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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「暗黒神殿: アルスラーン戦記12 」田中芳樹(光文社文庫)



で、誰が推し?と聞かれたので、しばし悩む。
黒衣の騎士か、旅の楽師か。
わー、どっちも好き。
ヒルメスの不運はどう動いても自分の思う通りに事が運ばないところかな。
でも、女運は良い気がする。
彼女が運んでくれた運気。
ミスル国内で彼はどんな手腕を発揮するのか。
一方、国王が良政を布こうが、才気あふれる人材が集まろうが、
おかまいなしに魔の者たちが跋扈しはじめたパルス。
ダリューンとギスカールの不毛な口論が愉快……と、
笑ってる場合ではなく。
なんかすごーくいやーなフラグ立ってますけどぉぉ!!?


シンドゥラ国内の畑をパルス人が買収する、という件に、
日本の山林を外国資本が購入している、という事案を思い浮かべてしまった。
土地利用規制法は有効に機能するのかな?

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「魔軍襲来: アルスラーン戦記11」田中芳樹 (光文社文庫)



国の数だけそれぞれ独自の文化があり、
そこには施政者がいる。
良質なファンタジーはそういった歴史的背景がきっちり作りこまれているから
物語に深みが増し、彼らの存在がよりリアルに感じられる。
マルヤムで、そしてミスルで。
人々が陰謀を巡らせているその間に。
パルスにはひたひたと魔の手が忍び寄る。
「そこにいるのは人間か?」
という誰何の声があがるように。
戦いの局面は人vs人から人vs魔物へ。
人の方がまだ打つ手は色々あったよね。
人になら負けないと思えるパルスの戦士たちも、魔を相手にどう戦うのか。
うわ~~、ドキドキする。

人と一緒に勇敢に戦う狼の仔たちが可愛い。
表紙を見た時は何事?って思ったけど、
読んでみるとトゥースと三人の妻の関係性も微笑ましい。
「幸福は他人に委ねるのではなく、自分でつかむべき」という
フィトナの考え方には大賛成。

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「妖雲群行: アルスラーン戦記10」田中芳樹 (光文社文庫)



『アルスラーン戦記』の魅力について語っているあとがきに激しく同意。
途中までそうそう、そうなのよ~~!と頷き、
途中から、何自慢毛出してんのよ!とムッキ――!となり、
最後はちょっと続き!続き読まねば!と煽られて読了。
うまいな~、あとがき劇場。(笑)
そして、個人的に一部より二部の方をより楽しく読んでいる理由は、
あとがきで腑に落ちてみました。
人ならざる者たちがジワジワと地上に這い出てきて、
人が良からぬことを企てて、と、不穏な気配ムンムンで次巻へ。
ああ、みんなご無事で。
とりあえず十六将が全員揃うまでは大丈夫よね?

基本的にあとがきはさらっと流して読むか読み飛ばすことの方が多いんだけど、
書き出しの一行で興味を惹かれて、そのままがっつり目を通してしまった。
うまいな~。←二度目(笑)
というか、あとがきを書かれた木下氏が『アルスラーン戦記』が(田中さんが?)
大好きなのがめっちゃ伝わってきた。(笑)


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「旌旗流転: アルスラーン戦記9」田中芳樹 (光文社文庫)



今回のベストシーンはダリューンとヒルメスの一騎打ち。
迫力あったなぁ。
自らがパルスの正当な王だと自負するならば。
敵の手を借りるのではなく、
パルスの人々の手を借りて、決起するべきだった。
最初の一歩で躓いたヒルメスには、もはや軌道修正の道すらない。
ってかもう、色々諦めたら?
敵ながら、身一つからの再生を目指すギスカールの方にはエールを送りたい。
忍び寄る魔物に対してはアズライール(鷹)が大活躍。
人ならざるものには人ならざるものを。
そして、ここにきて出自の気になる女性がひとり。
あなたは、誰?

『アルスラーン戦記』の8巻と9巻の間に「レジェンド&バタフライ」を視聴。
どちらも戦は白兵戦。
人と馬が武器を手にして戦場で入り乱れる姿がシンクロしまくり。

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「仮面兵団: アルスラーン戦記8」田中芳樹 (光文社文庫)



アルスラーン統治下のパルス。
不穏な動きは周辺諸国から。
自国をきちんと治めることを考えて、
自国を豊かな国することに邁進すればいいじゃん!と思うんだけど、
完全に鎖国ができるわけじゃないし、国と国の交流はある。
隣の芝生は青く見えるのかな?
悪意ある者の害意に誘導された者は別として、
何故に他国を侵略しようとするのか。
それぞれ言い分はあるんだろうけど、納得も容認もできない。
と、現代社会での出来事を踏まえてつくづく思う。
タイトル通り、ゾロゾロ仮面が出てきたけど、もういいよ、仮面。←辟易している。
地下で蠢く闇の者たちとファランギースとの接点が気になる。





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「王都奪還: アルスラーン戦記7」田中芳樹 (光文社文庫)



