きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「小説」の記事一覧
- 2024.03.03 「彩雲国物語五 漆黒の月の宴」雪乃紗衣(角川文庫)
- 2024.03.03 「彩雲国物語四 想いは遥かなる茶都へ」雪乃紗衣(角川文庫)
- 2024.03.02 「彩雲国物語三 花は紫宮に咲く」雪乃紗衣(角川文庫)
- 2024.03.01 「彩雲国物語二 黄金の約束」雪乃紗衣(角川文庫)
- 2024.02.25 「彩雲国物語一 はじまりの風は紅く」雪乃紗衣(角川文庫)
- 2024.02.23 「UNMORAL」かわいゆみこ (ビーボーイノベルズ)
- 2024.02.23 「星を編む」凪良ゆう(講談社)
- 2024.02.21 「VIP 桎梏」高岡ミズミ (講談社X文庫)
- 2024.02.17 「あなたが殺したのは誰」まさきとしか (小学館文庫)
- 2024.02.14 「夢色十夜 3の巻」かわいゆみこ (パレット文庫)
「彩雲国物語五 漆黒の月の宴」雪乃紗衣(角川文庫)
それは、たった一人にのみ向けられる想い。
無聊を慰めるために他者の命を奪ってきた彼の、初めて知った恋心。
ああ、ずるいなぁ、と思う。
そんな想いを向けられたら、絆されるにきまってるわ。
朔洵……思った以上にダメージ喰らってるわ、私。
重大なこと作中で色々起きていたけど、
彼に持っていかれてしまった。
闇落ちは回避してもらいたい。
どんな結果になったとしても。
彼にとって秀麗と出会ったことは僥倖だったんだろうなぁ。
震える足で踏ん張りながら、それぞれが己の責務を果たすため、
がんばっている少年・少女たちにはエールを。
そして英姫の毅然とした強さには胸を打たれる。
悪事のレベルがちょっと違うけど、
朔洵に抱いた想いって、青目に抱いた想いと、似ている。
無聊を慰めるために他者の命を奪ってきた彼の、初めて知った恋心。
ああ、ずるいなぁ、と思う。
そんな想いを向けられたら、絆されるにきまってるわ。
朔洵……思った以上にダメージ喰らってるわ、私。
重大なこと作中で色々起きていたけど、
彼に持っていかれてしまった。
闇落ちは回避してもらいたい。
どんな結果になったとしても。
彼にとって秀麗と出会ったことは僥倖だったんだろうなぁ。
震える足で踏ん張りながら、それぞれが己の責務を果たすため、
がんばっている少年・少女たちにはエールを。
そして英姫の毅然とした強さには胸を打たれる。
悪事のレベルがちょっと違うけど、
朔洵に抱いた想いって、青目に抱いた想いと、似ている。
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「彩雲国物語四 想いは遥かなる茶都へ」雪乃紗衣(角川文庫)
思っていた以上に血に塗れた過去を背負っていた静蘭と燕青。
いま、こうやって二人が並び立って言いたい放題言い合いながら笑えることに、ただ溜息。
生きていてくれて良かった。
本当に良かった。
ここで謎のヴェールに包まれていた(?)国試の次席合格者、龍蓮の存在が明らかに。
外見に関してはどこぞの信長様を彷彿とさせる奇抜っぷり。
まだ十代の国試合格者ナンバースリーまでが茶州に集い、
先王の治世を支えたおじいちゃんも駆けつけ、
サイコパスな茶州の次男が暗躍し、
いずれ頭角を現すらしい茶州の三男も奮闘し、先の展開が気になる四巻。
ここにきてようやく登場人物の名前をつっかえずに読めるようになった。(笑)
フリガナ付きの登場人物紹介欄を作ってほしかったなぁ。
いま、こうやって二人が並び立って言いたい放題言い合いながら笑えることに、ただ溜息。
生きていてくれて良かった。
本当に良かった。
ここで謎のヴェールに包まれていた(?)国試の次席合格者、龍蓮の存在が明らかに。
外見に関してはどこぞの信長様を彷彿とさせる奇抜っぷり。
まだ十代の国試合格者ナンバースリーまでが茶州に集い、
先王の治世を支えたおじいちゃんも駆けつけ、
サイコパスな茶州の次男が暗躍し、
いずれ頭角を現すらしい茶州の三男も奮闘し、先の展開が気になる四巻。
ここにきてようやく登場人物の名前をつっかえずに読めるようになった。(笑)
フリガナ付きの登場人物紹介欄を作ってほしかったなぁ。
「彩雲国物語二 黄金の約束」雪乃紗衣(角川文庫)
秀麗が将来目指す方向性と、その道を貫く困難が明確になり、
この先彼女の力になってくれるだろう人たちも続々と登場する二巻。
ある意味、本人無自覚の逆ハーレム。←言い方。(笑)
劉輝には報われないままでいて欲しい。
←おもしろいから、と、現時点では青蘭推しだから。
現代社会にも通じる問題も見受けられるところが、深いなぁ、と。
そして、どこの国、どこの世界にも私利私欲のことを最優先でがんばっちゃう施政者がいるのよね、と、昨今の世情を鑑みてため息。
ラストの「おかえり」にちょっと戦慄。
私的にはあり得ないけど、これは吉事?凶事?
