きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「小説」の記事一覧
- 2025.07.16 「二人だけの勲章」北方謙三(ハルキ文庫)
- 2025.07.13 「二人の嘘」一雫ライオン(幻冬舎文庫)
- 2025.07.11 「ピラミッド」ヘニング・マンケル(創元推理文庫)
- 2025.07.05 「絆回廊 新宿鮫Ⅺ」大沢在昌
- 2025.06.29 「鮫島の貌 新宿鮫短編集」大沢在昌
- 2025.06.24 「絆回廊 新宿鮫Ⅹ」大沢在昌
- 2025.06.22 「狼花 新宿鮫Ⅸ」大沢在昌()
- 2025.06.16 「黒いドレスの女」北方謙三(ハルキ文庫)
- 2025.06.09 「君と恋に落ちてなければ」筋()
- 2025.06.04 「不機嫌な青春」壁井ユカコ(集英社)
「二人だけの勲章」北方謙三(ハルキ文庫)
「ちくしょう、なぜだっ」という伸也の叫びに同調しつつ、
「やっぱりか!」と更に叫ぶ私。
ホント、何故なんだ、北方~~!!
と言いつつ、北方ならそうなるよね、と納得してしまうくらいは
彼の作風をわかっている。
ある意味裏切らない。
え、二人って誰?この二人であってる?と途中で混乱するくらい入り乱れる登場人物。
それぞれにそれぞれの矜持があって、自発的に動いているからこそ、誰もがカッコいい。
作中の人物たちが拘った三年前の出来事の延長線上にはない伸也と伊月の存在が
上手く絡み合い、彼等をその先へと導いていったと思う。
月に一冊の復刻版シリーズ。
いよいよ来月でラスト。
で、ふと思う。
『約束の街シリーズ』は完結させてくれるのかな?
このシリーズがきっちり完結したらハルキ文庫の『ブラディ・ドールシリーズ』を集める気満々なんですけどー。←角川文庫版は当然持ってる。
思えば、私の北方作品初読は『さらば、荒野』。
30年くらい前かな?
未だに熱く語れる大好きシリーズ。
「やっぱりか!」と更に叫ぶ私。
ホント、何故なんだ、北方~~!!
と言いつつ、北方ならそうなるよね、と納得してしまうくらいは
彼の作風をわかっている。
ある意味裏切らない。
え、二人って誰?この二人であってる?と途中で混乱するくらい入り乱れる登場人物。
それぞれにそれぞれの矜持があって、自発的に動いているからこそ、誰もがカッコいい。
作中の人物たちが拘った三年前の出来事の延長線上にはない伸也と伊月の存在が
上手く絡み合い、彼等をその先へと導いていったと思う。
月に一冊の復刻版シリーズ。
いよいよ来月でラスト。
で、ふと思う。
『約束の街シリーズ』は完結させてくれるのかな?
このシリーズがきっちり完結したらハルキ文庫の『ブラディ・ドールシリーズ』を集める気満々なんですけどー。←角川文庫版は当然持ってる。
思えば、私の北方作品初読は『さらば、荒野』。
30年くらい前かな?
未だに熱く語れる大好きシリーズ。
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「二人の嘘」一雫ライオン(幻冬舎文庫)
プロローグで匂わせているとはいえ、ガッツリ結末の分かる章タイトルは駄目だと思う。
先を読みたくなくて手が止まりそうになり、だけど、気になるから項を捲る。
それだけ、作中にのめり込んでいた。
だからこそ、読後にこみ上げるこのやるせなさ。
再び出会わない方が良かったのだろうか?
それでも、出会って良かったのだろうか?
答えは、彼らが心に刻んでいる。
蛭間のやさしさと気遣いがジワジワ沁みる。
理不尽な運命を強いられた彼。
「正しく、まっすぐに、優しい方向に間違える」
この言葉が深すぎて、めちゃめちゃ刺さった。
ああ、本当にやるせない。
「帯は読まない。内容を知らずに読んだほうが、小説は絶対におもしろいからだ」
あとがきの北上次郎氏に大賛成。
初読み作家さんのこの本は久々に背表紙&表紙買い。
「あ、この本」と思った時の直感って、不思議と外れがないんだよね。
私、グッジョブ。←自画自賛。(笑)
必ず能登を再訪しよう、と、心に刻んでいたけれども。
その思いがますます強くなりました。
先を読みたくなくて手が止まりそうになり、だけど、気になるから項を捲る。
それだけ、作中にのめり込んでいた。
だからこそ、読後にこみ上げるこのやるせなさ。
再び出会わない方が良かったのだろうか?
