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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「バッドルーザー」柏木伸介(祥伝社文庫)

同時期に起こる幾つもの事件。
偶発的に重なったものあり、意図的に重ねたものあり。
その事件に翻弄される刑事たち。
目次を見る限り、え?そんな日数で解決するの??
と疑問を抱きつつ読み進めるわけですが。
狂犬・剣崎は解決してしまうのです。
(彼一人の手腕ではないけど)
そして、前巻を読了した時点で懸念した闇は、むしろ良い方へイメージが好転する。
私の印象、間違ってないよね?
杉浦のような政治家は不要。っていうか、害悪。
作中では色々な問題が提起されているけど、子どもたちの現状が本当にやるせない。
リアルに真摯に向き合ってほしい。



NISAを推奨するなら、そのハウツーなり株の見方なりを政府が全国民に対して周知すべき。
投資詐欺が横行する現状の責任の一端は政府にもあると思う。
だけど、NISAができるのは原資があってこそ。そこ、ちゃんと考えてる?
と、本作を読みながら改めて思う事色々。

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「ハリーポッターとアズカバンの囚人」ローリング(静山社)

既読の三冊の中で一番面白かった。
三年生に進級したハリーたち。
大人が思っている以上に
ちゃんと学んで成長していっていることが伝わってくるし、
学校で日常生活を送るの中でより親密になったり喧嘩したり仲直りしたりの関係性が微笑ましい。
そして伏線の張り方とその回収がお見事。
え?それってどういうこと?え?そこは?
と思ったことが後に明確になっていく爽快さ。
そして少しずつ明らかになっていくハリーに纏わる過去の出来事。
それでも、まだまだ謎は多く、敵の動きも予測できない。
今回取り逃がした輩もいるしね。
続きを読むのがとても楽しみ。


スネイプの自称「我輩」呼び。
これは訳者のセンスなのかな?
英語って私、僕、俺と我輩って違いはないよね?
と、気になってみた。

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「ドッグデイズ」柏木伸介(祥伝社文庫)

「組織の論理に抗って、“狂犬”は真実を追う」
狂犬という異名を持つ刑事。
どんな破天荒な輩かと思って手に取れば、
過去のトラウマから精神安定剤を常に服用し、
痛々しいまでの思いを胸に抱きながら職務をと向き合う刑事だった。
身を削るようにしながら事件と向き合う姿に、
そこまで頑張らなくていいんだよ?……とは、外野は言えないよなぁ。
その、トラウマとなった過去の事件が、悪夢のように蘇る。
同時進行する拳銃強奪事件。
暴かれる闇。
裏切り。
犠牲。
そして、裏切り。
やばい。面白いわ、これ。
謎……というか、闇を残したまま次巻へ。
読むしかないよね。→

読友さんと「お互いマニアックなの、たくさん読んでるよね」
という会話をしたばっかりですが。
確かに―!と思ってしまった登録数。(笑)
でもこれ、続き買ってないのが悔やまれるわ~~。
……というわけで、ポチっと。
手に取ったきっかけはやっぱり(前述の会話とは別の)読友さん。
ありがとう。
めっちゃ面白かったよ!


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「翠慶庭園」かわいゆみこ(スコラ)

都合の良い「物」として扱うために生み出されたバイオロイド。
けれども、彼等に感情が芽生えてしまったら。
自らの意思で様々な判断を下すことができるのならば。
そして、胸が痛むほどに誰かを恋しいと思ってしまったら。
彼等を「物」として扱うことはとうていできはしない……少なくとも私は。
混沌とした翠慶庭園で暮らすクレアとアレン。
ナイジェルのやることなすことどうよ?と思ったけど、
そもそも彼が二人を連れ出さなければ生まれることのなかった感情。
始まることのなかった恋。
クロサワとアレンの未来に祝福を。
そして、クレアに幸いを。

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「ラストワンマイル」風戸野小路(オレンジ文庫)

ブラックすぎる会社での過酷な労働環境を打破しようと思ったら、
声をあげなければならない。
けれども、それはとても勇気と、そして覚悟がいること。
自身が病んでも喉元過ぎるのを待つか、辞めてしまう方が容易かもしれない。
だけど。
病んでしまっては元も子もないのだ。
ましてや、自分や誰かの命を奪ってしまう事態が起きてしまえば何のために働いているのかすらわからなくなる。
定年までの一年をどうにか務めあげるつもりだった秋山が
社内の現状を正す声をあげる。
秋山を潰そうとする一派がいる一方で、賛同する声があがり、協力する社員たちがいる。
2024年問題も相まって、興味深く読了。

A社の制服で集荷にきていた彼が、
ある日B社の制服で配達に来て。
え?どゆこと?と喉元迄出かかった言葉を察して
「A社がブラックだったのでB社に転職しました」と教えてくれました。
あ、同じ業界で動くんだ……と思ったある日の出来事。




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「色悪作家と校正者の結婚」菅野彰(ディアプラス文庫)

