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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「デルフィニア戦記11 妖雲の舞曲」茅田砂胡(C・NOVELS)



長椅子の飛ぶ前代未聞の夫婦喧嘩の流れからの微笑ましい仲直り。
じゃれるように傷を舐めあうシーン、好きだなぁ。
振り回されたバルロはお気の毒様でした。
脈々と受け継がれてきた家には後継ぎは必須。
それぞれに事情や思惑があって、皆様、本当に大変そうだなぁ、と。
ウォルとリィの素性に気付いたダルシニ家の人々の混乱ぶりには爆笑。
いや、当事者的には笑い事ではないのでしょうが。
そして愛妾問題で直情型のリィの下した決断には度肝を抜かれました。
リィに放たれた刺客の動向、タンガとパラスとの謀略。
そこに絡むスケニア等々、気になることがてんこもりです。


内容(「BOOK」データベースより)

国王を人質にし戦端をひらく―愚劣であるが確実な作戦をもってなお戦には敗北した。デルフィニアの進撃を止めなくてはタンガ・パラストは滅亡する!二国の王は恐怖した。大華三国の均衡は守られねばならぬ。かくして二国再連合とスケニア、さらにファロット一族を巻き込んだ陰謀が始まった。

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「デルフィニア戦記10 憂愁の妃将軍」茅田砂胡(C・NOVELS)



トンチキな魔導師の策略によって、囚われの身となったウォル。
彼を救う為に自分にできることを懸命に模索するデルフィニアの人々。
場所は違えど、一致団結して同じ意思を共有しているところが心強い。
戦火の中にあって、想いを伝え合うバルロとロザモンド。
このシーンは決意と悲壮感が漂っててキリキリする。
処刑の日を前に冷静に体調を整えようとするウォルの姿に思わず拳を握りました。
リィのオーロンへの意趣返しは小気味よかった。
戦いも一段落し、デルフィニアにも平和が……と思ったところへ、
最大級の夫婦喧嘩の兆し。
読んでも読んでも続きが気になるお話です。

ナシアスもイヴンもホント、周りに愛されてるなーと思います。
そして魔導師といえばグインサーガ。
あとちらの魔導師はお婆すら可愛く見えてしまう魑魅魍魎(笑)



内容(「BOOK」データベースより)

徒党を組んで反旗を翻したグラハム卿ら西部領主との決戦に国王ウォルの軍は大敗を喫した。頼みのラモナ騎士団は壊滅しウォルは囚われの身に…さらにパラスト・タンガの二国はこの機に乗じて同盟を結び虎視眈々とタウ山脈の金銀鉱を狙う。内憂外患デルフィニアの危地に姿を消した王妃リイの真意は。

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「デルフィニア戦記9 動乱の序章」茅田砂胡(C・NOVELS)



静から動へ……というよりも、短慮で笑える色事話から緊迫感漂う戦場へ。
話の展開の仕方が本当に上手な作者です。
緩急のつけ方がまた絶妙で、先へ先へと進む手が止まりません。
本人そっちのけで懸念されるお世継ぎ問題。
一般男子であれば(女子でも)余計なお世話!と言い捨てたいところだけど、
立場ある人は大変ですねぇ。
リィの謀は爆笑とウォルの説教で終わったけど、大華三国の間では
笑い事では済まされない謀が水面下で繰り広げられていた。
まさに「動乱の序章」の巻。
単身、ウォルの元へ向かったリィ。
己自身の決断でリィの元へ向かったシェラ。
危険を承知で西にむかったイヴン。
急転する事態にどう対応していくのか。早々に次巻へ。

「虫になろうとはしてみたのか!?」
今回の名セリフは文句なしにこれ。

内容(「BOOK」データベースより)

大華三国を隔てて聳えるタウは銀山なり―タンガ王ゾラタスにもたらされたこの密告こそウォルたちが仕掛けたタンガの挙兵を誘う作戦であった。しかし鬨の声はデルフィニアの西方パラストから挙げられる。微妙な緊張を保たせてきた三国はついに動乱に突き進むのか。

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「進撃の巨人 16」諌山創(マガジンコミックス)



