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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「君が死にたかった日に、僕は君を買うことにした」 成東志樹(メディアワークス文庫)



「僕」は何故「君」を買うことにしたのか。
読み進めるうちに見えてくるものにドキドキと緊張が増していって、
思い描いた通りの理由に、ああ、と声もなく唸る。
どう足掻いても絶望しかなかった人生。
その先の未来予想図は描けずにいた史宏に差し伸べられた光。
たとえそれがどんな理由に端を欲するものだったとしても。
彼等の間には流れる月日の間に交わした情があり、育まれた愛がある。
与えられたものはとてつもなく大きく暖かく、そして優しさに満ちたものだった。
読み進める文字が掠れるのが嫌で必死でこらえた涙。
悲しみを乗り越えた先の幸いを希う。






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「2.43 清陰高校男子バレー部 next 4years〈II〉」壁井ユカコ



ボールの音が、床をける音が、そして歓声が聞こえるかのような臨場感。
まるでその場にいるかのような緊張感を味わいながら、頁を捲り続ける。
統と弓掛に肩入れしすぎて、ドキドキしたり喜んだり思わず泣きそうになったり。
なんかもう、感情的には大忙しだったけど、その分読後の満足度が半端なかった。
怪我からの復帰を待ち続けてもらえた統。
挑める舞台へと送り出してもらえた弓掛。
二人とも、指導者に恵まれて本当に良かった。
そして、友情って本当に尊い。
統と越智。
浅野と弓掛。
本音で紡いだ彼らの言葉が胸に響く。
彼等のチャレンジはまだまだ続く。

完結巻が出るタイミングで一気に貸してもらえて、とっても感謝のお借り本。
楽しかった。
姪っ子ちゃんプレゼンツ本の候補にインプット。
ってか。
「誕生日orクリスマスのプレゼント何がいい?」
「本!」
のループからそろそろ脱却したい(笑)
可愛い服とか服とか服とか。
選びたいんだけどなー。(で、結局服も送っちゃうループ・笑)










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「2.43 清陰高校男子バレー部 next 4years〈I〉」壁井ユカコ



高校バレーを戦い抜いた彼らの次の舞台は大学リーグ。
「かつての敵が仲間になり、かつての仲間が敵になる」
やばい。めっちゃ面白いんですけどー!
思うように飛べない身体。
怪我からの復帰まで長い事苦しんだ統。
彼の隣に越智がいないことが違和感だったけど。
これでいいんだな、と思える関係性が腑に落ちる。
浅野と弓掛もそう。
敵であっても友情は築ける。
同じスポーツを介しているだけ、より密に。
もちろんチーム内の関係性も篤い。
破魔の涙は刺さったよ。
弓掛のターンになるとちょっと苦しくなる。
ドキドキしながら次巻へ。
読みながら時間を忘れるお借り本。

気付いたら日付変わってて、あれ?明日仕事なのにまだお風呂入ってなーい!ってなりました。(笑)
慌ててバタバタしてたらドアにぶつかってメガネのフレームが歪む事件が発生。
あらら。
直してもらいに行かないと。

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「消滅のリスト」五條瑛 (小学館文庫)




全世界を巻き込んだ戦争が起こる確率はゼロではない。
ならば、その被害を最小限で収める手段を事前に決めておく必要がある。
誰だって一番に守りたいのは、自分とその周りの人たちの安全。
犠牲を決める「会議」を巡って繰り広げられる情報戦。
関わる理由も意図もそれぞれだけど、
無自覚に役割を与えられて利用されるのはちょっと怖い。
彼女や彼のように与えられた状況からその意図に気づき、考え、自らの意思で行動できる程度の思考力と知識は持ち得ていたい。
持っていて腕が痛くなる重さのボリュームを個性的で魅力的なキャラに引っ張られて一気に読了。



「勝ち負けが決まるまで戦争を続けるにはそれに伴う犠牲が大きすぎる」
声を大にして言いたい。
聞こえないみたいだけど。

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「スノウ・グッピー」五條瑛 (光文社文庫)



20年以上前に提起された問題が、いまだに大きな進展を見せないまま燻っている。
世界は平和とは程遠い方向へと歩みを進め、起こりうる最悪の可能性はいくらだって想像できる。
そうじゃない未来を思い描きたくて、呑み込むため息。
戦略として、或いは方法として。
彼等の考え方は間違っていない。
けれども。
実際に事を起こしてしまうことを是と言い切ることはできないの。
でも、先に進むためにどうしたらいいのかもわからない。
難しいね。
江崎のしたたかさは自分にないものだからとても魅力的。
そしてタイトルの意味が分かれば、おっさんの心情が垣間見れてとてもロマンチック。