それでも、出会って良かったのだろうか?
答えは、彼らが心に刻んでいる。
蛭間のやさしさと気遣いがジワジワ沁みる。
理不尽な運命を強いられた彼。
「正しく、まっすぐに、優しい方向に間違える」
この言葉が深すぎて、めちゃめちゃ刺さった。
ああ、本当にやるせない。
「帯は読まない。内容を知らずに読んだほうが、小説は絶対におもしろいからだ」
あとがきの北上次郎氏に大賛成。
初読み作家さんのこの本は久々に背表紙&表紙買い。
「あ、この本」と思った時の直感って、不思議と外れがないんだよね。
私、グッジョブ。←自画自賛。(笑)
必ず能登を再訪しよう、と、心に刻んでいたけれども。
その思いがますます強くなりました。
「ピラミッド」ヘニング・マンケル(創元推理文庫)
シリーズ一作目よりも過去に時間を遡った短・中編が5編。
だけど、シリーズを読んでいるからこそ楽しめる作品だと思う。
20代から40代のヴァランダーがそこにいて、
幾つであってもめんどくさい性格の変わってなさに苦笑したり、
刑事としてまだ自信を持ちきれずにいる姿に新鮮味を感じたり。
一作目から故人であったリードベリと一緒に働く姿に感動したり、
作中で故人となった人たちの元気な姿に懐かしさを感じたり。
最後の中編「ピラミッド」ではヴァランダーの父が起こした騒動に
爆笑してしまった。(話の主軸はそこじゃない)
思った以上に読み応えのある短編集だった。
エジプト。
行ってみたいなぁ、と思いつつ。
行けてる自分が想像できない。
でもいつか行ってみたい。
だけど、シリーズを読んでいるからこそ楽しめる作品だと思う。
20代から40代のヴァランダーがそこにいて、
幾つであってもめんどくさい性格の変わってなさに苦笑したり、
刑事としてまだ自信を持ちきれずにいる姿に新鮮味を感じたり。
一作目から故人であったリードベリと一緒に働く姿に感動したり、
作中で故人となった人たちの元気な姿に懐かしさを感じたり。
最後の中編「ピラミッド」ではヴァランダーの父が起こした騒動に
爆笑してしまった。(話の主軸はそこじゃない)
思った以上に読み応えのある短編集だった。
エジプト。
行ってみたいなぁ、と思いつつ。
行けてる自分が想像できない。
でもいつか行ってみたい。
「絆回廊 新宿鮫Ⅺ」大沢在昌
どれだけの悲しみに打ちひしがれたとしても。
どれだけの後悔を抱えていたとしても。
それでも、時は前に進み続ける。
だから、鮫島も刑事として、歩き続けるしかないのだ。
改めて、そう思わせられる十一巻。
だけど、彼は独りではない。
藪は良きパートナー。
そして、阿坂、矢崎、鮫島。香田、永昌、鮫島。
敵味方はともかく、奇妙な三角形が形成されつつある。
公安が品物と引き換えに得ようとした情報。
相手は本当に「その情報」を持っていたのかな?
そこは疑わなくていいのかな?
ちょっとひっかかってしまった。
とはいえ、大満足の読み応え。
総ページ936ページ。
持ち続けるのがしんどい重さ。
膝の上に置いたり、机の上に置いたりしつつも、止まることなく読み続けてしまった面白さ。
だけど、彼女がいないと私が何だか寂しい。
次に彼女と会う時は事件絡み……とかにならないといいなー。
どれだけの後悔を抱えていたとしても。
それでも、時は前に進み続ける。
だから、鮫島も刑事として、歩き続けるしかないのだ。
改めて、そう思わせられる十一巻。
だけど、彼は独りではない。
藪は良きパートナー。
そして、阿坂、矢崎、鮫島。香田、永昌、鮫島。
敵味方はともかく、奇妙な三角形が形成されつつある。
公安が品物と引き換えに得ようとした情報。
相手は本当に「その情報」を持っていたのかな?
