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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「進撃の巨人 9」諌山創(マガジンコミックス)



「戦い続ける限りはまだ負けてはいない」
個人は巨大な敵に喰われた瞬間、人生は終わる。
だから、続ける戦いは「個人」ではなく「人類」のための戦い。
ならば、人類は一致団結……といかないところが歯痒いしやるせない。
未来を生きるためにどうすべきか。
サシャの父の言葉は説得力を持って胸に刺さる。
地に足をつけて生きるってそういうことなんだろうね。
ここにきて突き付けられる数多の疑問。
これまでの常識が通用しない巨人。
消えた村人。
芽生え始めた疑問。
それをはぐらかす者の胸の内は?
再読でもドキドキしながら次巻へ。

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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身Ⅱ」 香月美夜



どんなに欲しいと思っても、当人の意思など関係なく、
特段努力するわけでもなく、力づくで奪おうという思考回路に
ちっとも共感できない。
そして、あっちもこっちも欲しがってるけど、
私は別にローゼマインが欲しくないので
まったく感情移入することのないまま頁をめくる。
それでもぐいぐい読ませる物語展開ってすごいと思う。
ハンネローレに芽生えた淡い想い。
戦う力があったのに戦わなかった彼女と、
そんな彼女を純粋に案じたヴィルフリート。
なんだかとっても微笑ましい。
今回の騒ぎの黒幕は誰なのか?
とっても気になる。

個人的なクライマックスは次回予告。
やっぱり貴方がいないと物足りません!
そして毎回思うけど、ペーパーは本編にぶっこんであってもおかしくないくらいの
情報量と読み応え。

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「進撃の巨人 8」諌山創(マガジンコミックス)



なんで戦えるのか?
守りたい人がいるから。
二つの正義がぶつかったとき、躊躇した方が殺される。
ならば、立ち向かうしかない。
生半可な大義では、あれだけの殺戮を繰り返した後に
平然とした顔で仲間の元に戻ることはできない。
それでも「普通の人間」と思われたいと、彼女は言う。
良い人、悪い人。
正しい人、クズな人、普通の人。
多角的に見れば見方は色々で、
一人を一つに当てはめることは難しいね。
安全なところで文句を言う輩は、前線に出てみるがいいと、
『銀英』を読んでた時もキリキリしながら思っていたわ。

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「進撃の巨人 7」諌山創(マガジンコミックス)



指導者たる器ってあると思う。
導くことに長けていると同時に
切り捨てることもできなければならない。
だけど、そこに情がないかと言えば、それは違うと思う。
情があるからこそ、人はついていく。
だって、みんな汲み取っている。
団長の意図したことを。
属する側も、自ら考え、そして行動を起こさねばならない時がある。
木の上から見下ろす巨人の遠近、おかしいよ!
あ、巨人だからだ(おかしくて当たり前)と、のほほんと思っていた冒頭。
半ば以降の巨人同士のバトルはド迫力だった。
リヴァイとミカサの共闘の安定感。
カッコよくて惚れ惚れする。



「悔いが残らない方を自分で選べ」
奇しくも今日、友だちに伝えた言葉。
「どちらを選んでも悔いが残る」とも言われたけど。
どちらを選んでも「結果的に良かった」と思えるような未来であることを信じてる。

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「進撃の巨人 6」諌山創(マガジンコミックス)



巻頭から巻末まで女型の巨人との攻防。
攻防?
形勢は圧倒的に人間である調査兵団に不利。
それでも、彼らは駆け続ける。
その根底にあるのは、仲間に対する絶対的な信頼。
死線を潜り抜けてきた彼らの結束の強さに震える。
今何をするべきなのか。
言い切ったジャンの成長が心強い。
と同時にベクトルの違う正義を抱えた彼らが歯痒くもある。
今その瞬間に命がけで戦っている人たちと同じフィールドにいることにモノ申したくもなるけど、
彼らの言い分も今となってはわかっているだけに気分は複雑。


この巻のニセ予告好き。とても好き。


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「スモールワールズ 」一穂ミチ(講談社)



哀しくて、苦しくて、ままならなくて。
だけど、やさしい。
理不尽を飲み込んで、それでも。
今在る世界で足掻きながら、自分らしく生きていく。
そんな彼らの物語。
6編の連作。
ほんの少しずつ重なっている彼らの世界。
最後の物語を読み終えた後、ちょっと震えながら最初に戻りたくなる。
引き裂かれるような類のものではないけれども、
小さな何かが胸に刺さったような読後。
痛みと同時に静かに胸に広がるのは、あたたかな余韻。
一穂さんだなぁ、と思う。
全作通してとても良かった。
以下、一言ずつ各話に対する思いを。→

