きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「嫌いでいさせて 5」ひじき
子どもたちが可愛くて可愛くて、幸せに読了。
弟たちの面倒を見るしずくちゃん、生まれたばかりの蒼大にやきもちをやきつつも、
守るべき存在として距離を縮めた湊。
これは葉月の立ち回りがうまかった。
そしてしずくたちの年代の子どもたちの間でのオメガに対する受け止め方。
偏見に対して朝永先生もうまく立ち回ったけど、
しずくがとてもかっこよかった。
葉月としずくが血が繋がっていないことをうっかり忘れてしまう。
そのくらい自然な親子。
子どもたちが健やかに育つのは、家族や周囲の大人の影響が大きいよね。
子どもに悪影響を与える大人にはなるまい、と、改めて思う。
本編の流れがとてもよかったので、
特典の小冊子がエロ特化してたらちょっとヤだなぁ……と、
思いながら開いたけど、甘々イチャラブながら
本編の流れと乖離していない展開で良かった♡
妹にそっけなさすぎて「もっとちゃんと遊んであげて」と言われた上の姪っ子ちゃんが
「だってどう接していいかわからないんだもん」と困ったように訴えていたことを思い出しました。
そうだよね。
彼女にしてみたら下の子と接するのは初体験。
今では姉妹で仲良くしています。
PR
「創竜伝(7) 黄土のドラゴン」田中芳樹 (講談社ノベルス)
出たよ、小早川奈津子。
と、フルネームで言えてしまう程、強烈な女怪の登場巻。
今まで数えきれないくらいの冊数の本を読んできたけど、
好きキャラでも推しキャラでもないのにこんなに鮮明に覚えている人も珍しい。
もちろん「をーっほほほほほ」の効果音付き。
食糧問題は政府に本当に真剣に考えてほしい。
外国人労働者の問題だって……と思い至って、
この本の発刊が1991年であることに慄く。
つまり、根本的な問題は変わってないってこと?
そして彼らは竜泉郷へ。
そこで何を見、何を知るのか。
そして私は一体何巻まで読了しているのか?
気になる!
初読の時の私がわからなくて、今の私がわかること。
そういうのがあると、自分もそれなりに知識を積み重ねてきたんだな、と思う。
明確な名前を出されなくても、それが杉原千畝のことを指すのだと、
学生の頃の私はわからなかったけど、今ならわかる。
「ナルサスの絵」は初読の私でもわかった。(笑)
「七丁目まで空が象色」似鳥鶏 (文春文庫)
一言でいえば、動物園を脱走した象がまっすぐに歩き続ける話。
そこから広がる枝葉のようにちりばめられた様々な事象が 物語を一気に読ませる。
まぁ、リアルにこんな事件はあり得ないよね?
と思いつつ……ではあるんだけど。
満載な突っ込みどころはもはやお約束。
動物の考えていることは推測することはできても 理解はできない。
だけど、ちょっと夢を見ていたいな、と思う。
象が脱走した理由に。
それが真実だとしたらロマンだよ~!
含みを残しつつのエンド。
まだ続くのかな?
事件なしの動物園日記的な内容でも楽しそうだよね。
水族館にはここ1~2年で何度か行っているけれど、
久しぶりに動物園に行ってみたくなりました。
地元動物園がリニューアルされてから、まだ行ってないんだよね。
あ、でも私今年、地元を飛び越えてアドベンチャーワールドに行くんだわ。
念願のパンダに会いってくるのです♡
「未成年。」かわい有美子 (幻冬舎ルチル文庫)
青春って素晴らしい!と素直に頷ける作品。
透明で瑞々しく、そして甘酸っぱい。
かわいさん特有の感性が随所に詰まっていて、
それがたまらなく好きな私は、心地よい読後感に大満足。
家庭の事情を個々に抱えていても、
学校に来ればつるんでバカ騒ぎ出来る仲間がいる。
日々の営みの中で芽生えた淡い想いがある。
ぴたりと調和のとれたカルテット。
そして危ういバランスの上に成り立つトライアングル。
だけど、ヒリヒリした感じはなくて、このままの関係が続けばいいな~、と思ってしまうのは私のエゴかな?