再読なのにも関わらず、
スノウ・グッピーってなんだっけ?と思いながら読み始めた私は
相当なポンコツです。
むー。
途中で誰と誰がどう絡んでいたのかっていうのは思い出したけど。(笑)
2016年にレビューをあげた『ブラック・ダリア』。
初読だと思って読んでたけど、1999年の読書日記に読んだ記録があってびっくりした本日。
再読だったんだ~~!!!
手元になかったから購入して読んでるんだけど、1999年当時は誰かに借りたのかな?
読んで手放したのかな?
謎だ……

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「忘らるる物語」高殿円(KADOKAWA)



終始一貫した怒りのボルテージの高さについていけず、
若干引き気味でポカーンとしながらの読了
これは、作者の抱えた憤りの投影なのかな?
問題として提起したいこと、訴えたいことは伝わってくる。
国の在り方、民族の在り方、男女の在り方、歴史認識の捉え方。
納得できる部分もあるんだけど、共感しきれないことも多くて、
物語世界に入り込めなかった。
表紙の美しさにうっとりとしたお借り本。
その鹿が作中であんな扱いを受けてるとは思わなかったよww

レビューを書きつつなんだか既視感。
『悪の教典』読了後に「表紙のカラス。まさかあんな目にあわされているとは(ФωФ)!」とつぶやいていました。(笑)

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「森羅万象 狼の式神」水壬楓子 (キャラ文庫)



うちの○○。
それが妙に嬉しい感覚、私もわかる。
ウチの課長が課員を指してよく使うんだよね。
うちの○○。
なんか連帯感。
それはさておき。
人間の成長速度と式神の成長速度は違うのかしら?
と、思ってしまうくらい、式神・千永の精神年齢が幼い気がする。
いや、純粋だって言えばいいの?
もっと捻くれてるかと思ったけど、思いの他素直だった。そして一途。
「待て」ができる千永がとても可愛い。
クールビューティーな受とワンコ(狼)攻。
とっても良かった。
そして腹にイチモツありすぎる瑞宇と彼の式神、那智。
スピンがあるのが嬉しい。




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「ブラックガード」木内一裕 (講談社文庫)



前作を読んでから三年。文庫化待ってた!
初っ端からの「断る」の台詞に、矢能が矢能で安心する。
そしてここでもサトウさん。
どこかで聞いたことのある佐藤さん。
まぁ、よくある苗字ではあるけどね。
事の始まりは、誰もが首を傾げる依頼からだった。
誰が何故何のために?
矢能を巻き込むべく仕組まれた依頼。
巧妙に計画された依頼に欲に目が眩んだ男たちの思惑と
不測の事態が絡まり、事態は複雑さを増していく。
家族のために壮絶な覚悟をした男の死に様に鳥肌。
奥さんの気持ちを考えるといたたまれない。
五分五分の賭けに勝てたことは幸いだったのかな?→

レスキューハンマー。
買わなきゃ!と思ってすっかり忘れていたことを思い出したので、
このタイミングでポチってみました。
使う機会はないに越したことはないけどね。

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「セクシー田中さん (7)」芦原妃名子 (フラワーコミックス α)



それぞれが抱えた悩みや、この先の人生との向き合い方は、
とてもシリアスでヘビーなものだったりもするけれども。
彼等の表情やリアクションで、爆笑しながら読めてしまう愛すべきキャラたち。
もう、この話ホント好き。
田中さんたちと関わることによって、自分がどう変わったか。
笙野がちゃんと自覚していることに安心する。
そして朱里ちゃん同様、アホなん?と(笑)
小西と朱里ちゃんの空気感がとても好き。
自分の力でできる事を模索する朱里ちゃんには全力でエールを。
そして田中さんに急展開。
うわ~、なんだかドキドキするんですけど!

とここで原作の続きの前にドラマがスタート。
原作は原作、ドラマはドラマ。
という心構えをして、楽しみに待機。


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「J 少女たちは破壊を謳う」五條瑛 (徳間文庫)



不満だらけの、或いは無味乾燥な現状を、どうにかして変えたいと思った時。
誰かが手を差し伸べてくれるのをただ待っているだけでは、良い結果は得られない。
利用された者たちの末路がそれを物語っている。
己の未来は自らで考え、自ら動き、自らの望む方向に踏み出して掴み取るもの。
20歳目前の秋生の成長には、目を見張るものがあった。
紙一重だった分岐点。
憧れた男の姿を追って。
彼はきっとこの先もまっすぐに進み続けていくだろう。
それにしても。
他国でテロを起こして自らの生活資金を稼ぐ。
身勝手にも程があると思うんだ。

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