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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「くちづけは嘘の味 4」サガミワカ(ガッシュコミックス)

和智の度量の広さがすごいなーと、改めて思わせられる。
誰に何を言われても、槙尾にどんな態度を取られても、和智は槙尾に対してブレないところがいい。
一方で、和智へ向けられる槙尾の気持ちの変化がとても丁寧に描かれていて、嬉しくなる。
感情がそのまま露わになった槙尾の素直な表情が可愛い。
和智から槙尾に対する三つの質問が、相当カッコイイと思った。
とても幸せな着地に、笑顔で読了。
それにしてもこの二人。
言ってることが初々しいのに、やってること濃ゆいんですけど。(笑)
伊勢も加倉井サンも、とても良い役回りをしてくれたと思う。

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「くちづけは嘘の味 3」サガミワカ(ガッシュコミックス)

きゃー!杜江さーん!
…と、好きキャラの登場は問答無用でテンションが上がります。
和智を巻き込みたくないがために和智から離れた槙尾と、
そんな槙尾を身体を張って取り戻しに行った和智。
わからないから、理解するために調べる。
いなくなったから、取り戻しに行く。
そんな和智のわかりやすい行動は好感が持てる。
そして槙尾も結果的には和智の為に身体張ったよね。
緊張の糸が切れた瞬間倒れるくらいに。
槙尾の過去が垣間見えて、俄然面白くなってきた3巻。
いや、最初から好きだけどね。

カバー下の暑苦しさが半端なく楽しい。

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「くちづけは嘘の味 2」サガミワカ(ガッシュコミックス)

「俺に偶然は無い」
そう。和智、ちゃんと学習しています。
読者も学習してるから、最初から「ん?」と思ってしまう。
槙尾のことを「変わらない俺を肯定してくれる唯一の人」と言う和智も、「ありのままの槙尾」をちゃんと肯定してる人なんだよね。
だからこの二人は多分、惹かれ合う。離れ難く思ってしまう。
槙尾のことがわからないから、知りたい。
そんなふうに切実に思う和智の方が恋愛度高いけど、
和智が理不尽に殴られたらやり返す。
そんな槙尾の気持ちもちゃんと和智に向けられていると思う。
だって最後のキスマーク!あれは良かった。共有する所有の証。

そしてこの先を知っているからこその弊害。
清丸が普通の人に見えてしまって物足りない。(笑)

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「くちづけは嘘の味 1」サガミワカ(ガッシュコミックス)

大好きシリーズが完結したので再読祭り。
まだ最終巻読んでないんだよね。楽しみ♪
偶然を装ってターゲットに近づいた男と、その偶然に運命を感じた男の
駆け引き込のスリリングな関係。
試し、試され、の関係でより深く惹かれくあっていくことのできる二人だからこそ、
その駆け引きごと楽しめるんだろうね。
人として大切な部分が欠落しているようにも感じられる二人。
ブッ壊れているのはお互い様。
係りあうことでどう変化しているのかわかっているからこそ、
この頃の二人がむしろ新鮮な逆現象。
「悪い顔」をしている槙尾がとても好き。詐欺師を撃退した手際はお見事。

「偶然を疑え」という、某小説の言葉が頭を過る。
詐欺師はああやって下調べを入念にして、相手を絡めとっていくのね。
怖いわ~。
それにしても……読み返そうと思って全巻抱えてロフトから降りてくる途中で一巻目を落っことして折り目をつけてしまって大ショック。

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「好きだと言って、月まで行って」N.R.ウォーカー(モノクロームロマンス文庫)

とてもあたたかい家族の物語であり、
雇用関係にあった二人が一歩一歩慎重に関係性を変化させていった物語でもある。
相手の立場を思いやって、でも自分の気持ちとも真剣に向き合って。
周囲の意見にも耳を傾けながら最善を模索する二人にはとても好感が持てた。
そして辿りついたゴールはびっくりなおまけつきの結婚。
愛情深く育てられた新生児のベンソンの成長を追っていくのも楽しかった。
家族との縁が薄かったギデオンを愛情深く受け入れたトビーの母カーラ、素敵だなぁ。
困った時に頼れる家族の存在は本当に心強い。
幸せに読了。→


個人的にトビーの「リバ派」宣言、めっちゃ好き。
そして、鼻から珈琲を吹き出したギデオン。え?口からは?
口からはどうなってたの?って気になるよね?