そこは疑わなくていいのかな?
ちょっとひっかかってしまった。
とはいえ、大満足の読み応え。
総ページ936ページ。
持ち続けるのがしんどい重さ。
膝の上に置いたり、机の上に置いたりしつつも、止まることなく読み続けてしまった面白さ。
だけど、彼女がいないと私が何だか寂しい。
次に彼女と会う時は事件絡み……とかにならないといいなー。
「鮫島の貌 新宿鮫短編集」大沢在昌
長編読みの私が繰り返し捲りたくなる短編集。
本編のような緊迫感はなく、肩の力を抜いて楽しく読める。
「似た者どうし」「幼な馴染み」
鮫島と冴羽獠、そして両さんとのコラボが読めるなんて想定外だったけど、
違和感なくて流石だなーと。
オロオロする藪の珍しい姿にびっくり。
ああ、だけど故人が出てくる最初と最後の作品はちょっとホロっとした。
「区立花園公園」
桃井さん、やっぱカッコいいよ。
「霊園の男」
これは『あ』の解釈に大納得。
きっと、本当にそうだったんだよ。
仙田に矢吹がいてくれてよかった。
鮫島が鮫島らしい「再会」も好き。
さ~、いよいよ、十一巻『暗躍領域』へ!
と意気込んだものの、1000頁近くある文庫は重すぎて持ち歩き不可ww
上下巻にしてくれてもよかったのよ?←何目線。
本編のような緊迫感はなく、肩の力を抜いて楽しく読める。
「似た者どうし」「幼な馴染み」
鮫島と冴羽獠、そして両さんとのコラボが読めるなんて想定外だったけど、
違和感なくて流石だなーと。
オロオロする藪の珍しい姿にびっくり。
ああ、だけど故人が出てくる最初と最後の作品はちょっとホロっとした。
「区立花園公園」
桃井さん、やっぱカッコいいよ。
「霊園の男」
これは『あ』の解釈に大納得。
きっと、本当にそうだったんだよ。
仙田に矢吹がいてくれてよかった。
鮫島が鮫島らしい「再会」も好き。
さ~、いよいよ、十一巻『暗躍領域』へ!
と意気込んだものの、1000頁近くある文庫は重すぎて持ち歩き不可ww
上下巻にしてくれてもよかったのよ?←何目線。
「黒いドレスの女」北方謙三(ハルキ文庫)
「黒いドレスの女」を軸にして、男たちが示した矜持。
彼等はそこに己自身の生き様を投影しようとした。
いや、賭けた、と言ってもいいのかな。
命を。
その先の人生を。
だけど、彼だけは「その先」を望まなかった。
そうなるだろうなぁ、とは思ったけど。
けどーー!
こういうとこ、北方イズム。
なんでよー!と、言いたくなる。
そして、まだ18歳の少女が抱えた決意。
甘えんなよ、と思う部分もあるけど、彼女なりに必死だった。
「偶然を信じるな」という沖津(@機龍警察)の名言はここでも健在。
ラスト、色々腑に落ちたよね。
一瞬のきらめき。
気付ける自分でありたい。
特に意図したわけじゃないんだけど。
読了日の私の服装は黒のワンピースでした。
気持ち、本のタイトルに被ってる。(笑)
彼等はそこに己自身の生き様を投影しようとした。
いや、賭けた、と言ってもいいのかな。
命を。
その先の人生を。
だけど、彼だけは「その先」を望まなかった。
そうなるだろうなぁ、とは思ったけど。
けどーー!