私の燕青はこんなクマ男ではない!と、一瞬錯乱(?)しかけましたが。
いやいやいや。
これ、北方水滸伝じゃないから、と別人認識。(笑)
陽気で人当たりの良い(北方)燕青……あ、想像できない。
この先彼女の力になってくれるだろう人たちも続々と登場する二巻。
ある意味、本人無自覚の逆ハーレム。←言い方。(笑)
劉輝には報われないままでいて欲しい。
←おもしろいから、と、現時点では青蘭推しだから。
現代社会にも通じる問題も見受けられるところが、深いなぁ、と。
そして、どこの国、どこの世界にも私利私欲のことを最優先でがんばっちゃう施政者がいるのよね、と、昨今の世情を鑑みてため息。
ラストの「おかえり」にちょっと戦慄。
私的にはあり得ないけど、これは吉事?凶事?
私の燕青はこんなクマ男ではない!と、一瞬錯乱(?)しかけましたが。
いやいやいや。
これ、北方水滸伝じゃないから、と別人認識。(笑)
陽気で人当たりの良い(北方)燕青……あ、想像できない。
「彩雲国物語一 はじまりの風は紅く」雪乃紗衣(角川文庫)
先入観的なイメージで、きゅるんとした少女小説だと思っていたけれども。
国政、後継ぎ問題、陰謀、忠誠、そして人と人との関わり方等々。
骨格のしっかりした、読み応えのある物語だったお借り本。
めっちゃ面白かった。
若者だけではなく、おじさまやおじいちゃん年代の方々まで
暗躍したりガチで戦っちゃったりしているのも好みで良い。
展開が早いので、続きが気になってあっという間に一気読み。
それにしても……それぞれ事情を抱えた人たちの化けっぷりがすごい。
王宮って怖いわ~。
物語はまだ序章。
これからどんな世界が広がっていくのか。とても楽しみ。
「その人の人生はその人だけのもの。
幸も不幸もその人自身が選ぶもの」
最近ね、会社の制度が変わった場合についての
自分の将来設計についてちょっと考えていたんだけど。
とりあえず当初の予定通り自分のやりたいように突き進んでいいんじゃね?と、
改めて肯定してもらえた気持ちになってみました。
会社の制度が変わっても、私の将来設計は変わらず。(笑)
楽しまないとね。
国政、後継ぎ問題、陰謀、忠誠、そして人と人との関わり方等々。
骨格のしっかりした、読み応えのある物語だったお借り本。
めっちゃ面白かった。
若者だけではなく、おじさまやおじいちゃん年代の方々まで
暗躍したりガチで戦っちゃったりしているのも好みで良い。
展開が早いので、続きが気になってあっという間に一気読み。
それにしても……それぞれ事情を抱えた人たちの化けっぷりがすごい。
王宮って怖いわ~。
物語はまだ序章。
これからどんな世界が広がっていくのか。とても楽しみ。
「その人の人生はその人だけのもの。
幸も不幸もその人自身が選ぶもの」
最近ね、会社の制度が変わった場合についての
自分の将来設計についてちょっと考えていたんだけど。
とりあえず当初の予定通り自分のやりたいように突き進んでいいんじゃね?と、
改めて肯定してもらえた気持ちになってみました。
会社の制度が変わっても、私の将来設計は変わらず。(笑)
楽しまないとね。
「UNMORAL」かわいゆみこ (ビーボーイノベルズ)
なんだかんだありつつも、みんな素直だなぁ、と、
微笑ましく思う。
進路問題で親と殴り合っても、
親の口出しが愛情からだと、ちゃんとわかっている。
裕美ちゃんの生き辛そうな頑なさには心配になったけど、
彼女もちゃんと聞く耳と考える力を持っている。
一番素直になりきれなかったのは宗梁かな。だから変化の兆しが嬉しい。
