進まない。
「一生終わらない初恋の物語だ」
帯のこの言葉が胸に刺さる。
身内であったからこそ、たどり着けた真実。
彼ならきっと、重荷を分け合ってくれる。
だから、
その扉が開くとき、安堵の吐息がこぼれますように、と。
切に願いながらの読了。

はじめましての作家さん。
繊細に丁寧に描かれた物語世界が読み進めるほどに胸に染み入ってきて、
気づけば夢中になって読み進めていました。
この作品がデビュー作。
今後の作品にも期待したい。

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「香君 下 遥かな道」上橋菜穂子(文藝春秋)



意に沿わぬ選択を強いられた時、
その結果によっては大いなる遺恨を残す。
だから。
決定権を持つ者を集め、そうならないような場を設けた彼らの手腕は秀逸。
国の危機に瀕して己の利だけを叫んでいては何の解決にもならない。
大切なのは最善を考えること。
未来を想像すること。
その選択を納得すること。
彼らは間違わなかった。
だからこそ、存続した未来。
そこに在る彼らが善い人ばかりだったことが、私にとっては何よりもファンタジー。
そして、諦めていた彼らの想いの成就がとても嬉しい。
自分では多分買うことのなかった類の本。
だからこそ、読めてよかったお借り本。


参考文献として挙げられていた
『世界からバナナがなくなるまえに』。
この本にとっても興味津々。
そして飛んでいるバッタが終始イナゴにしか思えなかったのは何故……?
最後にイナゴを食べたのっていつだろう?←超昔。
味は嫌いじゃない。
だけど、脚や触角の食感がとても嫌。

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「香君 上 西から来た少女」上橋菜穂子(文藝春秋)



壮大なファンタジー……と思って読み始め。
突きつけられたリアルに愕然としたお借り本。
それは食糧問題。
支配をするための食糧コントロール。
依存しきった一種の穀物が収穫できなくなってしまう恐怖。
例えば。
今の日本で飼料も含め、一切の食糧が輸入できなくなってしまったら?
極論だけど、育てている稲が枯れてしまったら?
怖~~、と、眉をしかめながら頁をめくってしまった。
そうならないために、密かに体制に抗おうとする人たちがいる。
長い時間をかけ、入念な下準備を進めてきた人たちが。
これから彼らが国を、というか民を救うためにどう動くのか。
下巻いきまーす!→

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「俺のかわいい人」倫敦巴里子 (Charaコミックス)



「陽」の要素しかない作品。
ホント好き。めっちゃ好き。
巴里子さんの笑いのセンスが抜群に光っていました。
一筋縄ではいかなかった二人の十年越しの再会愛。
「普通」に縛られた諸星の生真面目さと、
行動に突拍子もない八神の破天荒な自由さ。
うまくマッチングするとこんなに愉快なカップルになるんだね。
互いが互いの性格をわかっているからこその恋愛成就。
「やっちまった」の件で爆笑。
諸星を侮られて反撃する八神GJ。
二人と周囲の生徒たちとの関係も好ましくて、とっても楽しかった。


巴里子さんは既刊コンプしているわけですが。
この先品一番好きかも。
というわけで、こっちのアカで登録。

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「復讐者たち~傭兵代理店」渡辺裕之 (祥伝社文庫)



一つ難癖をつけるなら。
なんでもかんでもハッキングで片づけすぎなんじゃーい!と。
え、アナタそんな神業、さらっと使えちゃうの?
とはいえ。
ハッキング出来なければ大惨事だったわけで、物語はジ・エンド。
ん~~、仕方ないか。(ザ・エンタメ←笑)
一般人に事実を知らせる際に、
あんなふうに情報って操作されちゃうのね、と思うとなかなか恐ろしい。
そして、リアルにありそううなところが気持ち悪い。
傭兵たちは相変わらず泥臭い戦い方をしているけど、
それもこの作品の魅力なのかな?(まだよくわかっていない・笑)
引き続き次巻へ。



コードネーム「ピッカリ」で
外見(……というか頭部)が想像できてしまってね。
笑うところじゃないのに、うまいわー、と吹き出してしまった。





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「マジシャン・マーダーズ」ジョシュ・ラニヨン (モノクローム・ロマンス文庫)



愛する人を守りたい。失いたくない。
痛切に思う気持ちはわかるけど、
ただ闇雲に危険から遠ざけるために現状把握のための情報をブラインドしてしまっては
互いに対する信頼を失い兼ねない事態になる。
ジェイソンにとってサムとこのまま付き合続けるかギリギリの状況だったけれども。
話し合いで歩み寄れたことにほっとする。
これはサムの方の変化が大きかったかな?
さんざんな目にあった後の、恋人として過ごした一週間。
そして、デジャヴってなんだ!?と思ったら……きゃー!怖っ!怖っ!!
と、甘い余韻なんかぶっとんでの読了。→

う……ストーカー怖い。超怖い。
こっちの意志なんてお構いなしなところがめっちゃ嫌。

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