第一部完。
再読のはずなんだけど、見事に色々覚えていない自分にびっくり。
だから楽しい再読。フレッシュ症候群健在。
ヒルメスとアルスラーン。
二人の王子の出自が明らかになり、それぞれの進退と覚悟が問われることになる。
アルスラーンが王座を望む理由に納得。
そうだよね。そういう子だよね。
だから人々は彼についていく。
とかく、周囲が目立っていたけど、
ここにきてアルスラーンの存在感がガツンと増した気がする。
だから第二部が楽しみであり、
田中さん故に全員そろっての結末を迎えられる気がしないので、怖くもある。


「興」があれば「亡」もある。
そんななか、今の時代まで脈々と受け継がれてきた皇室は
やっぱりすごいんだなーと改めて思ってみました。
そして、渦中に置かれた人は自分の立場が把握できないというのには大納得。
東日本大震災の際、津波が押し寄せてきていることを私が知ったのは、
他県の友だちからのメールでした。
停電で、そもそも家に帰るのに必死すぎて何が起こっているのか全く分からなかった。

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「竜頭町三丁目帯刀家の暮らしの手帖 毎日晴天!番外編2」菅野彰 (キャラ文庫)



声を出して笑ったり、思わずホロリとしたり。
最初から最後までとてもとても楽しかった。
シリーズも25周年。
ずっと読み続けた彼らはとても身近な存在で、
そこで賑やかに生活をしてくれていることがただ嬉しいし、
作中で経た年数分成長した彼らの在り様が、やっぱり嬉しい。
そして、真弓が思うように、今は一つ屋根の下で暮らしている彼等も、
いずれはバラバラに生活の拠点を築くようになる。
そのことが、少し寂しい。
菅野さんの中では終わりが見えてるのかな。
私も最後までついていきます!

家族に向ける家の中での顔と、
仕事や友人に向ける外での顔。
同じ自分でありながら、やっぱり違いってあるよね。
社会人としての悩みに直面した勇太に対する、
社会人先輩としての大河のアドバイス。
この件、ととても印象的だった。
合間に刺し挟まれた菅野さんのコラム、載せてくれてありがとう!
そして……コミックスのどこに大河の本気のトトロが描かれているのか。
瞬時に思い出せないので、そのうち読み返しながら探します。

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「風塵乱舞: アルスラーン戦記6」田中芳樹 (光文社文庫)



戦に必要なものは人と装備と物資。
揃えるために必要なものはお金。
なるほど、そのための港町。
……と、言い切っていいかどうかは置いておいて。
ギランの町で兵を募るアルスラーンたち。
その采配に、アルスラーンの周囲に人が集まる理由が、ここでも垣間見られる。
更に、面白い二人組が一行との合流を目指す。
一方の侵略者側である王弟ギスカール。
いっそ王を置きざりにして国に帰った方が彼にとって良いのでは?と思えてならない。
まぁ、引っ込みがつかないか。
王や王弟が長期不在でルシタニアの国内はどうなってるんだろうね。
三方から王都を目指すパルス人たち。
次巻、どうなる!?

戦に必要なものは人と装備と物資。
加えて調練。
と、北方水滸伝を読んできた者としては付け加えたい。

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「オッサンの異世界は、何故かハードモード。 」画狼(Ruby collection)



私にしては珍しいタイトル買い。
そして、どんな理由でも直感的に買った本は基本的に外さない。
…というわけで、とても楽しく読了。
オッサンの楽観的思考、素晴らしい。
悲観的な状況に投げやりになっているわけではなく、
経験値と本来の性格からくる前向きな人生観。
彼の存在は周囲の者たちに光をもたらす。
そりゃあ、どん底から救い上げてもらった人たちは執着するし、
光を失ったら世界も終わる。
再び巡り合えてよかったね。
個人的には。
背筋のピンと張った心の鞭、フランシア女史がとても好き。
出自に囚われず、己の生まれ持った才覚と重ねてきた努力が認められての現在の地位。
カッコいい。



一冊で一気に読み切っちゃうのはなんだかもったいないから
二冊に分けてもらえるとお楽しみが分割されるようで嬉しい……かな。
先が気になると読み急いじゃうんだよね。
二度読みすればいいんだろうけど、同じ本を繰り返し読む時間がない。
まー、でも手元に置いておけば、いつかの再読のお楽しみになるわね。

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「獣はかくしてまぐわう」沙野風結子 (ディアプラス文庫)



その対処の仕方に甘いな、と、思えるところもあるんだけど。
それが鹿倉が鹿倉たる所以。
その甘さに救われる者がいて、甘さを抱えているからこそ彼自身が強く在れる。
そもそも、刑事である彼が貫いてきた正義がブレたら進めなくなってしまう。
一方で、裏社会でその力を蓄えてきたゼロは刃を振るうことを厭わない。
鹿倉がゼロに殺人を犯させたくなかったという気持ちはわかるなぁ。
前作から追っていた東野が姿を現したけど、
そのヒトデナシっぷりは予想以上だった。ヤだわ~。
彼に心酔する手負いの獣・煉条がどう動くのか興味がある。
次巻で決着、かな?

特典のイラストカードが素晴らしすぎて眼福♡
本文イラストはどれを見てもうっとり。
沙野さんと小山田さん、本当に相性いいなー。
次作はまずは雑誌掲載。
うーん。文庫化待つ?買う?とチラリと悩んで詳細見に行ったら……
そうだった。菅野さんのシリーズ最終回前編掲載なんだわ。
買わねば!





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