「ネオンテトラ」切り札はここぞという時に効果的に。相手の息の根を止めるくらいの気持ちで。
「魔王の帰還」善意と余計なことの違いは個人の主観。良くも悪くも魔王は豪快だった。
「ピクニック」無自覚の闇にぞっとする。
「花うた」率直に綴られた言葉がとてもとてもいとおしい。
「愛を適量」十五年ぶりの親子の再会。あの言葉は本心。言った当人も汲み取った方も素敵だと思う。
「式日」ああ、って思う。この先、幸せなれたらいいのにって。




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「進撃の巨人 5」諌山創(マガジンコミックス)



いつの時代、どこの世界でも人間って変わらないなぁ、という一幕があり、
エレンの身はリヴァイが預かることに。
綺麗事は言わず、リアルな数字を述べ、
死地に赴くことを前提に、エルヴィンは志願する者を募る。
そこに並んでいる調査兵団の面々こそ、
死線を搔い潜って生き残った者たちの集団。
そりゃあ、貫禄もあるわ。
そんな彼らの集合体を「変人の巣窟」と言ったエレンも、立派な変人の仲間入り。
一方、調査兵団入りを決意した104期生たちの覚悟には鬼気迫るものがある。
死ぬために壁外に出るのではない。
それなのに、意志を持った殺意が辛い。



排泄をしない巨人に肛門はあるのか?
プリプリのお尻があっちこっちに描かれていて、
なんだか気になってしまう……

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「進撃の巨人 4」諌山創(マガジンコミックス)



今いる世界がどれだけ残酷だったとしても。
その世界に生まれたからには、力の限り生きる場所はそこでしかないのだ。
立ち向かわなければならないのは、
あまりにも巨大な捕食者。
その脅威と無力な彼らとの間に立ちはだかった自由の翼を背負った彼の背中の
なんと頼もしいこと。
訓練兵時代に彼らが膝を突き合わせて語り合っている光景は、今思うと身震いがする。
彼らのしたことを、胸に秘めた思いを知っているから。
再読している甲斐があるなーと思う瞬間。
二つの絶対に曲がらない意志。
同じ方向に向かえないのならば、ぶつかるしかないのか?

とにかくリヴァイが大好きです!←聞かれてない。
作中で長い年数を経過する物語は、
登場人物たちの成長を伺うことができて感慨深い。
初期のジャン、こんな感じだったんだなーと、なんだかとても微笑ましい。

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「進撃の巨人 3」諌山創(マガジンコミックス)



ピクシス司令カッコイイ~~!
絶対的な立場にある指揮官でありながら、
他者の意見に耳を傾けることのできる柔軟性。
惚れ惚れするわ。
エルヴィンと並び立つリヴァイに涙出そうになって、
一枚岩の三人の姿にやっぱり泣きたくなる。
互いが互いに預けることが出来る命。
絶大な信頼がそこにある。
なのになぜ……という未来像がやるせない。
伝播する恐怖は人を混乱に陥れる。
そこから抜け出すために縋るものは希望。
その希望を託された者がが背負うものはとてつもなく重いけれども。
やるしかないのだ。
大切な人を守るために。

坊主頭のお気に入りツートップは海坊主(シティハンター)と天光寺輝彦(コータローまかりとおる!)。
三人目はその時々で入れ替わるわけですが、今はピクシス司令を入れてのトップスリーとなっております(笑)


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「進撃の巨人 2」諌山創(マガジンコミックス)



ミカサとエレンの絆の強さを改めて思い知らされる。
エレンの強さは危ういほどまっすぐで、
だから選択を迫られる局面に立った時も、
泣きたいほどに揺らがなかったのかと思えてしまう。
そして、再読だからこそライナーたちの会話が深読みできてしまって
本当に構成を練りに練ってから連載を始めたのだと
窺い知ることが出来る。
弱肉強食。
うーん。
私絶対捕食される側な気がする。
戦力と戦略。
どちらかが欠けても有利に事は運べない。
巨人がウヨウヨしていたこの頃は
最後まで巨人vs人間で展開していくことを疑っていなかった。


超大型巨人の身長は60m。
ウルトラマンの身長も似た感じだったはず!と思って調べてみると、
歴代のウルトラマンは大体40m~60mくらいだった。
ほほー。
ウルトラマンから連想して一番最初に浮かんだ歌は『ザ・ウルトラマン』の主題歌でした。
皆さんは?(笑)

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