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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上 」ローリング(静山社)

いい大人が子ども一人に寄ってたかって何をやってるんだ?と思うけど。
それだけハリーの存在が脅威だってことだよね。
だけど、ちゃんと味方になってくれる大人もいる。
向けられる悪意と忍び寄る脅威。
楽しい学び舎であるはずのホグワーツが、ハリーにとって居心地の良い場所ではなくなっていき、親友であるロンとの間にも諍いがおきてしまう。
二人の間に入って何とか仲を取り持とうとするハーマイオニー。
青春だなー。
ぶつかり合っている時は苦しいけど、
それを乗り越えて仲直りした絆はぐっと強くなる……はず。
気になり処満載の上巻。謎解きは下巻へ。

続きがとっても気になるのですぐさま下巻を読み始めたいところですが。
明日から姪っ子ちゃんたち来仙。
本を読んでる場合ではなくなってしまいました。
下巻迄読み切ってしまいたかった……気になる~~・

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「百年の孤独」ガルシア・マルケス(新潮文庫)

恐るべし想像力。そして創造力。
鷲掴みにされて読んだけど「おもしろかった」という言葉は出てこなくて。
ただただ「すごかった」。
圧巻。
時に幻想的であったり神秘的であったりもするけれども、
作中の彼等は紛れもない現実の中で生きている。
様々な感情や境遇に翻弄されながらも、彼等の生まれ育った土地でもがきながら生きている。
幾世代にもわたる彼等を陰日向で支え続けたウルスラの存在がとてつもなく大きい。
母親って偉大だ。
死を迎えたのち、人間は土に還る。
それは、地球上の生き物の定め。
だからこそ、その環から外れたレメディオスが衝撃的過ぎた。


海外文学と栗本小説あるあるで、改行がない!
まぁ、それだけが理由じゃないけど、流石に一日二日では読み終わらなかった。
久々に時間をじっくり使っての読書でした。
併読できない人間なので、読み始めたらそれ一冊にかかりきり。
結果、『百年の孤独』とがっぷり四つに組んでしまった……(笑)
でも、良き読書時間でした。
【ガーディアン必読120/1000冊】

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「Die Karte -カルテ-」かわいゆみこ(キャラ文庫)

短編連鎖。
文体が若いな~、というのが読み始めた最初の感想。
そういうところに反応するのは作家読みの醍醐味。
そして、こういう話が書きたい、という意欲も意気込みも伝わってくるけれども。
えーー!ここで終わっちゃうの!?というびっくりとがっかり。
ラブ云々はおいといても(個人的には上月と佐伯はこの距離間のままいてくれても良いと思ってる・笑)、訳ありな佐伯の過去気になる~~!!
増々残念だわ。
今のかわいさんだったら、想定したラストまで書ききってくれる気がするけど、
その可能性はないよね。
わーん。消化不良。

作中で104に関するエピソードがあって。
104の電話番号案内を廃止するというニュースを最近聞いたなぁ、
と、なんだかタイムリー。
最後に104を使ったのっていったいいつだろう?
もはや思い出せない(笑)

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「ミートイーター」柏木伸介(祥伝社文庫)

作品ノルマに「銃撃戦」という項目があるのかしら?
と思ったシリーズ三作目。
今回の社会問題は冤罪と引きこもり。
切り口は斬新。
そしてこちらも考えさせられる提起の仕方はうまいと思う。
狂犬と変人弁護士と地味。
失踪した刑事を探して奔走するこの三人のトリオがとても良い感じだった。
個人的に守屋さん大好きです。
それにしても神奈川県警の闇……と言うより膿はひどすぎるね。
シリーズ続刊出るのかな?
出て欲しいな。
狂犬と言われ、周囲に厭まれ、だけど信頼される者から寄せられる想いは熱い。
そんな剣崎の暴れっぷりをまだまだ追いかけたい。


剣崎の「ほほ笑み相談窓口」の対応に爆笑。
相談しに行く当事者は怒髪天だろうけど、
傍で見ていたら笑いが堪えられない気がする。
ああ、ホントにこの作品、続編希望。

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「UNDER THE HEAVEN〈下〉」かわい有美子(B-BOY NOVELS)

前日からのドキドキを引っ張ったまま手に取って、一気に読了。
史貴の身にふりかかったあまりにも残酷な出来事。
何とか命は繋いだものの、壊れかけていた史貴へのアレックスの言葉。
「帰ってこい」
とても刺さった。
自分で自分を否定しても、そんな自分を受け止めてくれる人がいることは、
生きていく力になる。
支え合って生きる四人の兄弟の試練はこれで終わりではなく、
更なる理不尽な悲劇が彼等を襲う。
最後までドキドキしっぱなしだったし、払った犠牲は大きかったけど、
考え得る限りでは一番ハッピーな夢のようなラスト。




この作品、新装版で読了したわけですが。
そこまで結末が違うのなら、
旧版も読むしかないよね、と言う気持ちになった勢いで、ポチッと。
積読が二冊減って、二冊増える瞬間。(笑)
コンプ作家さんだから無問題☆彡