経過する時間はごく短時間だけれども。
その中でとてつもなく重要なことが語られている巻。
謎のいくつかは紐解かれ、その重さとおぞましさに思わず息を呑む。
そうして統制された国で暮らす人々の幸せとは一体何なのか。
リヴァイ指揮の元、身動きのできないエレンを救い出すために手を尽くす
ミカサ達の決意。
語られる真実に絶望し、打ちひしがれるエレンに向けて述べられた
ヒストリアの言葉には胸が熱くなった。
ようやくエレンの元に集った調査兵団の仲間たち。
皆の言葉がとても彼ららしくて、嬉しい。
リヴァイに選択を託されたエレン。
涙ながらの決意に胸が苦しくなる。
次巻……夏ですか!?

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「デルフィニア戦記8 風神の群雄」茅田砂胡(C・NOVELS)



リィの人ならぬものとしてのどんな側面を見せられても、動じないウォルがとても素敵。
並び立つ二人が率いる国がいつまでも続くことを願うけれども。
「別れ」という老婆の言葉。
とうとう実態を伴った異世界の者たち。
リィが「こちら側」の世界の者ではないことを、あらためて突きつけられた巻でもありました。
今回はイヴンの立ち回り方が底抜けにカッコよかった。
喧嘩友達のバルロも認めるほどの漢気。
そしてタウの山賊たちの働きっぷりも心憎いかっこよさ。
あちらこちらで結婚話が持ち上がるデルフィニアだけど、
隣国からはきな臭い匂いしか漂ってきません!
続きが気になる……

内容(「BOOK」データベースより)

王子が敵の手に落ち、意気消沈するタンガの陣に国王ゾラタス率いる援軍が到着した。迎え撃つデルフィニア国王ウォル。両国の王を将とした大軍が国境の砦をはさんで対峙するパラストを加えた大華三国は三つどもえの戦乱に突入するのか。デルフィニア王妃リィの存在がすべての『鍵』を握っている。

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「機龍警察 火宅」月村了衛(早川書房)



様々な事象が凝縮された短編集。読み応え抜群。
「火宅」彼にそこまでさせたのは、警察組織の歪か、彼自身の歪か。ゾクリとする読後。
「焼相」見事な連携プレイ。
「輪廻」やるせないアフリカ少年兵の悲劇。人は人に対して何故そこまで残虐になれるのか?
「済度」この瞬間からライザは独りきりではなくなったのだと思う。
「雪娘」殺されたところで文句の言えない下種二人。
「沙弥」人は偏見を捨てられない生き物。だけど、そうじゃない人もいることを忘れないで。
「勤行」宮近の受難。笑ってしまった。
「化生」これからの展開につながるおぞましさを感じさせつつ終幕。

次作はガツンとした長編希望。


内容(「BOOK」データベースより)

最新型特殊装備“龍機兵”を擁する警視庁特捜部は、警察内部の偏見に抗いつつ国際情勢のボーダーレス化に連れて変容する犯罪に日夜立ち向かう―由起谷主任が死の床にある元上司の秘密に迫る表題作、特捜部入りする前のライザの彷徨を描く「済度」、疑獄事件捜査の末に鈴石主任が悪夢の未来を幻視する「化生」など、吉川英治文学新人賞&日本SF大賞受賞の“至近未来”警察小説、珠玉の傑作短篇集。

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「デルフィニア戦記7 コーラルの嵐」茅田砂胡(C・NOVELS)



人を殺す手段は各種様々あるけれども。
「どうして噛み殺してはいけないんだ?」
はっとさせられる問いかけ。
それは、リィの生きてきた世界の過酷さを表す言葉。
生きるために剣で殺すこと噛み殺すことの違いは……?
ちょっと考えさせられました。
隣国の策略を跳ね除けるための対策として持ち上がったリィとウォルの婚姻話。
リィが隠してきた己の一面をウォルに見せたことによって、
二人の間に緊張が走るけれども。
挿絵の二人の笑顔にほっと胸をなでおろしました。
婚礼の最中に届けられた隣国からの宣戦布告。
婚礼衣装のまま戦いの場に赴く二人が本当に大好きです。
ああ、でも好きキャラこの人!と、まだ特定できない。
みんながみんな魅力的。



内容(「BOOK」データベースより)

