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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員Ⅵ」香月美夜



興奮して倒れるローゼマインと、後始末に奔走する面々はもはやデフォ。
ヴィルフリートなんて、そのたびに自分の黒歴史を語らなければいけないとは……不憫。
そして、誰視点かによってバラバラな報告書が秀逸。
こうなると、物事をより正確伝達するためには、報告者が複数人必要だよね。
終盤は爆笑しながら読了。
魔獣退治のシーンも臨場感があって読み応えあり!
とてもとても楽しかった。
とはいえ、不穏な気配がムンムン。
それは次巻以降で噴出するのかな?
大人の都合や政治的な事情で
頑張って日々を送っている子どもたちに変な負荷かけないでほしいなー。

この巻では間違えようがないけど、
前巻を読むまでローデリヒがずっと女子だと思っていたことは内緒です。
びっくりしたよ。
異国の名前、わかりづらい。←多分そういう問題ではない。
清少納言が女子だと気づくまでに時間が必要だった人、
私以外にも絶対にいるはずだと思っています!←断言(笑)

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「鏡の国のアリス」ルイス・キャロル (新潮文庫)



鏡の国は夢の国。
不思議な出来事が次から次へと目まぐるしく展開される
心躍るようなワンダーランド。
本書の面白さは著者の自由に浮遊する想像力の素晴らしさ。
この一言に尽きると思う。
彼の描き出す世界に引き込まれていろいろと思い描きながら読み進める。
その世界を楽しく想起させる金子氏の挿絵が秀逸。
そして、アリスの足取りが「チェスの規則に則って構成されている」の描写に、
何故か天童市の「人間将棋」を想起した私は生粋の東北人です。
「きみたちはどっちだと思う?」
最後の問いかけに対する私の答えは一択です(笑)


ミンスパイ!
この作品に限らず、ほかの作品でも作中に出てくるけど、
食べたことないので食べてみたい。
窓に雪が当たる描写を「窓いちめんにキスしてるみたい」とあったけど、
この描写、とても素敵!
【ガーディアン必読103/1000冊】



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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員Ⅴ」香月美夜



そうそう。
お貴族様たちは、自分たちが素敵な服を着ていられるのも、
美味し食事ができるのも、本が読めるのも、
誰の頑張りによるものなのかよくよく知るといい。
職人さんたちがいないと、何も作れないんだよー。
ちょっと移動するのにもお供がついてぞろぞろ。
貴族社会は相変わらずめんどくさい。
と思ったけど。
現代ヤクザもお供がついて移動している話を読んだばっかりだった。
母親の意向よりも妻のこと思うランプレヒトは夫として花丸。
アウウレーリアはヴェールを脱いだ生活ができるようになるといいね。
新たな王族が関わって、物語はどう展開していくのかな?


旦那(彼氏)が母親を優先させたばっかりに破局したカップル見てるからなー。
妻の意向を優先させたランプレヒトには拍手喝采。
結婚まで決めたなら、最終局面ではやっぱりお嫁さんの味方であってほしい。

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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません「貴族院外伝 一年生」香月美夜



ローゼマイン以外の者たちからみた一年間の振り返り。
贔屓キャラの視点で物事が語られるのは嬉しいし、
あまり興味のなかった子たちの思考が伺えて、親しみが湧く。
そして鬱陶しい子はやっぱり鬱陶しい。
作中での出来事の別角度からの捉え方や、
それぞれが胸の内に抱いた思考が垣間見れて、思った以上に面白かった。
ハンネローレ視点で判明したまさかの事実。
びっくりしたよ。
アンゲリカが神殿の面々に悩み相談している様子は微笑ましい。
SSで遊ぶのはネット発信の小説の利点だと思うけど、
それをまとめて一冊にして楽しめる仕様になっているのは嬉しいね。

さて。
この先は再び本編へ。
作品自体をとても楽しく読んでいるのですが、
自分のイチオシが誰なのか、いまだに把握できていない私です(笑)

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「最凶の恋人(10)―10days Party―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)



豪華客船でのクルーズは10日間の日常からの乖離。
ならば、新婚旅行気分でとことん楽しもう。
とはいえ。
マフィアからヤクザへの招待状は当然裏に潜んだ思惑あり。
ホストはまだ大学生のお坊ちゃま。
ツメが甘いという以前にバカなの?という大失態で
四方八方を巻きこんでの狂騒曲。
だけど。
遥のことを守るために動いた自らの行動は秘匿する柾鷹。
気づいても、柾鷹の意を汲んで素知らぬふりの遥。
なんだかんだ安定した二人の関係性が良いね。
指輪の件はとてもほっこりした。
正体の判明した船のオーナー、かっこいいなぁ。