人の想いは千差万別。
都合よく想像した通りには人は動かない。
「人に絶望して。人に希望をもらう」
その言葉通り、何とも言えない棘が胸に刺さりつつ。
それでも。
大吾と正祐の選択を見届けることのできた幸いをひたすらに噛みしめる。
と同時に、
二人の在り様をあたたかく受け入れてくれた人たちのやさしさがあたたたく染み入る。
出会うことがなかったら、生涯一人で生き続けたであろう二人だからこそ、
出会ってからの二人の変化と成長をここまで見届けることができたのが嬉しい。
そして、白洲と宙人の未来にも祝福を。
とてもとても良かった。



今後は短編を電子配信とのこと。
紙本じゃないのは残念だけど、
まだ二人の物語を追い続けることができるのが嬉しい。
そして菅野さんが作ってくれた本をたくさん入れるためのトートバッグ。
先日届いたので、しっかり活用させていただきます☆彡



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「傭兵の岐路 傭兵代理店外伝」渡辺裕之(祥伝社文庫)

ぶっちゃけ、シリーズ第一部の最終巻よりよっぽどおもしろかった外伝。
リベンジャーズのメンバーの過去が知れ、
何故彼らが傭兵になったのか、何故藤堂の元に集まっているのかがわかる。
「トレーサーマン」は専門的な訓練をあんなふうに受けていたのね!というのが一番の驚き。
だからこそのプロフェッショナル。
藤堂ロスに覇気をなくした彼等に降りかかる事件。
その原因を辿れば見えてくる藤堂の名前。
藤堂が彼等の前から姿を消した理由が素敵だなぁ、と思った。
外伝と言いつつ、これまでのシリーズの総括的な巻であり、
また、次へとつながる巻でもある。
続き、気になってきちゃったよ。

手元にあるのはここまで。
続きを読むために次のシリーズを集めないといけないので、
一度このシリーズからは離れます。
外伝でトーンダウンしたままだったらここまででいいや、と思ったもしれないけど、
外伝がおもしろかったのでそのうち続きも読みたい。
本は集めることも楽しくて好きなので、
集める楽しみと読む楽しみを少し先にとっておくことにします。(笑)


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「滅びの終曲 傭兵代理店」渡辺裕之(祥伝社文庫)

進む→敵と遭遇する→戦う→倒す。
進む→敵と……以下繰り返し。
RPG的に展開する本編は最終章なのに私的には若干中だるみ。
だって、どうせ敵殲滅でしょ?
味方の犠牲はそのあたりからだよね?ってのが見えるからかなぁ。
それよりも、第二次世界大戦後のグアム、チェチェンやクルド人問題等、
歴史的な問題については興味深く読んだ。
(何処までが事実かは自分で改める必要はあるかもしれないけれども)
チームリベンジャーズ成分も不足しつつ、え?これで終わり??感が拭えないんだけど。
とりあえず外伝は手元にあるのでそのあたりをリセットできるかな?

動く列車上での戦いと言えば……
銀河鉄道999。
鋼の錬金術師。
スターウォーズ。
イメージできるのはこのあたりかな?
荒野の天使どもは……ギリギリ戦いにはならなかったか。



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「殺戮の残香 傭兵代理店」渡辺裕之(祥伝社文庫)

恋人の治療のために訪れたアメリカで。
傭兵家業の休業宣言までしていたはずなのに。
執拗に付け狙われる藤堂。
攻撃は拡大の一途を辿り、まさかまさかの市街戦。
気付けばリベンジャーズ大集合……ってか、増えてる?
エリツィンからプーチンへ。
表舞台の裏でどんな暗躍がなされていたのか。
リアルに語られるロシアの闇が怖い。
様々な難局をハッキングでスルッと打開しているところはちょっとつっこみ……
いや、つっこんだらダメか?(ザ・エンタメ。笑)
ま、楽しく読んだので無問題。
次巻で第一部完結。




ネバダ州と言えば……の答えは今だに「矢島美容室」。
まずはビジュアルが浮かんでくる。
インパクト強烈だったなー。


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「喧騒を抱いて眠れ」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

中垣と北山がお互いを意識しあっていくのと同じタイミングで進行するSATを標的にしたテロ。
この二つ、どちらのターンもがっつりした読み応えで、しかもバランスがとても良い。
犯人側のオオカミ少年的なSATに対する揺さぶりが怖い。
そして情報収集しやすくて便利な反面、
知られるとまずい情報が簡単に拡散されるSNSもある意味怖い。
姿の見えないテロリストに翻弄されながらも、
プライベートの時間を共に過ごし、或いは同じチームとして職務にあたり、
距離を縮めていく中垣と北山。
このあたりの描写がホント丁寧で好き。
そしてかわいさんの作品がやっぱり好き。

関西圏からこっちの大学にきた友だちが私たちと話をするときはほぼ標準語だけど、
地元の家族や友人と電話で話をするときは地元の言葉、
と、使い分けていたことを思い出しました。
来月、地元に帰ったその友だちと何年振りかで会う予定なので、とても楽しみ☆彡





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