国王に押しかけ愛妾出現。王女にタンガの皇太子との縁談。日頃は剛胆なウォルも無敵のリィも敵国の策略を知って激怒した。この事態に対抗すべく国を挙げリィとウォルの婚姻が敢行される。だが、厳粛な式の最中、タンガから宣戦布告が届けられた―剣を取れ。国王の大音声が響きわたる。

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「デルフィニア戦記6 獅子の胎動」茅田砂胡(C・NOVELS)



起こっている事象の一つ一つは深刻なんだけど、
渦中にいる人たちの性格故か、とっても楽しい読書時間です。
王宮が化け物屋敷で、国王が最大級の親玉。
比喩がいちいち面白すぎるし、遠慮のない言葉の応酬は
なんだか胸がすく爽快感があります。
お忍びで5階分の壁をよじ登る国王はめったにお目にかかれないだろうなぁ。
ウォルの国王としての器の深さは底抜けだと思う。
固い信頼を寄せ合うバルロとナシアス。
お互いがお互いを案じて「馬鹿」といいあうシーン好きだわ。
結果仲良く(?)北の塔へ。
彼らを慕う騎士団たち。
戦いの描写もは臨場感があってドキドキ。
新たな不穏分子の登場で次巻へ。

ヴァンツァーのこれからがとっても気になります。

内容(「BOOK」データベースより)

騎士バルロが出撃する叔父のマグダネル卿を討つために―。国内に争乱を呼ぶサヴォアー族の内粉とは、主家失脚を企む卿とその陰謀を阻止せんとするバルロの対立であった。卿の背後にはデルフィニアを狙う大国タンガとパラストが…。この危機を迎え討つべく国王は自ら行動を開始した。

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「デルフィニア戦記5 異郷の煌姫」茅田砂胡(C・NOVELS)



ウォルが国を治めるようになって三年。
王国内でジリジリと燻っていた火種が、燃え上がろうとしていた。
国内の不穏分子の企みから、近隣諸国を巻き込んでのきな臭い情勢へ。
話が大きく動き始めると共に、
魔法街やおばばの出現でぐっとファンタジーよりになった感じ。
そもそも、王女のサロンで二日酔いになる程の飲み比べに挑む
国王・王女・独立騎兵隊体調のあり様が既にファンタジー。
彼らにはずっとこのままの関係でいてほしいなぁ。
バルロとイヴンのじゃれあい(?)も良いね。
皆の会話が本当に軽妙で楽しくて、思わず笑ってしまう感じがイイ。
さて。
この騒動をどう治めるのか。続きが楽しみ。



内容(「BOOK」データベースより)

デルフィニアの内乱に勝利してウォルは再び王座に就いた。黄金の戦女神と讃えられたリィもまた王女の称号を得て王宮に迎えられた。それから3年―平穏だった王都に暗雲が立ちこめる王宮に暗躍する謎の一族、リィをつけ狙う無気味な暗殺者、公爵家に不可解な挙兵の気配。陰謀を察知したウォルの決断とは。

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「デルフィニア戦記4 空漠の玉座」茅田砂胡(C・NOVELS)



カリンの毅然とした、だが、悲痛な叫びが胸に刺さる。
剣がなくとも存分に闘えることを身を以て証明した彼女によって暴かれるペールゼンの罪。
そして巻き起こる混乱。
いぶし銀好きの私としては、タウの頭目のダンディなかっこよさに惚れ惚れでした。
リィのおみやげって……おみやげって!
これはリィとイヴンにしかできない戦い方だよね。
緊迫感にドキドキしつつも、所々で爆笑させられました。
終始一貫して己の義を貫いたウォル。
無事にコーラルを奪還し、一連の騒動は一段落。
この後、どんな物語が待ち受けているのか。
続きを読むのがとっても楽しみです。

ナシアスとバルロのやり取りが微笑ましい。
でも、そのやり取りのきっかけとなった出来事を考えると胸が痛む。
親友同士が剣を向け合う日なんて、二度とこなければいい。



内容紹介

ついに王都コーラルの目前に迫った国王軍だったが、宿敵ペールゼンによってウォルの出生に疑問が投げかけられた。混乱する国王軍に襲いかかるティレドン騎士団。コーラル奪回篇完結。

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