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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「GIAN KILLING 53」ツジトモ モーニングコミックス)



個性的なオーストラリアの面々。
それをまとめるチームリーダーとは。
うん。
彼自身が一癖も二癖もありそうなうえに、統率力と技術力でも圧倒している人じゃないと務まらないね。
それを知らしめるエース・サリバン。
アジア杯準決勝。
日本がアドバンテージを維持できなかった前半は、
まだ終わってはいない。
残り2分。
椿と窪田の会話の内容が気になるけど、意外とたいした内容じゃないのかも(笑)
彼らはどんなプレーを見せてくれるのだろう?
変にプレッシャーを感じたり、気がまえたりしないことも大事。
そして、笛が鳴るまであきらめないことはもっと大事。

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「ロイヤル・シークレット」ライラ・ペース (モノクローム・ロマンス文庫)



安堵と良かったねという想いが込み上げてきて泣けた。
王族に生まれつくことの閉塞感とプライバシーのなさに息が詰まりそうになる。
皇太子という立場と守らねばならない人の存在。
その中でも自分らしくあろうというジェイムスの葛藤。
セックスから始まったベンとの関係。
条件付けをしての付き合いだったはずが、
その枠を超えて深まっていく様がすっごく伝わってきて、
幸せそうな二人が伺えたからこそ決断を迫られた瞬間は苦しかった。
困難に立ち向かう日が人生最良の日。
そんな二人の前途に激励を。
そしてジェイムスを支え続けたキャスに祝福を。


本を読んで泣く時って哀しかったり辛かったりっていう場合の方が圧倒的に多いんだけど、
今回は良かったーって泣けてホント良かった。←語彙……(笑)
原書では続編があるようなので、是非とも翻訳していただきたい。
英語が堪能だったら……ってこんな時は思うわ。

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「GIANT KILLING 52」ツジトモ (モーニング KC)



自分よりレベルの高い人たちの中でプレーすることは、
自分自身の実力を引き上げる糧になる。
メンタル面でどこまでモチベーションを上げられるかは個々人によるけど、
マイナスの影響はもたらさない筈。
若手の著しい成長は
ライバル不在の日本で常にトップを走り続けてきた花森にとっても良い起爆剤に。
総括して考えれば、監督(ブラン)が果たしている役割ってホントに凄いんだな、と。
UAEの監督と選手の関係も好印象。
信頼関係ってホント大事よね。
日本で練習しているETUの面々の姿が見れて嬉しかった。
彼らの試合が早く観たいなー。

地元チームがJ1残留を決め、そういえば感想UPしてなかったわー、
ということを思い出してみました。
しばらくラグビーに熱かったからね。←多分関係ない(笑)




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「逆説の日本史 13 近世展開編」井沢元彦 (小学館文庫)



仇討ち。
弟が兄の敵を討つのは認められるけど、
兄が弟の敵を討つのは仇討とは認められない。
なんか不公平だ。
と思うけど、法制化されるのには何らかの決まりごとは必要なわけで
誰も彼もが敵討ちをしてオッケーだったらそれはハンムラビ?と、ぐるぐる。
鎖国は幕府の政策ではなく、後付けで使われるようになった言葉だということには目から鱗。
結果的に閉じこもること200年強。
他国の侵略を受けなかったのはものすごいことなのだと改めて思う。
その間に構築された徳川の支配と熟成された文化。
私、江戸時代には本当に興味なかったんだなーと思いつつの読了。


北方の『岳飛伝』未読なのですが、ここでネタバレを拾ってしまったようで
とりあえず忘れることにしました。びっくりしたわ(笑)
海底や地中に電話線を引く作業に従事した方の話を聞く機会があり
驚愕の嵐だったことを思い出しました。
■行った場所:島原・天草・神津島。
なかなか行く機会がなさそうだけど、よく行ったな、神津島。
歴史を学びに行こうと思ったわけでも、泳ぎに行ったわけでもなく、
砂漠が見たい!というのが私の動機でした。

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「SF作家は担当編集者の夢を見るか 毎日晴天!17」菅野彰(キャラ文庫)



閉じこもっていたとても小さな世界の中から、
ようやく周囲に広がる「世間」の存在に気付いた秀。
一人で生きてきた彼が、大河と出会い、勇太と出会い、
今は決して一人ではないのだと気付けたことが尊い。
1巻から17巻までを一気に読んで、
まさかここで一番最初に投げかけられたことに対する答えを見出す秀に出会えるとは思っていなくて感無量。
大河と秀にとってはここのタイミングで公私を分けることがプラスに作用したんだね。
めでたく成人式を迎えた子どもたちには、頼もしさしかない。
この先何があろうとも、ここで培った絆はきっと壊れない。


1巻を手にしてから20年。
再読の醍醐味を味わった気がする。
この巻の表紙がとても好き。
当然ながら中の挿絵もとても良かったんだけど、一番最後の挿絵に泣きそうになった。
私が挿絵に言及することってとても珍しいんだよ。
そのくらいぐっときた。

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「次男のはじめての痴話喧嘩 毎日晴天!16」菅野彰(キャラ文庫)