他者の受け止め方を知っている苑井。
好意の示し方もちゃんと知っている。
そんな彼からのアプローチに駆け引きめいた言葉をかけながらも
次第に心を惹かれていく橋月。
丁寧で緻密な描写に彼等の心情が染み入るように伝わってきて、楽しく読了。
本に呼ばれる、というか、本を読むタイミングってあるよなぁ、と、つくづく思う。
作中に出てくる街並みの描写に、去年神戸を訪れた記憶が鮮明に浮かんだ。
異人館、行ったよなー、とか。
坂道、めっちゃ歩いたよなー、とか。
そうやってリアルに思い描けることが嬉しい。
一緒に歩いてくれた友だちがいることも嬉しい。
微笑ましく思う。
進路問題で親と殴り合っても、
親の口出しが愛情からだと、ちゃんとわかっている。
裕美ちゃんの生き辛そうな頑なさには心配になったけど、
彼女もちゃんと聞く耳と考える力を持っている。
一番素直になりきれなかったのは宗梁かな。だから変化の兆しが嬉しい。
他者の受け止め方を知っている苑井。
好意の示し方もちゃんと知っている。
そんな彼からのアプローチに駆け引きめいた言葉をかけながらも
次第に心を惹かれていく橋月。
丁寧で緻密な描写に彼等の心情が染み入るように伝わってきて、楽しく読了。
本に呼ばれる、というか、本を読むタイミングってあるよなぁ、と、つくづく思う。
作中に出てくる街並みの描写に、去年神戸を訪れた記憶が鮮明に浮かんだ。
異人館、行ったよなー、とか。
坂道、めっちゃ歩いたよなー、とか。
そうやってリアルに思い描けることが嬉しい。
一緒に歩いてくれた友だちがいることも嬉しい。
「星を編む」凪良ゆう(講談社)
失われた命は取り戻すことはできない。
わかっているからこそ、こみ上げる想いは呑み込むしかない。
櫂の遺した作品を世に生み出すために尽力した編集者・植木と二階堂の姿に、
彼等のやり遂げたことに涙が滲んだ。
たくさんの後悔を抱えていたんだろうなぁ。
思っていた以上に重いものを背負っていた北原。
彼と暁海のゆるやかな愛の育み方が、素敵だと思う。
愛の形は色々あって。
思うところは人それぞれで。
抱えた想いは言葉にしなければ、理解し合えない。
人は、完璧ではいられない。
だから、許し合い、そして支え合う。
胸を抉った物語。とても良かった。
夭逝の天才。
このフレーズと、癌というワードから、伊藤計劃が頭を過ぎった。
『汝、星のごとく』から貸してくれた友だちに感謝。
復習してからの本編でがっつり浸れて抉られたよ。
わかっているからこそ、こみ上げる想いは呑み込むしかない。
櫂の遺した作品を世に生み出すために尽力した編集者・植木と二階堂の姿に、
彼等のやり遂げたことに涙が滲んだ。
たくさんの後悔を抱えていたんだろうなぁ。
思っていた以上に重いものを背負っていた北原。
彼と暁海のゆるやかな愛の育み方が、素敵だと思う。
愛の形は色々あって。
思うところは人それぞれで。
抱えた想いは言葉にしなければ、理解し合えない。
人は、完璧ではいられない。
だから、許し合い、そして支え合う。
胸を抉った物語。とても良かった。
夭逝の天才。
このフレーズと、癌というワードから、伊藤計劃が頭を過ぎった。
『汝、星のごとく』から貸してくれた友だちに感謝。
復習してからの本編でがっつり浸れて抉られたよ。
「あなたが殺したのは誰」まさきとしか (小学館文庫)
現在の東京で起こった事件。
過去の北海道の離島での出来事。
同時に進行していく二つの物語。
いずれ、重なることはわかっている。
発端は北海道での出来事にあるのだろう。
だけど、どう、つながる?