こういうとこ、北方イズム。
なんでよー!と、言いたくなる。
そして、まだ18歳の少女が抱えた決意。
甘えんなよ、と思う部分もあるけど、彼女なりに必死だった。
「偶然を信じるな」という沖津(@機龍警察)の名言はここでも健在。
ラスト、色々腑に落ちたよね。
一瞬のきらめき。
気付ける自分でありたい。
特に意図したわけじゃないんだけど。
読了日の私の服装は黒のワンピースでした。
気持ち、本のタイトルに被ってる。(笑)
「君と恋に落ちてなければ」筋()
自分の仕事をきっちりと全うしてめっちゃ文句を言われるのって辛い。
でも、監査ってある意味そういう一面はあるよね。
とはいえ、明らかにアウトなことをしておいて刺されたら
文句を言うのは間違ってると思うんですけどー。
かつての暴走族の総長が今では立派な料理人。
過去のエピソードの数々は、彼の面倒見の良さを物語っている。
そりゃあ、職場でも慕われるよ。
そんな野乃に対して美里が20年に渡って抱き続けた想い。
ちょっと重い……けど、それだけ彼にとっては大切な想いなんだろうね。
美味しく物を食べられる幸せをかみしめて欲しい。
大好きな人と一緒に。
カバー下のどこまでも自然体な野乃がとても好き。
社食のある会社っていいなーと、ほんのり憧れを抱く私。
今はほぼ毎日お弁当。
何故なら。
近くにお昼を食べに行けるようなお店がないから。
お仕事で外に出るときに張り切ってランチをしに行きます。
とはいえ、時間のロスは極力少なくしたいので
目的のお店を決めてそこに行くわけじゃなく、今いるところから近い場所で探すので、
飛び込んだお店が当たりだととても嬉しい♪
でも、監査ってある意味そういう一面はあるよね。
とはいえ、明らかにアウトなことをしておいて刺されたら
文句を言うのは間違ってると思うんですけどー。
かつての暴走族の総長が今では立派な料理人。
過去のエピソードの数々は、彼の面倒見の良さを物語っている。
そりゃあ、職場でも慕われるよ。
そんな野乃に対して美里が20年に渡って抱き続けた想い。
ちょっと重い……けど、それだけ彼にとっては大切な想いなんだろうね。
美味しく物を食べられる幸せをかみしめて欲しい。
大好きな人と一緒に。
カバー下のどこまでも自然体な野乃がとても好き。
社食のある会社っていいなーと、ほんのり憧れを抱く私。
今はほぼ毎日お弁当。
何故なら。
近くにお昼を食べに行けるようなお店がないから。
お仕事で外に出るときに張り切ってランチをしに行きます。
とはいえ、時間のロスは極力少なくしたいので
目的のお店を決めてそこに行くわけじゃなく、今いるところから近い場所で探すので、
飛び込んだお店が当たりだととても嬉しい♪
「不機嫌な青春」壁井ユカコ(集英社)
短編四編。
だけど、どの作品も一冊のボリュームの本を読み切ったかのような読み応えのお借り本。
チクリと胸に何かが刺さる、ほろ苦さを噛みしめての読了。
「零れたブルースプリング」
一番好き。
生きることが健常な人より大変な子どもたちが飛ばした風船が繋いだ、奇跡的な縁。
二人が交わした手紙が救ったひとりの少女。
そして、拗れまくった二人の恋心に思わず涙。
「ヒツギとイオリ」
出会うべくして出会った二人。
自分自身を大切にして生きて欲しい。
「flick out」
人を見下せば、その思いは相手に伝わるものだよ?
父が良き理解者で良かった。
最近会社で「この名前の方、性別どっちかわからないねー」「聞いてみるわ」
ということがあり。
私は女性だと思ったけど、実際は男性でした。
確認大事。
思い込みで性別は決められないなーと思った出来事。
だけど、どの作品も一冊のボリュームの本を読み切ったかのような読み応えのお借り本。
チクリと胸に何かが刺さる、ほろ苦さを噛みしめての読了。
「零れたブルースプリング」
一番好き。
生きることが健常な人より大変な子どもたちが飛ばした風船が繋いだ、奇跡的な縁。
二人が交わした手紙が救ったひとりの少女。
そして、拗れまくった二人の恋心に思わず涙。
「ヒツギとイオリ」
出会うべくして出会った二人。
自分自身を大切にして生きて欲しい。
「flick out」
人を見下せば、その思いは相手に伝わるものだよ?
父が良き理解者で良かった。
最近会社で「この名前の方、性別どっちかわからないねー」「聞いてみるわ」
ということがあり。
私は女性だと思ったけど、実際は男性でした。
確認大事。
思い込みで性別は決められないなーと思った出来事。