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「UNDER THE HEAVEN〈上〉」かわい有美子(B-BOY NOVELS)

マフィアの帝王、ハーベイ。
実子のイェイン。
ハーベイの元でイェインと兄弟のように育った養子のアレックス、史貴、麻里絵。
養子として迎え入れられた彼等の身に起こった出来事が辛い。
やらかしたことは最低だけど、屈折したイェインのやさしさも不憫。
それぞれが抱えた想い。やり場がなくて爆発した想い。押し殺した想い。そして芽生えた想い。
10年以上かけて彼等の成長とハーベイの変化を見守りつつ、
ただ穏やかに暮らしたい等を放っておいてはくれない悪意ある干渉に
ああ、とか、うぅ、とか、心の中でキリキリしつつ上巻読了。
先が読めるからちょっとぉぉ!と叫びたい。



読むタイミング間違ったなー、と、上巻の展開にドキドキしながら思う深夜。
明日に差し障りがない日だったらこのまま下巻に飛び込むのにー!
とはいえ、働かなければいけない身なので、おとなしく寝ます。続きーーー!!

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「バッドルーザー」柏木伸介(祥伝社文庫)

同時期に起こる幾つもの事件。
偶発的に重なったものあり、意図的に重ねたものあり。
その事件に翻弄される刑事たち。
目次を見る限り、え?そんな日数で解決するの??
と疑問を抱きつつ読み進めるわけですが。
狂犬・剣崎は解決してしまうのです。
(彼一人の手腕ではないけど)
そして、前巻を読了した時点で懸念した闇は、むしろ良い方へイメージが好転する。
私の印象、間違ってないよね?
杉浦のような政治家は不要。っていうか、害悪。
作中では色々な問題が提起されているけど、子どもたちの現状が本当にやるせない。
リアルに真摯に向き合ってほしい。



NISAを推奨するなら、そのハウツーなり株の見方なりを政府が全国民に対して周知すべき。
投資詐欺が横行する現状の責任の一端は政府にもあると思う。
だけど、NISAができるのは原資があってこそ。そこ、ちゃんと考えてる?
と、本作を読みながら改めて思う事色々。

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「ハリーポッターとアズカバンの囚人」ローリング(静山社)

既読の三冊の中で一番面白かった。
三年生に進級したハリーたち。
大人が思っている以上に
ちゃんと学んで成長していっていることが伝わってくるし、
学校で日常生活を送るの中でより親密になったり喧嘩したり仲直りしたりの関係性が微笑ましい。
そして伏線の張り方とその回収がお見事。
え?それってどういうこと?え?そこは?
と思ったことが後に明確になっていく爽快さ。
そして少しずつ明らかになっていくハリーに纏わる過去の出来事。
それでも、まだまだ謎は多く、敵の動きも予測できない。
今回取り逃がした輩もいるしね。
続きを読むのがとても楽しみ。


スネイプの自称「我輩」呼び。
これは訳者のセンスなのかな?
英語って私、僕、俺と我輩って違いはないよね?
と、気になってみた。

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「ドッグデイズ」柏木伸介(祥伝社文庫)

「組織の論理に抗って、“狂犬”は真実を追う」
狂犬という異名を持つ刑事。
どんな破天荒な輩かと思って手に取れば、
過去のトラウマから精神安定剤を常に服用し、
痛々しいまでの思いを胸に抱きながら職務をと向き合う刑事だった。
身を削るようにしながら事件と向き合う姿に、
そこまで頑張らなくていいんだよ?……とは、外野は言えないよなぁ。
その、トラウマとなった過去の事件が、悪夢のように蘇る。
同時進行する拳銃強奪事件。
暴かれる闇。
裏切り。
犠牲。
そして、裏切り。
やばい。面白いわ、これ。
謎……というか、闇を残したまま次巻へ。
読むしかないよね。→

読友さんと「お互いマニアックなの、たくさん読んでるよね」
という会話をしたばっかりですが。
確かに―!と思ってしまった登録数。(笑)
でもこれ、続き買ってないのが悔やまれるわ~~。
……というわけで、ポチっと。
手に取ったきっかけはやっぱり(前述の会話とは別の)読友さん。
ありがとう。
めっちゃ面白かったよ!


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「翠慶庭園」かわいゆみこ(スコラ)

都合の良い「物」として扱うために生み出されたバイオロイド。
けれども、彼等に感情が芽生えてしまったら。
自らの意思で様々な判断を下すことができるのならば。
そして、胸が痛むほどに誰かを恋しいと思ってしまったら。
彼等を「物」として扱うことはとうていできはしない……少なくとも私は。
混沌とした翠慶庭園で暮らすクレアとアレン。
ナイジェルのやることなすことどうよ?と思ったけど、
そもそも彼が二人を連れ出さなければ生まれることのなかった感情。
始まることのなかった恋。
クロサワとアレンの未来に祝福を。
そして、クレアに幸いを。

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