どうにも抗えないものに翻弄される彼等の生活が、ただただ苦しく、
もつれあった糸が解けて明るみに出た真実が、哀しい。
そして、彼が捨てることのできなかった執念がやるせない。
一気に読み切って、抱えた想いが胸の中でぐるぐる渦巻いて、消化しきれない読後。
ああ、もう!とジタバタしたい。
著者の筆力に呑み込まれた感が拭えない。
とりあえずどよーんとした気持ちから浮上するために笑える動画見ておこう。
と、気持ちをリセットしてからレビューを打っていますが。
内容を反芻してまたどよーんとなりかけています。
このシリーズ、ホント癖になる。
次作も間違いなく読むよ。
過去の北海道の離島での出来事。
同時に進行していく二つの物語。
いずれ、重なることはわかっている。
発端は北海道での出来事にあるのだろう。
だけど、どう、つながる?
どうにも抗えないものに翻弄される彼等の生活が、ただただ苦しく、
もつれあった糸が解けて明るみに出た真実が、哀しい。
そして、彼が捨てることのできなかった執念がやるせない。
一気に読み切って、抱えた想いが胸の中でぐるぐる渦巻いて、消化しきれない読後。
ああ、もう!とジタバタしたい。
著者の筆力に呑み込まれた感が拭えない。
とりあえずどよーんとした気持ちから浮上するために笑える動画見ておこう。
と、気持ちをリセットしてからレビューを打っていますが。
内容を反芻してまたどよーんとなりかけています。
このシリーズ、ホント癖になる。
次作も間違いなく読むよ。
「夢色十夜 3の巻」かわいゆみこ (パレット文庫)
5話収録。
ん?5話?
『夢色十夜』2巻までで6話。
3巻目に4話収録で計10話での完結かと思ったけど、1話多い。
その理由は最後まで読んで「あぁ、そうきたか」からの「え?そっち!?」。
夢と現の曖昧な境目。
自分の立ち位置の不明確さ。それがこの物語には相応しい。
落としどころがうまいなーと感心してしまった。
妖と人が関わる話よりも人と人が関わる話の方が好き。
故に、この巻の中では『横櫛』が一番好き。
玲子さんに自分で幸せを掴み取る強さがあったことが嬉しい。
どの状況下でも倉橋と鷹司が一緒にいることも嬉しい。
この二人の距離感最高だね。
漱石の『夢十夜』を読みたくなったんだけど……あれ?見当たらない。
持ってると思ったんだけどなぁ。
『坊ちゃん』しか出てこなかった。
『坊ちゃん』は全国47都道府県読書リレーをしようと思った時に買ったんだよね。
というか、私、47都道府県にちなんだ本集めたんです。
なのに、結局リレーしなかったという……わはははは。
ん?5話?
『夢色十夜』2巻までで6話。
3巻目に4話収録で計10話での完結かと思ったけど、1話多い。
その理由は最後まで読んで「あぁ、そうきたか」からの「え?そっち!?」。
夢と現の曖昧な境目。
自分の立ち位置の不明確さ。それがこの物語には相応しい。
落としどころがうまいなーと感心してしまった。
妖と人が関わる話よりも人と人が関わる話の方が好き。
故に、この巻の中では『横櫛』が一番好き。
玲子さんに自分で幸せを掴み取る強さがあったことが嬉しい。
どの状況下でも倉橋と鷹司が一緒にいることも嬉しい。
この二人の距離感最高だね。
漱石の『夢十夜』を読みたくなったんだけど……あれ?見当たらない。
持ってると思ったんだけどなぁ。
『坊ちゃん』しか出てこなかった。
『坊ちゃん』は全国47都道府県読書リレーをしようと思った時に買ったんだよね。
というか、私、47都道府県にちなんだ本集めたんです。
なのに、結局リレーしなかったという……わはははは。