長い物語を読んできたからこそ、味わえる感慨深さがある。
紆余曲折を経て4年の時間を共に過ごした6人。
ここにきてまさか、ボクサーという長くは続けることのできない仕事を選んだ
丈の心の内面を聞かされて泣くことになるとは思わなかった。
悩める兄・明信に対して真弓が与えた言葉の数々。
龍に対して投げかけた勇太の言葉。
たくさん泣いて傷ついて、それでも前を向いて生きてきた
一番下の二人の成長に胸が熱くなる。
そして、失いたくない人にその想いを伝えることができた明信。
その変化に気付いた龍。
諦めることに慣れなくていい。

ウチの甥っ子ちゃん's。
一個しかないリンゴジュースを巡ってジャンケンでも揉め、いつもの如く
あわや喧嘩が勃発するかとおもいきや。
小4男子の「半分こ!」の一言で鎮火。
よくぞその言葉がでてきたと、褒めまくってしまった。
これも成長の証。

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「スノーグース」ポール・ギャリコ (新潮文庫)



三篇収録。
「スノーグース」で描かれた美しさと悲哀が個人的には一番響いた。
惜しみなく与えられるラヤダーのあたたかな愛は、
彼を戦禍の中に取り残された兵たちの救済へと向かわせる。
いや、愛だけではなかったのかな。
彼が彼で在るために己に課した責務。
彼の傍を離れようとしなかったスノーグースが美しくもいじらしい。
「小さな奇蹟」と「ルドミーラ」で描かれた奇蹟は、
奇蹟ではあるけども、人(or牛)の想いが繋いだ奇蹟。
切なる願いがあってはじめて動く事象。
託された花束が人々の手を介して彼の人の元へ届いたのが感動的。

冬に甥っ子ちゃんたちをつれて白鳥を見に行けたらいいなーと思っているのですが。
その時は白雁も忘れずに探して来ようと思います。
【ガーディアン必読 88/1000】

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「白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記」小野不由美 (新潮文庫)



手が届くかと思った光。
一度抱いた希望が叩き折られた瞬間の絶望は、
苦難に耐えていた時以上に堪えることを知っている。
次々に失われていく命。
それでも。
それでも彼らは、諦めなかった。
覚悟の決意を口にする彼らの想いが刺さる。
たとえ血路であろうとも、それがどれほどの負荷になろうとも、
主につながる道を自らの手で切り開いた泰麒。
決して他者を頼ろうとしなかった彼の気持ちに感服。
阿選。
覚悟を持って事を成すってそういうことなんだよ。
誰も責めることのなかった驍宗。
満身創痍の王と麒麟の築く未来に想いを馳せての読了。→


頁を閉じても、まだその先を読みたい想いに囚われたまま、気持ちは戴を漂っている。
全四巻。これだけ読んでもまだ読みたい。
早く先が知りたいと思って読み進めたけど、
終わりが近づくにつれてまだ足りない、もっと、と。
空白の6年を丁寧に描写してくれたからこそ、李斎らと共に旅をしている気持になり、この先も国を建てなおすであろう彼らと共に歩みたいと思ってしまう。
至福の読書時間でした。

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「白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記」小野不由美 (新潮文庫)



繋がり、そして実を結んでいく点と点。
「いつか来るべき時」を諦めなかった人たちが、確かにいた。
理不尽な暴力に晒された人々を見過ごせない人たちがいた。
「やるべきこと」を為しつづけた人々が集まれば、
国を動かす力になる。
方々に散った人たちを結びつけることになった李斎の旅。
一方で独りよがりの逆恨みを抱き、或は興味本位で人々の運命を弄んだ輩に感じる憤り。
何より腹立たしいのは、その後すべてを放棄したことだ。
泰麒も目的のためにはその手で暴力をふるうことを厭わない。
そして、彼こそが諦めてはいなかった。
白雉が落ちていないこと。
それこそが天意。

軍が軍として機能するためには何が必要なのか。
北方の梁山泊で学んだことを思い出す。
感謝の意を後世まで伝え続けるその姿勢に、エルトゥールル号(『海の翼』参照)のことを思い出す。
最大の振り返りは『魔性の子』のエピソード。
あの時の出来事がここで繋がる壮大さ。
心躍らせながら最終巻へ。

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「竜頭町三丁目まだ四年目の夏祭り: 毎日晴天!外伝」菅野彰 (文芸書)



言葉を放った側は忘れてしまっても、
ぶつけられた側は刺さった言葉が忘れられないことがある。
これは忘れちゃいけないことだなぁ。
そして、誰かの気持ちを推測することはできても、
正しく理解することは絶対にできない。
だから、大切なことは言葉を尽くして話し合うことが必要で、
分かろうと思う気持ちが大事。
悩み惑うことは、成長することに必要なステップ。
そう思わせてくれる彼らの苦悩。
埋められないものを抱えた彼らが寂しくもあるけれども、
寄り添ってくれる人がいることがただ嬉しい。
理解しようとすることを諦めない彼らがとても好き。

20周年記念本。
外伝と言いつつ、15巻のつづき的なポジション。
途中に8年のブランクがあっても、書き続けてくれてありがとうございます!
と、菅野さんには伝えたい。
待ち続けると続きが読めるのだということを、ここ最近何人もの作家さんが教えてくれて感無量。
麻生と練の物語も是非。

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