個人的にチャイナのスリットは後ろより横にある方が好みです♡



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「惑いの森」中村文則 (文春文庫)



短編はあまり好んでは読まない。
そして、最近の著者の作品とは相性が良くなかった。
そんなマイナス要素は一作目を読み始めた瞬間に霧散する。
50篇の短編で構築された一つの世界。
即ち、著者の紡ぎ出した森の中に惑うことなくスッと入り込んでいく。
森の中の木々が伝えてくれるのは、
包み込むようなやさしさと、やわらかさ。
尖った異物感。そして不快感。
一作一作を読みながら胸の内に浮かんでくる想いを抱いて
浮遊する空間は99%心地よい。
漂う世界のその心地よさに、安堵の息をつく。
また森の中へ足を踏み入れたくなる読後感。

蜘蛛の言葉がエロティック。こういうエロスは歓迎する。
緊急ボタンに体当たりするネコ、頑張った。
クマのぬいぐるみの想いが切ない。
そして「鐘」。そうだよね、と、全力で頷きたい。

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「星空の16進数」逸木裕(角川書店)



主軸は親からネグレクトを受け、幼いころ誘拐事件に巻き込まれた
コミュ障気味の17歳の少女が、周囲とコミュニケーションを図ることを覚え、
自己の確立をしていく物語。
個人的には。
謎の解明をしていく一見常識人の探偵・みどりの
「自分を殺す人間の顔を見てみたかった」という闇の部分と
刑事から探偵に転身し、見方も肝を冷やすほどの凄みを聞かせる強面浅川。
そして、柔らかであたたかみのある司だけど、
みどりの夫をやってるくらいだから、過去に何か抱えていると面白い。
そんな彼らの存在に興味新進で読了したお借り本。
特に浅川氏、素敵っ。

CMYKがなんたるかもわからないまま、
フォトショと格闘した日々を懐かしく思い出しました。
感覚だけで表紙作ってたなぁ。
#FFFFFFは白。
#000000は黒。
これだけは覚えています(笑)

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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員Ⅳ」香月美夜



お貴族様の社会、ほんとめんどくさい。
そしてお貴族様の結婚、やっぱりめんどくさい。
ストレートに言葉を伝え合うことができないのも、
政治的な意図によって婚姻が決められるのも、
何もかもがめんどくさいわーーーー!←なんかストレスだったらしい。私の(笑)
下町が恋しい。
……と思ったら、まさかの下町消滅の危機。
貴族と平民の力関係がここまでだとは思わなかった。
そしてローゼマインが貴族と平民の間の緩衝材になってくれている重要性がよくわかる。
とはいえ、身の回りの生活環境をきれいに整えるのは大事だよね。
皆頑張って!

ヴィルフリートと婚約したものの、ローゼマインが彼と結婚するイメージが全くわかない。
そして刺繡というスキルは私にも多分ない。
祖母が手先がとても器用な人で、いろんなものを手作りしていたことを
懐かしく思い出しました。
今でも使わせてもらってるものがあったりします。

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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員Ⅲ」香月美夜



作中色々あったけど、
本編ラストとルッツ視点の短編にいろいろ持っていかれて読了。
マイン(ローゼマイン)を支えてきたのがルッツなのだと再認識し、
これからは今までのような関わり方ができなくなったことに切なくなる。
と同時に、ルッツが明確に言葉にした約束を頼もしく思う。
カッコいいなぁ。
ローゼマインの前で毅然としていたルッツも、
ギルと二人涙して、男同士の約束を結ぶ。
これはちょっと予想外で、だからこそなんかぐっときた。
経った年数の分だけ、みんな成長したね。
なんとなく下町時代の頃を読み返したくなってしんみり読了。

ん?
ほぼルッツにしか触れていない(笑)

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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員Ⅱ」香月美夜「



王族であるアナスタージウスの恋愛は
想い人の諸事情も相まって色々大変そうだけど素直に応援したくなる。
がんばれ。
ってか、直接的な言葉を伝え合う習慣がないのは、まわりくどいしめんどくさい。
人任せだったり思い込みだったりしてたら本当の気持ちは伝わらないよ~。
アナスタージウスも規格外の貴族っぽくて面白い。
エーレンフェストの騎士団は課題山積。
ローゼマインの指摘によって浮き彫りになったことが今後改善され、
メキメキ強くなっていったら面白い。
やっと下町の人たちが出てきたけど、訪れる一つの転換期。
いつまでも変わらないままではいられないのよね。

前巻でちょっとダレたけど、今回はそんなことなかったので一安心☆
長い物語。
波があってあたりまえ……かな?(笑)

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