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「草食むイキモノ肉喰うケモノ」今城けい(シャレード文庫)

お仕事BL。
一生懸命働いた人がちゃんとした評価を受けて、見合う立場にあがっていくのは気持ちがいい。
天涯孤独の身の幸弥に対して、工場の人たちがみんなやさしいのが嬉しい。
それも幸弥が周囲に気を配って円滑な人間関係を築いてきたからこそ。
彼の働き方、ホント素敵。
セクハラ部長には天罰を。
自分より弱いとみなした人にしか手を出せない輩には
ハンムラビの鉄槌が下ればいい。
最初は庇護欲だった幸弥に対する想いが、次第に別な欲を孕んでいき苦悩する関目。
その過程も含めて彼はオトコマエだと思う。
個人的には千林が気になる。
楽しく読了のお借り本。

長年同じ職場にいると、足音で誰が帰ってきたか、わかるようになる。
歩き方ってやっぱりそれぞれ特徴あるんだよね。




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「高校事変Ⅱ」松岡圭祐(角川文庫)

結衣が戦える女子高生なのは知ってた。
だけどまさか、空まで飛べるとは!
いや、びっくり。
警察側にとっては彼女はもはや黒認定したいグレーなんだろうけど、
証拠がないからどうにもならない。
見事な(偽の)アリバイ作り。
そういうところ、ちゃんと書いてくれるから嘘くさくならない。
ダークヒロインって謳ってるけど、ダークで度し難いのは犯罪者だ。
ラストで、え?この娘は?と驚いたお借り本。
結衣の半分だけ血の繋がったきょうだいたち。
彼等との接点はこれから出てくるのかな?
できれば対立せずに共闘してもらいたい。

透明マニキュアで指紋が消せる。
なるほど。豆知識。
どこで役に立てるんだ?って話だけど。(笑)




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「サイコ ~花にして蛇シリーズ2」オンリー・ジェイムス

シリーズ二作目、次男・オーガストの物語は、
読み終わって驚きの僅か七日間の物語。
一目惚れ、と言うのとはちょっと違う。
彼らは感情ではなく、本能で相手を選ぶ。
出会って七秒。
ルーカスが自分の本質を見抜いたと知ったうえで、
いや、知ったからこそ。
オーガストは彼に深い執着を寄せたのかもしれない。
超越した才能を持ち、悪人を切り刻むことに悦びを見出す冷酷なサイコパス。
そんな彼が、ルーカスを前に見せる躊躇いや困惑が何ともアンバランスで可愛らしく思えてくる不思議。
それにしても、七日間の間になんと色々なことがあったことか。
楽しく読了。


囚われた子たちを見捨てて、一人で逃げることを良しとしなかったクリケットには拍手喝采。
オーガストの秘書に再就職した彼女が、これからもアルヴァニー一家に絡んでくれると嬉しいな。
それにしても、小出しにされる父・トーマスの過去、めっちゃ気になる~~~!




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「アンヒンジ ~花にして蛇シリーズ1」オンリー・ジェイムス

悪を成敗するサイコパスの疑似家族の物語。
推測も含めてさらに言えば、サイコパス認定の七人兄弟が社会悪を始末しながら各々のパートナーを見つける物語。
大枠は多分これであってる……はず。
とってもおもしろかった。
一作目は末っ子のアダムの話から。
親から虐待を受け、愛を知らずに育ったアダムが、強烈に惹かれたノア。
ノアもまた、口にするのも悍ましい凄惨な過去を背負っていた。
その過去と対峙し、制裁を加える二人と兄弟たち。
ノアの立ち位置の変化が面白い。
愛を知らないサイコパス。
だけどアダム、ちゃんと愛のキャッチボールできてるよ。→

原書では7巻全部発刊済み。
ちゃんと購入するので是非ともシリーズ全部翻訳してください。
『モノクロームロマンス文庫』は
発刊が50冊を超えても迷わずレーベル買いできる面白さなのです。

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「あなたのお城の小人さん 1」美袋和仁

知識は身を助ける。さらに言えば命を救う。
そして、ただ「知っている」だけではだめで、それをちゃんと応用できる能力も身に備わっていなければならない。
千尋が見かけ通りの幼児だったら間違いなく絶命していただろう。
アラサー女子であった頃の知識があったからこそ、どうにか生き延びた。
平和ボケした国王と王妃はのほほんぶりには驚きだけど、
それでもちゃんと機能している国ってすごいなー。
いや、機能していないから子どもがひとりいなくなっても気づかないのか。
序章的な第一巻。
この先どう展開していくのか、気になるお借り本。


章ごとに入ってくる最後の一文……はまぁ、いいとして、
〆の「♪」がなんだか気になって仕方がない。
小説にそれ、いる?

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