その後の彼らを想像するのも楽しいよね。
【作家買い】
レゴでの築城と疑似戦闘。楽しそうだなー。
レゴランドで観た傑作の数々を思い出す。
また行きたいなーと思いつつ、次に愛知に行ったらジブリパークかな。
ジブリパークだね。
秋に神戸の友だちと遊んだ後に
名古屋の友だちや姪っ子ちゃんたちのところに向かおうと思ったら、
逆に妹から神戸に行ってみたいからそっちで会おう!と言われてしまった。(笑)
それはそれで楽しいから無問題。
スカイマークの予約開始をわくわくしながら待っているところです。
「焦土の鷲 イエロー・イーグル 」五條瑛(徳間文庫)
第二次世界大戦敗戦後の日本。
GHQの占領統治。
日本古来からの文化・歌舞伎の継承。
天皇という存在。
原爆の悲劇。
水面下で進行する諜報活動。
役者として生きる男たちの絆。
一冊の本に様々な事象を凝縮して構築された物語。
世界史(日本史?)を学び直しているような気持になりつつ
作品世界に没入。
世界中を巻き込んだ戦争の最中にあって願うのは、
身近な者が生きて帰ってくること。自分が生き延びること。
辰三郎の無事をひたすら願った香也の想いが伝わってくるからこそ、
彼の辿った運命が辛い。
世界中を巻き込む戦争が二度と起こることがありませんように。
序章から一章半ばまで読み切るのに
想定外の時間がかかったけど、
五條さんだからおもしろくなるはず!と読み続けて正解。
読了後に改めて読み返すと、状況がわかるだけに読みづらさは皆無だった。
初読の作家さんだったら最初にもたついた時点で一度本を置いたかも。
読み手の興味を左右する書き出しって大事。
「警視庁アウトサイダー The second act 3」加藤実秋 (角川文庫)
暴力団の経営する老人ホーム。
或いは。
終活ビジネス。
いやいやいや。
色々搾り取られそうで怖いから。
日々の事件の捜査をしつつ、水面下で進行している謀の真相を追う。
その描写のバランスが絶妙。
ここにきて事態は一気に動き、とうとう明るみに出た真実。
その顛末にはのめり込んで一気読み。とてもおもしろかった。
この巻でシーズン2完結。
と同時に、間違いなくシーズン3あるね、という布石。
スルーするのかな?向き合うのかな?と思っていた問題と向き合うことになることが必須の展開。
次巻の発売いつだろう?早く読みたい!
積読消化!と言いつつ、シリーズ1冊目がおもしろくて、
結局既刊全部一気買いしてしまった(笑)
嬉しい出会い。
本は読むのはもちろん楽しいんだけど、
集めるのも楽しかったりします。
「警視庁アウトサイダー The second act 1」加藤実秋 (角川文庫)
自覚を持って秘密を抱える訳ありバディに、
本人の知らないところで大きな秘密を抱えた新人が加わり、
癖のありすぎるトリオが成立。
新人教育も兼ねながらの事件解決は
相変わらず型破りだけど、
お互いの手腕を知る光輔と架川の連携は見ていて安心する。
その二人の下に配属されたのが直央。
彼女の出自はなんとなく想像できて、
明かされた事実はまさにその通りなんだけど、
だからこそますますその先が気になって、前のめりで読了。
真央に対する光輔や架川の助言が刺さる。
デスヨネー。
でも私、仕事は必要以上に頑張りたくないんだよー。
以前に流行った厚底ブーツ。
それを履いてペデストリアンデッキを疾走していた時、
「すげぇな、あのヒールで走ってるよ」と囁かれたことがありました。
聞こえてるから―!(笑)
幹線に乗り遅れまいと必死に走っていた若かりし頃。
基本的に通勤時にもヒールでダッシュしている毎日だったりします。(笑)←変わってない。
「BOSSY」 (モノクローム・ロマンス文庫)
始まりは割り切ったセックスを楽しむだけの関係。
名前を明かさなかったことには実は大きな意味があった。
相性とマナーが良かったからこその次回の逢瀬。
対話を重ね、名前を知り、仕事を知り。
関係を深め、相手のことを知るほどに、より深い恋に落ちていく。
性格が擦れてないからか、自分の想いに正直なせいか、
互いを想い合う20代後半男子がものっすごく可愛い。
メッセの言葉選びも遊び心があって楽しい。
その反面、社会人としてそれぞれがやりがいを持って取り組んでいる仕事描写は読み応えがあった。
あまくてやさしい恋の物語。
とっても楽しく読了。
【レーベル買い】
このレーベルはホントどの作品も楽しく読めて安心して購入できる。
身内にファンがいるせいか、BTSTシャツがなんだかとっても気になってみた。